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制作の呟き

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作品づくりについて考えていること。
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生活の中に在りたい

生活の中に在りたい

ある日の休日。

朝、目が覚めて

コーヒーを淹れて、お気に入りのマグカップで飲む。

昼下がり、部屋で好きな音楽をかける。

夜、本棚から一冊の本を取り出し、ベッドの中で読む。

気がついたら眠っていた。

そんな風に

「生活の中に共に在る」ものをつくれたら、と思ってやみません。

前回、「一点モノ」をつくることへの葛藤について書きました。

どうしても「多くの人にとって身近なもの」にはなりに

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2人展「ふたりの庭」を振り返る

2人展「ふたりの庭」を振り返る

前回、展示ができるまでの過程、準備について書きました。

さていよいよ展示。
今日は、展示中のこと、展示を終えての振り返りを書いていきます。

さあ搬入。

会場で、作品を壁に設置して家具を配置して、コーヒー豆をカリカリ挽いて、仕込みしました。

……搬入を終えても、準備は終わりません!

会場の設営が終わったらすぐに家に帰り、ステートメント、プロフィール、芳名帳、記入シート、ポストカードの裏面、

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2人展「ふたりの庭」ができるまで

2人展「ふたりの庭」ができるまで

9月12日〜17日まで、キチジョウジギャラリー様にて
茨木希美さんとの2人展、「ふたりの庭」を開催いたしました。

この展示で学んだことがあまりにも多かったので、展示を振り返る記事を書きたいと思います。

今夜は「展示ができるまで」の過程を書いてみたいと思います。

①きっかけと場所選び

茨木希美さんは同じ日本画専攻の同級生で同い年です。同じ教室で制作しています。

きっかけは2年前、まだ一年生

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作り手が、初めて絵を購入した話

作り手が、初めて絵を購入した話

先日、私にとっては割と大きなことがあったのでそれを書いておこうと思う。

いつまでも忘れないために。

絵には「完成」が、2回ある。

1回目は、言うまでもなく画面の完成。
描き手が、描き終えたときだ。

2回目は、見る人がそこに物語を見出す、或いは自分との繋がりを発見する。

見る人が頭の中で物語を紡いで、絵に命が与えられる。
絵は2回目の完成を迎える。

そして作品をつくるということの本質は

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