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「思い出泥棒」に振り回される人々へ。推し活に必須な「自他境界線」とは?

「思い出泥棒」という言葉に関して、個人的な考えをまとめました。

こんな人へ向けて書きました

・今までもこれからも「思い出泥棒をしないように」と他者に伝えていきたい人(この人たちはぜひ長文全て一読してください)
・この言葉を、言われないように気をつけている人
・この言葉を知って、嫌な気持ちになった人
・「この言葉の意味は?定義は?何がアウトで何がOKなの?」と聞かれて、即答できない人

(※バンタン界隈ではない人もこの記事を読むかもしれませんが、この記事では私が自分のいる界隈に限って書いていることをご了承ください)
(※記事のサムネイル画像は「ぱくたそ」でダウンロードしました)



▶︎1.【「思い出泥棒」の定義】


正しい意味はコレっぽい

 本来の意味での「思い出泥棒」は
「ファン歴を詐称するなどして、古参ぶって他者にマウントとることで自己承認欲を満たす」という迷惑行為だと思う。(※私個人の見解)


しかし、使うのは危険な言葉です。

 そもそも、この言葉の定義が曖昧
 正確な意味がわからないんですね。ググっても出てこない。さだまさしの古い歌「おもひで泥棒」しか出てこない。

 あれはOK、これはNGと、どこにも明示されていない。
(なので微力ながらnoteに明記する必要を感じました)

 つまり、言う人によって違うのが現状では
 使う側も、風習として使っているのでしょうけど、パッと明示できるほどには明確になっていないような気が。
 ただ、細かい説明をせずにこんな強い言葉を使うのはそれもそれで問題と私は思います。 


「リアタイしてない時代を懐かしいと言うこと」

 を「思い出泥棒」とするのが主な意味だという捉え方もあるんだけど、ここがとても危うい。
 私も確かにリアタイしてない時の推しを「懐かしい」とは思わないけど、作品の中の彼らが青春している姿を「懐かしい」と思うこともあるわけで。そこで「懐かしいねぇ、この感じ」なんて漏らそうものなら、泥棒扱いされる分けである。この辺の定義がめちゃくちゃ曖昧かつ、「泥棒」という強い言葉で非難しなくてはならないほどの損害がよくわからない。

 なんでそう言う新規に対してムカつくか。「ファン歴を詐称しやがって」なのだと思う。
 で、何を誰から盗んでいるのか。「私から思い出を盗んだ」って、本当にそう思ってるかな? そうすることであなたの思い出って、本当に他人に盗まれてますか? 思い出って一個しかなくて、誰かに盗まれたらあなたの思い出って無くなってしまうものなの?
「自分と作品」「自分と推し」という一対一の関係がベースにあるべきだと思うし、他者がどうこう言うことによってその関係って本当に変わりますか?(※これは後に「自他の境界線」という心理学の言葉を使って説明します)
 おそらく「古参の我々にしかないプレミア感を盗みやがって」という心理は働いていると思います。単なる違和感を感じることはあるけど、それで「泥棒!」とはならないですからね。他人を責めたくなるほど、大切なものを盗まれていると感じており、何かしらの損害が発生しているはずなのです。

 なので私の中でこの言葉の定義は、

"新参者なのに「デビュー当時から応援してます」などとファン歴を詐称すること、それに伴う迷惑行為、明確な損失や被害者が発生した場合にのみ、盗用などの具体的行為を責める言葉"である

と定義したい。

 そう考えれば、その現場を見たことがあるなと思い出した。
 でもその例以外(明確な被害や損失が存在していない場合)の「リアタイしてない人を責める言葉」だとしたら、人を泥棒として責めるほど盗まれてるものって何?と思う。


煽り文句としての機能

 定義が曖昧なまま使われているのに、やったらいけない犯罪としての罪名。というか人間そのものへのレッテルとなってしまう。だからみんなうっかり貼られるのを恐れる。そこが危険と思う。

 あまりにも多くの事象を包括することができてしまう言葉。
 だからみんな無駄にビビって言動を制限します。
 そして本来の意味を超えて、人をビビらす「煽り言葉」の機能を持っている様子。

 なので、この危険な言葉を使いたい人たちは、意味をしっかりと理解して説明できる状態であるべきです。そうでないと刺したくない人を刺します。

 問題は、そもそも思い出泥棒をする理由である「マウントをとりたい、人に注目されたい、優越感を得たい」等の心理から生じる迷惑行為にあるはず。

「泥棒として人間そのものを否定する」よりは、「マウントをとってしまった態度・言動・失敗」を指摘したほうが、謝罪も指摘もしやすいと思います。
(そもそも指摘や謝罪すべきことではない場合まで、思い出泥棒の名の下に責められている場合もあると、私個人は思いますけど…)


「定義づけ」とは?

