![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106351081/rectangle_large_type_2_057689806971662540657f2b1625ab35.jpg?width=1200)
iPadと万年筆と。
おとついまでかなり真面目な長文を書いてしまったので、今夜は息抜き、リラックスした雰囲気で日常のはなしを。
今夜はメモについて。
メモは何かをつくる事において最も重要なものになっている。
アイデア、言葉、物語、エスキース、なんでもメモからだ。
それに、書くことで頭の中を整理できる。
何かに悩んだときはノートにそれを書き、何ページも一気に書いてしまう。
書き終わるときにはひとまず結論を出す。
誰にも見せるつもりのない、完全に自分の思考のためのメモがかなり大量にある。
あと最近は物語のプロットが多い。
問題は、どうメモを取るか。
やっぱり、紙とペンが好き。
ノートに手書きでさらさらと
いつもノートを持ち歩き、本棚には何冊もノートが溜まっていく。それが私にとっては一番理想。
だがしかし
「無くす、忘れる、どっか行く」
(リズムがいいな)
一番怖い。一番やりがち。
あとは外出先で過去のメモを見返したい時。
過去のメモを持ち歩くわけにもいかず。
嵩張るし重い。(上に貼った画像がルーズリーフを出し入れしながら使っていた手帳)
何より、無くした時に失うものが大きすぎる...
そういう作業は家でやれば良いじゃないと思ったが、家で机に向かって「さあやるぞ!」っていうのはちょっと違う。
外出先でもパッと思いついた時に、その場でサッと書き、サッと見返し、作業したいものだ。
(外出先でアイデアを思いつくことが多いので)
じっくり考えたいときはノートにペンでメモをするけれど、パッと思いついた時のメモは、もう何年もスマホやiPadのメモをガンガン使っている。
何年も前のものをサッと見返すことができるし、外出先で思いついた瞬間にメモしている。
最近は大学の授業のノートもiPadで取るようにしている。
「うわ。ノート忘れた……」がなくなった。
授業の資料はPDFで配られるし、オンライン授業も多いので授業のスライドをスクショしてその上から書き込んだりする。
オンライン授業によって、どうしても紙では不便な状況になってきたのだ。
それにスケジュール管理も手帳より便利で楽になった。
持ち物も少なくて済む。
このように全てを一つのiPadにまとめてしまうことで、忘れ物がとにかく多く、スケジュール管理もとにかく苦手な自分は、相当助けられている。
でも恐ろしいこともある。
中1の時から使ってきたiPad mini初代(!)がある。
何かのキャンペーンで無料で貰った物。
これはもうAppleから見放され、アップデートもできず何のアプリも入らない、動作も激重。今にも壊れるんじゃないか。
(よくあれを使ってたな)
その古いiPadにずっと書き溜めてきたメモがあったが、謎のバグが起こって、メモが全部消えた。
真っ白な画面に、「メモなし」の文字。
心臓がゾッとした。
アイデアとか考えた事とかを中学生の頃から色々メモしてきたのが一瞬にして全部消えた。デジタルは怖い。素直にそう思った。
幸い、どうにかこうにか頑張ってデータ復元することができた。
それに今はクラウド、バックアップがあるとはいえ、何があるか分からない。
(デジタルデータは印刷して紙でも保存して置くのが一番安全だと思った。逆も然り)
それに、これだけ考えて書いてるのにデジタルだから何も残らないというのも少し虚しい気もする。
大学の図書館でサン=テグジュペリのデッサン集を見ていた。
分厚く大きな本で、貸出不可なので館内で読む。買いたいけど、高い……
宮崎駿氏のまえがきから始まり、なんと、サン=テグジュペリが幼少期に書いた物語のメモや挿絵からスタート。色褪せて古びたメモの数々。
よく残っているものだ。
あの「星の王子さま」の原型のような絵や、物語には結局登場しなかった幻の登場人物も見ることができた。
線で描かれたシンプルな絵に手書きの言葉が添えられているのってどうしてこんなに格好いいんだろう。
その人の息づかいや、手のストロークが感じられる「生っぽさ」が良い。
おすすめです。
他にも歴史的な何百年も前の絵画や巻物、書物などが残っていることを考えると、紙って凄い。
紙は、紙というだけで味がある。
好きなノートは文庫サイズの「書くを愉しむ」シリーズ。
とにかく沢山書いて管理するなら100均のA5のルーズリーフ。
筆記具は以前は専らあの消せるボールペン、だったけれど最近は万年筆にもはまっていて、800円くらいの子供向けに作られたカクノという万年筆が楽しい。
ちょっと太めでヌルヌル書ける感じが心地よい。
万年筆で書くと、言葉が際立って見える。
どんな短い言葉でも、さらさらっと万年筆で書くだけで、詩的な趣が出るような気がする。
あぁ、やっぱり紙かなぁ。
できる限りノートにペンでメモを取るようにしてみよう。
ノートはいつも持ち歩いていたけど、もっとちゃんと活用しよう。
無くすとか忘れるとかは気をつければいいことだし。
うん、やっぱり自分には紙が合ってるかなぁ。
...と思ったその晩、大事なメモノートを2冊、都内某所の駅前に忘れて帰ってきてしまった。
あぁほら!!
やると思った!
試行錯誤はつづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?