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5.愛着障害と機能不全家族について

こんにちは。
梅雨というより真夏のような気温が続いているため、こまめに水分補給をして熱中症にはお気をつけくださいね🌼.*

さて、本日は前回の記事で少し触れさせていただいた、「愛着障害」と「機能不全家族」ついてお話をさせて頂きたいと思います。

1つ目は愛着障害についてです。
愛着障害は、アタッチメント障害とも呼ばれ、乳幼児期特定の養育者(母親・父親)との愛着形成が上手くいかず、問題を抱えている状態のことと定義されています。

幼児期の子どもは、自分の欲求や感情を上手く伝えることができません
例えば、オムツが汚れた時には泣いて周りに伝えるのです。
そこに、養育者が必ず自分のところに駆けつけて優しい声掛け愛情のあるコミュニケーションをとってくれることで、子どもは安心します。
そのため、子どもは自分が安心していられる場所を見つけ養育者とともに生活をしていく中で愛着を形成していきます。

愛着障害のある子どもは、愛着形成が上手くいかず、本来なら得られる自尊心自立心社会性が育たずに成長していくのです。

そのため、大人になってから、社会の中で他人と上手くコミュニケーションが取れない自己肯定感が下がるなど「社会生活のしずらさ」を感じることが多いのです。
対人関係や社会性に難しさを感じている場合には、愛着障害の可能性があるかもしれません。

愛着というのは、今後の人生の様々な土台となり、心の発達には欠かせない要素となります。
子どもと養育者の間で愛着を築くことによって、下記の3つの効果が期待できると言われています。

①「人への信頼感が芽生える
②「心理的な安心感を得られる
③「コミュニケーション能力を高める
この3つの効果が期待できます。

また、愛着障害の原因というのは、「養育者との離別・死別などで愛着形成の対象者がいなくなる」、「養育者によるネグレクト」、「身体的虐待を受けた」などが挙げられます。

愛着障害には、医学的な分類として2つがあり、「反応性アタッチメント障害」と「脱却制型愛着障害」で診断を受けます。

「反応性アタッチメント障害」は、「反応性愛着障害」とも呼ばれ、人に対して過剰に警戒をするのが特徴です。
そのため、人に上手く頼ることが出来ず、誰に助けを求めたらいいのかが分からないのです。

次に、「脱却制型愛着障害」は、「脱却制性対人交流障害」とも呼ばれ、人に対して過度に馴れ馴れしく、無差別に人に甘えることが出来るのが特徴です。
そのため、初対面の人にも抱きつこうとしたり、協調性が欠落しているなど発達障害と似ているとされています。

ここまでの説明である程度愛着障害について知っていただけましたでしょうか。
次に、「機能不全家族」についてお話をしていきます。

2つ目の「機能不全家族」とは、ギャンブルや家庭不和により、本来の機能を果たしていない家族のことを指して使われる言葉なのですが、この言葉自体は学術的用語ではなく書籍で使われたことをきっかけに広まった俗称とされています。

機能不全家族において攻撃を受ける対象は、家庭内で弱い立場になりやすい高齢者や子どもである場合がほとんどと言われています。

例としては、虐待やネグレクト(育児放棄)、家族同士の不仲による対立や生活貧困、子どもに対する過剰な期待、兄弟や人の目を気にして、自分と比べるなどがあります。

機能不全家族も、人格を形成していく大切な時期に家族から合理的・道徳的考えを体得することが難しいため、大人になってから自己認識の歪みや、対人関係が上手くいかないなどの悩みを抱えることが多くあるのです。

また、機能不全家族によって育てられた人のことをアダルト・チルドレン(こちらも学術的用語ではない)と呼ぶのですが、特徴として、周囲の期待に応えようとしすぎる頼み事を断れない承認欲求が強い自傷行為の傾向があるなどが挙げられます。

今回は「愛着障害」「機能不全家族」の二つのことについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
どちらも似ている部分があるため、「自分ももしかしたら…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

以前の記事でもお伝えさせていただいたのですが、1人で抱え込まず、友人・パートナーの方・カウンセリングなどに相談をしたり、SNSに悩みを吐き出しながら楽しく過ごしていきましょうね🍀

少しでも、皆様の理解が深められたら幸いです。

本日の記事はここまでです!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
またの記事でお会いしましょうꕤ︎︎·͜·

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