「泥棒・罪・違反」であれば、「逮捕」されないように人は気をつける必要があります。
「誤認で逮捕される人」を出さないためにも、定義を明確にする必要があります。
 特に、取り締まるのが、一定の基準を持った組織ではなくて、不特定多数の一般人ならなおさら、個人の物差しで勝手にどんどん泥棒だと言う無秩序は、本来許されてはいけません。
「泥棒」として責めを追わされる側は、大きめの社会的損失を被るからです。なので、
「何を、誰から、盗んだ罪か」を定義する必要があります。

これを大袈裟と思うのであれば、「泥棒」という言葉を使うこと自体が、ふさわしくありません。


説明責任とは?

 この「定義づけ」や「明示」は本来、その言葉を使う側の人間が労力を割いてするべき工程です。
 他人にうまく説明できないままで「泥棒」という言葉を使うのは無責任
ですし、それで相手が悪いように取ってしまったら、それは正しく受け取らなかった相手の責任ではなく「説明できなかった自分のせい」でもあります。
 ましてや仲間内や一部で使っているような局地的な概念であれば、他人からしたら知らないよって話です。


取り締まる側にも秩序が必須

 取り締まる側の曖昧な基準によって泥棒扱いするしないが決まってしまうのであれば、自由な行動ができなくなるという損害を被る人が出ます。
 そうなると今度は、取り締まる側が悪いことをしていることになります。

 バンタン界隈でいえば、この言葉を怖がって過去の商品に触らなくなる人が出てきてしまうと、逆に「思い出泥棒」という言葉を使う側がバンタンの営業妨害をしていることになってしまいます。理不尽と思うでしょうけど…

「"思い出泥棒"という言葉を使ってまで批判したくなるほど嫌なことをされた人の気持ち」もわかります。すごく嫌なことがあって傷ついたのでしょう。それを責めたり批判するつもりはないです。
 でもこのような理不尽さすら含みかねない言葉を受け入れて、界隈のルールのように使いつづけていけば、自分も理不尽と感じる責めを負わされるターンが返ってきてしまうと思います。

 せめてこの言葉を使う時には、どういう意味なのかしっかりと説明してください。そうでないと、あなたが悪者になります。

 推しがお金を稼ぐためには、顧客同士での対立や、他の顧客の商品利用をむやみに制限するのはよくないので、バンタンの場合はアーティスト自身(※ユンギ)も新規と古参を分断させない姿勢を見せています。

 そして「思い出泥棒」でワード検索すると、BTSを共に愛するARMY間でのギスギスしたやりとりや無駄に肩身を狭くしている方々の様子が出てきがちで、新規古参間の対立を生む言葉、むしろ「煽り言葉」として機能してしまっているのが現状と感じます。そのような言葉を使う際には、慎重になる必要があります。特にこの言葉は、その言葉自体に大きなトゲがあります。

「思い出泥棒とされる行為(って何?という混乱が曖昧な定義づけから起きているのですが)」をする人を批判するのであれば、「思い出泥棒という言葉の攻撃性自体」も批判されるべきではないでしょうか。



▶︎2.【画像盗用の例】


「画像を盗んだ子」の気持ち

「他のファンが撮影した会場写真や、他の人から得た情報を、あたかも自分のものとしてSNSにあげて、実際はしていない海外旅行(推しを追いかけるために海外まで遠征)をしているかのように見せかけるアカウント」がありました。

「がみちゃん(私)が作った、バンタンのラスベガスコンサート準備用のグループチャットに、その人物がいる」と報告を受けました。

 盗まれる側としては嫌なもので、グループの中にそんな風に自分を利用しようという悪意ある人物がいたら、みんなが安心して画像や、安全に関する情報を共有することができなくなります。

 その人物には、他にも
・ファン歴詐称の疑い(新規だけど古参のふりをしている疑い)
・そのために、人から得た情報を自分のもののように情報発信している疑い
・コロナ禍渡米で他者の入出国に影響しかねない誤情報を流しかねない
 などの疑いもありました。

 つまり、損害と罪が結構重い。なのでしっかり証拠を集め、客観的に真偽を検証しました。
 画像の件のみ、検証結果としてクロと断定。その他の疑いは私がジャッジできる範囲ではないと判断。
 しかし、画像の盗用だけでも立派に問題。
 結果、みんなが安全に情報共有する場にするため、その人物にはグループから退出してもらうしかありませんでした。


これは「思い出泥棒」か?

 この罪に対して「思い出泥棒」という、広い定義の言葉を適用することもできます。ファン歴を詐称していた場合、そこが本来の意味での「思い出泥棒」として責められる部分かと思います。

 しかし問題は、そこから派生する「画像盗用」や「虚偽の情報の流布」で、画像に関しては法律的にも「第三者に著作権がある画像を無断で使用した」的な、明確なルール違反だと思います。

 なのでここに「思い出泥棒」という定義のないフワッとした名称を適用してこの人物を批判するのは、危険だと思います。

 画像盗用は結構重たい罪になりえます。
 他の軽度な「うっかり思い出泥棒ちゃん予備軍(になることを恐れている善人たち)」は、このレベルのものとごっちゃ混ぜにして同等の罪人にさせられることを、恐れていると思います。

「思い出泥棒」は、実際はこういう一握りの「一線超えちゃった人」を指すだけなのですが、一見うっかり誰でもやってしまいそうなものに聞こえるからこそ、みんながビビって萎縮します。無駄に恐怖を煽るのは、良い取り締まり方とは思えません。

罪を憎んで人を憎まず

 罪そのものではなく、泥棒として人間そのものを裁いてしまう危険性。
「泥棒」の言葉はあまりにも重たくて言われた側もショックだから、間違いを認めたり、謝ることもできないと思う。悪いことした人を無駄に責めすぎるのもよくない。
 今回の人物は「思い出」というフワフワ見えないものじゃなくて「画像」をやっちゃったんだけど、その人物が、「なんか変なことしちゃった〜〜恥ずかしい!ゴメン!黒歴史だわ」って反省してやめてくれてたらいいな。
 その子は結構やばい一線を超えちゃったなと思うけど、若い時にSNSなんか使ってたらもっとやばいこと起きるだろうに、この程度で済んでよかったよね。気づいてやめることがないのであれば、そのままやばい大人になると思うけどね…。

この子はなぜ「盗用」したのか?

 しかし、この虚偽の流布をしてしまった子は、一体なぜ古参を装いたかったのでしょうか?
 
古参を装うことで、何を得られる(と思った)の?
 優越感?じゃあなんで劣等感を持っていたの?その子は新規だとナメられたくなかったとか?新規だと思われると何されると思ってたのかな?
 人ってなんでマウント取りたいの?てか、それって本当にマウント?本当は何をしたいわけ?すぐバレるのにリスク背負ってまでそれをやるのはなんで?
 そんなことをしてしまった子の気持ちを考えてみる必要はあると思います。



▶︎3.【おっさんの例 】

リアタイしてない時期の過去作品を語るのは悪いこと?

「思い出泥棒」という言葉を知ってから、過去作品を掘ったり言及することを控えるファンが存在してます。これは売り手からすると、結構由々しき事態なはず。
「ファン歴の詐称をして自己承認欲を満たす」などヤバめの一線を超えていなければ、無駄にビビる必要はなく、みんな別に自由に過去の作品について語ってもいいと思う。
 実際、思い出泥棒って言葉を使う古参の人も、過去作品を掘ることを批判する意味での使い方はしないんだそうだ。
(煽り言葉として使う人とは会話してないから知らんし、語るなと言ってるような文字列なんか見たけどね)

 2022年の今、特にバンタンは大事な時期で、過去9年間を振り返る作品を出しているし、言い方が悪いけどある意味でこんなに過去作品をゆっくり掘りがいのある面白い時期なんだから、思い出泥棒みたいな変な言葉で新規が言動制限されるのはもったいない。

「当時いなかった新規は乗ってくんな」とアーティスト側が言うわけはなく、一部メンバーも「新しく知ってくれた人には入門書」「昔からの人は懐かしさを感じていただければ」ということを言ってて、疎外感から同じバスに乗ったら悪いのかなと思ってる新規を乗せようとしてくれてますよね。私たちが最も尊重すべき公式ルールは、ここではないでしょうか。

 疎外されたと思った顧客はお金落とさなくなりますよね。せっかく集めた客減らす客マジでやめたほうが毒ですよね…Twitterで何度も言ってるけど新規古参の対立煽るのは、推しへの営業妨害でしかない。
 ファンは推しが毎日皿に盛るゴハンを買うお金なのだから、推しが食べるはずのゴハンや小銭を勝手に横から捨てちゃダメです。推しがこんなに一粒残さずかき集めてる米粒を、捨てちゃダメと思う。
 わたしの推しが、お金とお客と音楽を大切にする人で、新規に優しい発言をする人なのでそう思うし、ユンギペンからこういう新規に厳しい言葉を言われたことは今のところないですね…。みんながユンギの話を聞いてみたら少しは平和におさまるのではないでしょうか。


「リアタイしてたよ!」の真偽は、ジャッジ不可能。

 で、過去作品を掘る中で「この時リアタイしてたよ!」とウソをつく人がいたとしましょう。

 前述の画像泥棒しちゃった人も、デビュー当時から推してるとか自己紹介欄に書いてたんですね。そこの真偽なんて本人しかわからないので私はジャッジしませんが、周りからツッコミを入れられてました。
 ファン歴がもしもウソなら、それが本当の意味で「思い出泥棒」なのかなと思います。

 しかしですね、ファン歴って、他人の私やあなたが、真偽を確かめてジャッジできる事柄ですか?

 で、他人がファン歴を偽ってたからって、それが何なんでしょうか。

「自分より先にいたから自分の方が知ってるぞ、だから従え!」とマウントとってくるのが問題なのだとしたら、思い出泥棒そのものよりもその延長線上の「マウントとりたい心理」や「それに伴う迷惑行為」が問題です。

 自分はそのようなマウントをとらないことで「そういうマウントはダサいし悪い」という空気を作っていくぐらいしかないのでは。
 他人のことなんか結局はわからない。自分が何年何月から推してきたという自身の真実以外は、他人のファン歴なんか虚偽わからない。他者がジャッジできない。だから詐称するんだろうけど。


よくいるおっさんの例(💜ここ一番大事💜)

 たとえばあなたが「80年代と00年代に2回全盛期があった歌手のファン」だとします。あなたは90年代からファン。00年代から、新規がたくさん入ってきますよね。
 その中には、80年代の全盛期をテレビでうっすら見てただけみたいなおっさんとかも「俺はあの時リアタイしてた」とか言って、00年代からファンになった若い子にマウントとったりしますね。で知識とかは若い子の方が持ってたりして、あれこの人昔は別にそこまで好きじゃなかったのでは…みたいな。なんなら本人が悪気なく「当時はむしろ一発屋として見てたけど〜」なんてdisったりね。おいおい!

 これ、めっちゃよくあることです。
 こいつ、思い出泥棒に見えますよね?
 でもこのおっさんが果たして実際に当時どれくらいの思い入れでその歌手を見てたかなんて、本人にしかわからない。

 しかも、このおっさんが一方的な推しを好きな歴の長さがどうであろうと、全然あなたには関係ない
し、どうでもよくないですか?
 
それ、推しやあなたの歴史でなくて、そのおっさんのおっさん史ですよ? 興味なくない? チラ裏ですよ。

 逆に、このおっさんと知識比べとかして、こいつ何も知らないじゃんみたいなふうに人をジャッジしてバカにしてる自分も、なんかアレじゃないですか。それって美しい?本当に賢い?正解?

 周囲の他者を見つめて比較すると、戦争しか生まれない。
 けど、みんなで同じ方向を向いて、推しを支える同じチームの仲間として活動してたほうが楽しくないですか。仲間は多いほうが目的を果たせる。

 マウントとってくるのはうざいけど、離れるか、自分なりの知識で相手したったら良いだけだと思います。その人を先輩として尊重したり従う必要もないです。みんな大人なので。そのおっさんが気持ちよく独裁を楽しむ所ではないし、おっさんのルールにみんなで従わなきゃいけない場でもない。
 みんなが見るべき主人公は、ファンのおっさんではなくて、推し。そのおっさんのせいでペン卒するとか、推しよりも知らんおっさんを優先しすぎてしまっている状態で、本当にもったいない。
 それは単なるそのおっさんの自分史でしかなくて、その中で「俺はもう何十年もこの歌手のファン」と急に書き換えたとしても、それは推しやあなたの歴史に何の影響も及ぼさない。

 正直よく芸能人なんかがマジでコレをやるよね。たとえばこのおっさんが芸能人で「古参ファンとして語る!教える!」みたいな番組や書籍を仕事として始めて、金儲けするとするでしょ。よくあるよね!?ええ、迷惑なマウントですよ!それこそ知った顔で虚偽の事実を流布したりね!?(なんか個人的にテンションが上がっててすみません)

 でもそれが嫌なら自分は買わなければいい。そのおっさんだって自分と同じただのファンに過ぎないのだから。他のファンが何やってても、個人の楽しみ方を止める方法も干渉する権利もない。公式ルールや法的ルールを侵害してなければ。
 まあそんな本とか出して、あまりにも推しの評判を落とす虚偽の内容が含まれてれば別だけど、それも本来は公式が訴訟とかして動くべき話だし、推しの商品の営業促進になっているのであれば公式も怒らないどころかそのおっさんに仕事を振ったりするのだ。

 この「おっさん」を全部「いつも優しいARMYのおねーさん」に置き換えても同じです。
 ARMYは、BTSの消費者であって、ARMYの消費者でもお客さんでもないです。

 だから私は、誰にも真偽がわからない「(ファン歴詐称という)思い出泥棒」をすること自体よりも、
「ファン歴でマウントとる」「そのために盗用や、虚偽を流布してしまう」などの付随する明確な迷惑行為
に問題があると思います。
 そしてそこには「思い出泥棒」以外の明確な言葉があるはずで、それは誰もが気をつけないといけないことだと思う。

▶︎4.【「自他境界線」で、健全な推し活】

盗まれたものの価値を考えよう

 長年活動してるアーティストのファンをしてたら、思い出なんてぶっちゃけいくらでも盗まれると思います、あちこちのメディアにも。
 椎名林檎の「ありあまる富」でも流しながら一旦ブレイクしましょう。
 歌詞がいいです。
「もしも 彼らが君の何かを盗んだとしても、それは
 つまらないものだよ 返してもらうまでもないはず」


「自他境界線」って何?

「自分と作品」「自分と推し」は、一対一の関係です。
 まずはその一対一の関係があり、周りにいる他のファンはそれぞれが「自分と作品」「自分と推し」という一対一の関係を持っているだけで、あなたや他人がそこに三角関係として入っていく権利はないです。
 他者がいくら「思い出泥棒」したからといって、あなたと大切なものとの「一対一の関係」は壊れることはないのです。

 しっかりと自分と他人の境界線を引く必要があります。
 一対一の関係であると認識していれば、他人を入れて傷つくということは起きません。
 でも「他者と自分」を比較するなどして他人を入れてしまった場合、一気にゴチャゴチャします。

 あなた自身が境界線を超えて他人の領域に入っていかない限り、あなたは安全なのです。
 他人が境界線を超えて「あれをするなこれをするな」と入ってきた場合は、境界線をキッチリ引いて、入れないようにする必要があります。
 それが健全なコミュニケーションです。

 これは「自他境界線(バウンダリー)」という、心理学やメンタルヘルスの世界では基本的なことです。
 自分と他者の境界線が曖昧になると、いじめやDVが発生します。

 この「思い出泥棒」という言葉は、まさに「自分と他者の境界線があいまい」であるからこそ「自分から他人に盗まれた」と感じてしまう現象だと、私は考えます。
 あなたがもし思い出泥棒にこだわってしまうようであれば、それは他者との境界線があいまいで、いじめやDVを受けたり、自分が加害者になる素質を含んでしまっている可能性があるので、これを機に少し意識を変えてみるのも、ご自身の健康や幸せのためにはよいことだと思います。そもそも、

アイドルを応援してると、自分と推しを重ねすぎる、推しをコントロールしようとするなど、自他境界はあいまいになりがち。

 なので、健全な気持ちで推し活を続けるためには意識する必要があるかなと、個人的には思っています。

 推しは恋人ではない。たとえ恋人であっても、その人全てがあなたのものではない。家族や恋人との間にも、絶対に自分とごっちゃにしてはいけない境界線があり、相手には相手の領域があり、それを尊重しない不健全な関係が「毒親」や「家庭内暴力」に発展する。

 これはナムジュンがバンタン会食前のWeverse投稿で言ってた、近づきすぎずにいてほしいというような距離感に関する内容につながると思います。
 それはとても健全な要求で、そこにショックを受けるのでしたらそれがもう「近づきすぎ」「自他の境界線を超えている」状態です。

「他人であって自分ではない存在」であるアーティストが決断したことにとやかく言うのも、完全にそれです。
髪を切れ、タトゥー入れるな、こういう発言をするな、解散するなんて許さない、等
 相手の決断を尊重しない、自分が他人をコントロールしたがっている、そうすることでしか自分の力を感じられず自信を持てない、つまり他者に依存しているということです。Love Yourselfの精神と真逆です。
 アイドルという他者を「所有物」として扱わないように気をつけるのは、結構難しいことです。グッズや甘い言葉で、所有欲を煽られますから。

 でもこれはアーティストに向けてだけでなく、家族、友達、周りのファンなどに対しても同じです。他人の推し方をコントロールしようとする、他人に介入しようとするのは、不健全です。(もちろん犯罪や迷惑行為をしている他人に対してはまた別の話です)

 これはDVやいじめにつながりますし、自分がそういう生き方をしていると被害者にも加害者にもなりやすいので、境界線をキッチリ引いて、自分と他人を守りましょう。他人と比較したり、他人ばかり見て左右されている状態は、不健全です。

「ファンダムに疲れてペン卒した」とならないためにも、推し活には境界線が必須。

「なんか色々言われてうるさいな」と感じた場合は、他者が境界線を超えてきて侵害されている状態だと思いますので、ご自身のその感覚を信じていいと思います。衝突しなくていいので、距離を置いてください。スルーしたり、逃げてください。許しているとエスカレートしていきます。

 以下のページでわかりやすく説明されています。


(バンタン界隈でいうと、「思い出泥棒」の言葉は、必ずというほど「花様年華」という特定の作品への言及とセットにされることが多いです。他人が作品を楽しむことを邪魔する結果になっている事象が散見されます。そんな権利は誰にもありませんし、作品を楽しむ人を邪魔することはアーティストからすれば営業妨害です)。



▶︎5.【アイコン画像の例】


 ここまでが私の言いたいことですが、補足的な説明として、さらに噛み砕きます。誤解して使う人を減らしたいので、徹底的に書きます。違う例。


人の画像をアイコンに使うリスク

 私個人は「自分以外の人物の画像をアイコンにしているSNSアカウントは、他者と衝突(ブロックや論争)しないように気を配る必要がある」と思っています。
(※でも誤解しないでね! みんながアイコンに推しの画像を使ってることを批判するつもりは一切なく、むしろそれは良いことなんだと思ってて、アイコンに使うべきでないとかは全然思ってないよ💜)
 理由を話します。


これって「思い出泥棒」?

 私個人の体験。でも、みんな大なり小なり、あるあるだと思うのですが。

 推しの(つまりアカウントを使用している本人以外に肖像権がある)画像をアイコンにしたアカウントに嫌なことされたとする。
 その画像を見るたびに思い出して嫌な気持ちになり、その画像に含まれた自分にとっての良い思い出も台無しになる。最悪な経験です。よくある名誉毀損のいやがらせ法でもあります。

 向こうにとっての悪気ないブロックでも、やっぱりブロックってされるとショックだし、何????ってモヤモヤと共に、相手のアイコン画像って嫌な思い出として記憶されません?

で、ここから、たとえ話です。全部たとえですから誤解なきよう。

 これを「思い出泥棒」のひとつとして定義づけることは、できます。できちゃうと思います。この曖昧な言葉は、この現象を包括することができます。それを使って人を批判することもできるはずです。
 その場合「誰から思い出を盗んだ罪か」の定義は、「私個人から思い出を盗んだ罪」となります。

 もし一般人であるあなたの顔写真をアイコンにしたアカウントが存在していて自分の評判を落としていたら、あなたは何かしら動くと思います。
(信用毀損罪などの罪名があるらしい)
 ただあなたの顔が会社の商品としてお金で売買されている場合、話はまた変わると思います。

 その行為をやめてくださいと多くのファンを制するのは、一ファンの私ではなく、公式にまかせることだと私は思います。
 公式がそれを「会社の損害」として判断して禁止して裁いているなら、みんなが公式ルールに従うべきです。
 一個人が「禁止です」と言ってあたかも界隈のルールのように設定しても、それは公式ルールではないです。あくまで個人の範囲で自分の周りにのみ適用できるルールです。

 私個人が直接他者に干渉して言って回ってしまったら、ファン同士で無駄に関わり合って衝突して顧客同士で顧客を減らすことにつながり、公式からすれば私が営業妨害してることになると思います。Weverseがファン同士の交流を推奨しない構造になっている理由はここにあると思います。

 不快で損害を被ったのは「私」という「一個人」です。例の場合、傷ついたのは「私個人の思い出」です。推しや事務所の名誉毀損とはいえないレベルの話です。
 もし私個人が「私が不快だからやめて」と私基準のルールを規定したとしても、それは「界隈や公式ルール」ではなく、「私個人のルール」であり、私個人の対人関係の範囲にしか適用できません。
 基準を設定して人をジャッジするのは、私個人です。私が明示しない場合、他者からすれば曖昧かつ勝手なものなので、「なんかよくわかんないけど泥棒とか言われたらやだから近づかないでおこう」となりますよね。

 イラストなどの作り手さんは、個人のルールを明記していらっしゃいますが、あくまで自分個人の範囲に適用し、他の作り手さんの範囲にまでは口を出さないですよね。
 マスタニムのルールについて考えるとわかりやすいかと思います。あくまで狭い範囲のルールがあり、公式ルールはまた別に存在し、公式が実際どう動いているかという暗黙の公式ルールも存在します。何がどう裁かれるべきかは、ファンではなくて公式に委ねるべきですよね?

 万が一私が公式に声を届けて、公式が禁止に乗り出した場合も、適用されるべきは公式ルールであり、私個人のルールではありません。

 日本では(ジャニーズなど)事務所が自社タレントのアイコン画像使用禁止を明記している場合もあるそうですが、バンタンではそれはないですよね。
 画像の規定が厳しくかつわかりやすく明示されているBTS界隈でアイコン使用に関する公式ルールが規定されてないのであれば、私個人が他のファンの行動をむやみに制する権利はないです。

 私個人もそんなみんなにアイコン使うのやめろ〜〜みたいに他者に干渉する気持ちは一切ないですし、アイコンとして画像使われることは営業促進になると会社は判断しているのだろうし、みんなのアイコン見るのは楽しいのでポジティブに捉えています。ただやなことはしないでねって思うけど、勝手に他人にガッカリすることなんてよくあるじゃないですか。推しをアイコンにした場合、推しを汚すことを防ぐことはできない。

 だから画像使用者は、推しの顔を制服のように身につけているわけですから、人との絡み方には気をつけた方がいいし、自分の発言次第で画像の人物の営業妨害になる可能性については留意しておく必要があると思います。
 また他の人が使っている画像やルールについてあれこれ言う場合に説得力が欠けるという指摘もあります(が、別にアイコン禁止の公式ルールがないんだからそれは飛躍だと私は思う)。

 画像使用者を悪く思ったり責める様な気持ちは私個人にはありません。やめろとか全然思いません。それを楽しむカルチャーが売上アップにつながっていて推しが食ってるのであれば、むしろ良いことだと思います。
 でも私のようにこうやって言いたいことを言う人間は、推しの顔はアイコンにしないほうがいいタイプだと思います。ヘッダーはアイコンとは別枠で考えてますけど。

 以上、私の個人的意見でした。



▶︎6.【結論】

「人間そのものではなく、態度や言動」を批判するのが建設的。

「思い出泥棒」というフワッとした攻撃的な言葉を使うのはやめて、「マウント」などの代わりの言葉を探すべきだ、
と私は結論づけます。

「古参ぶってマウントとるな」となると「古参はマウント取るもの」という風評被害や色々アレなので、「古参とか新規は関係なくそもそも人としてマウントはダメだから、しないように気をつけよう」というのが正しいんでしょうね。

 こういう意味がわかんないどこかの誰かが使ってるっぽい言葉の意味を調べたり、定義づけを探すのは、結構大変な労力を使う作業です。いや、言ってる本人たちがしっかり書いておくべきだと思うよ正直。それをしないのは卑怯だし無責任よ。
 
実際、15000文字を書いています。書かない人にはわからないと思いますが、凄い労力です。ロキノンの人が一万文字インタビュー!とかやるくらいの数字ですよ。金くれ。だって、何がしんどいって、


本来は、この言葉を使いたい人が割くべき労力である、説明責任。

なのですが、人を無理やり黙らせる暴力性を持つ言葉のわりには定義が見当たらなかったので、書く必要性を感じました。
 この言葉にビクビクする人間を、減らしたいからです。理解できれば怖くない。

 本来の意味での「思い出泥棒」であるらしき「ファン歴詐称」したり、そのために「人の画像をガチで盗んだり」する人間なんか、本当にひと握りじゃん。あんまりいなくない? 私は見た時にマジで信じられなかったし驚いたよ。

「思い出」とかフワフワした無形物じゃなくて、目に見えるモノの盗用や暴力は、別の適切な言葉で表すべき。


 なのに、その珍しい一部を牽制するために、周りの多くの善良な子羊にまで「変に動いたら撃つよ」ってやっているようで、結構それはそれで暴力的な言葉を選んでるじゃんと私は思う。どっちもどっちよ。盗まれた被害者のテイをなしているから殴ってもいいだろう的な、余計タチ悪いと私は思っちゃうけどな…。
 実際この言葉に振り回されてぶっちゃけ迷惑している無罪の子羊ちゃんたちがいっぱいいるんじゃん。私も正直迷惑したよ。なんならペン卒者を出したり消費を制限している人も絶対いるわけじゃん。

 私は自分が泥棒と言われたわけではないが、「作法として思い出泥棒しないように」ということを人に言われた時に、何それ?と正直違和感がすごかったです。で、「何ですかそれ?」と聞いても、周りの生きてる人間からはハッキリ分かりやすい返事は返ってこなくて「こんな感じじゃないかなぁ」と輪郭フワフワしてるし、こんな状況で自分が泥棒呼ばわりされないためにはどうすべきなのかは自分で探さなきゃいけなくて、たどり着くまでに書いた文字が15000字を超えているのよ。いや、ほんといい迷惑よ。


この言葉を使い続けたい人は、「何それ?」と聞かれた時に、定義を明示すべきです。

 こういう意味で、こういう意味ではなく、あれはOK、これはNG、ぜんぶ言わないと卑怯です。相手にモヤモヤさせるのはうっすら泥棒呼ばわりするのと同じようなことになってしまい、また別の罪です。

 この言葉に振り回されて自分の言動を変えなきゃいけない人、迷惑した人は、今もひっそりと沢山いると思う。人の楽しみを奪う結果が起きてる。
 それは、ハッキリ言って、この言葉を使ってきた人たちの説明不足のせいだと思います。なので、せっかく意味がスッキリわかったからといって、

本当はもう使って欲しくない言葉。

ですが、この言葉をどうしても使いたい人たちには正しく使ってほしいので、徹底的に明文化しました。定義って大事です。
 
「思い出泥棒をしないように」という言葉自体もかなり失礼で暴力性を孕んでいることに気づいてほしいです。
 これは先輩ARMYが後輩に良かれと思って教える「ルール」っぽいのですが。言われた後輩がまた後輩に…って伝承されてるんでしょうけど、悪しき風習は時代と共に見直されていくべきだと思うし、それがバンタンのファンらしい姿勢ではと私は思います。
 先輩からやられてモヤモヤしたことや嫌だったことは、本当に明確に自分で意義や意味を説明できるほど納得してない限り、なんとなくで後輩に回したらいけないと私は思います。

 ていうか、こんな意味わかんない言葉で「思い出泥棒しないようにって気をつかわないといけない先輩」ってマジで今もどこかに存在してるんですかね? いるとしたら私はだいぶ距離をおきたいですね…。いもしない存在に気をつかわねばとビクビクしてる「まんじゅうこわい」的なことだと思いたいですけどね…もう今どきそんな先輩って誰もついてこないっしょ。
 私は自分の大切な時間を結構この言葉に潰されてだいぶ怒ってるので好き放題言ってますが、みんなが言わない本音だと思うわ。こんなに私が怒っているのも、自他の境界線を超えてこられたからです。それは侵害であり、いじめの前兆みたいなものなのです。私たちは誰かの所有物じゃないし、勝手に他人を重ねられると、拒否感を持つのが自然です。
 
 私は、思い出泥棒ってこういう意味だと思うから気にしなくていいと思うよーって大きめに言っていきたいと思いました。自分が嫌だったからね。すごく。15000字書くほど嫌だったわ。

 で、ここに辿り着くまでにもTwitterでめちゃくちゃ長文を書きました。足跡として貼っておきます。長い長いツリーですので、下まで読むの大変だと思いますけど、1ツイートで終わっていないことを留意して下さい。

 このツリーを間違ってるとか笑いたい人たちがいるなら、それはとても失礼なことだと気づいてほしいし、じゃあ何があなたの言いたいことであったのか、自分の言葉できっちり説明する労力を使ってからにしてください。本来その言葉使ってる人たちがやるべき仕事をやってないからこんなに書く羽目になってるんです。
 それをしないであれがOKこれはNOと自分基準のフワフワした意味合いで人を泥棒扱いしたり、それに怯える人やルール違反しないよう気をつけてる人を勝手に笑うのは、無責任だと思います。

 私はこの言葉に振り回される子羊ちゃんたちが、少しでも減るべきだと思う。(以下、長文ツリー)



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