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【受験生必見】理系大学の代表的な学部8選!理系出身の筆者が各学部の特徴を解説!

高校生にとって大学受験は人生の中でも最も大きな決断のひとつですよね。
私も高校生の時には進学先についてとても悩みました。
「将来やりたいことが思いつかない」
「何を基準に大学を選べばいいか分からない」
「理系だけど学部によって何が違うのかイメージが湧かない」
こういった悩みを抱えている学生は多いでしょう。
そこでこの記事では理系の代表的な学部の特徴をまとめるとともに、理系大学院を卒業した筆者が考える学部選びのポイントについて解説します。
「理系の大学に進みたいけど学部選びに困っている」という高校生はぜひ最後までお読みください。


理系の代表的な学部を8つ紹介!就職先などんな人が向いてるかも解説!

ここでは理系の代表的な学部について、学べることやどんな人が向いてるか、就職先の情報についてまとめました。
今回紹介する8つの学部の特徴を簡単にまとめたのが以下の表です。それぞれの詳細についてこれから解説していきます。

1.【理学部】理系の王道!科学をより深く追究する研究者集団!

理学部は学問としての科学を追究する学部です。まだ明らかになっていない事象を実験や理論によって解明することを目的としています。実用性よりも科学的な面白さや新規性を重視する傾向があります。
代表的な学科は「数学科」「物理学科」「化学科」「生物学科」です。理系学部としてイメージしやすいものが当てはまります。そのため純粋に理科や数学が好きで、より専門的なことを学びたい学生におすすめします。
就職先は高い専門性を活かしてメーカーの研究職や高校・大学の教員になる人が多いです。好奇心や論理的思考力を養えるためさまざまな場面で役立つ能力を身につけられる学部でもあります。

2.【工学部】ものづくりの根幹を担うエンジニアを育成!

工学部は科学を用いて世の中の役に立つ「ものづくり」を研究する学部です。理学部が学問としての科学を追究するのに対して、工学部では実用的な科学を追究するのが特徴です。
代表的な学科には「機械工学科」「電気工学科」「建築学科」「応用化学科」があります。
ものづくりが好きな学生や、実用的な技術を学んで世の中に貢献したいと考えている学生におすすめです。
就職についても製造業での技術職(エンジニア)として重宝されます。実用性の高い知識を学んでいるため、即戦力の人材として就活市場で圧倒的な強さを誇っています。

3.【理工学部】理学と工学のハイブリット学部!最先端技術も学べる!

理工学部は名前の通り理学部と工学部のどちらの要素も含んだ学部です。科学について高度な知識を学びつつ、それを社会でどのように役立てていくかまで学べます。
大学によっては理工学部だけ存在し、学科として理学系と工学系に分かれていることがあります。
高度な研究を行いつつ、実践的なことも学びたいという学生におすすめです。
学科までみると非常に幅広い学問をカバーしている学部になっています。そのため、理科が好きだけど何を学びたいかは分からないという学生は、まず理工学部について調べてみると良いでしょう。
就職先としても理学部や工学部と同様に研究開発職やエンジニア職があり、就活においてもニーズが高いです。

4.【情報学部】IT社会のリーダーを育てる新設学部!

情報学部はプログラミングや情報処理技術、AIなどについて専門的に学べる学部です。これまでは工学部のなかの1つの学科でしたが、近年のIT需要の高まりにより独立した学部として新たに設置する大学が多いです。
代表的な学科には「情報学科」「情報工学科」があります。
コンピューターが好きな人や数学が得意な学生に向いているでしょう。
就職先についても非常に選択肢が多いです。近年はどの企業においてもIT技術の活用は必須のため、ITや通信業界はもちろんメーカーや広告代理店などさまざまな業界で活躍できます。

5.【農学部】農業などの一次産業を支える学ぶ!学問領域は多岐にわたる

農学部は農業・林業・水産業の一次産業のほかに、食品やバイオテクノロジーなどさまざまな学問領域を含む学部です。
大学によって非常に個性が現れる学部でもあります。これは農学部の分野である一次産業が地域の特色を反映する産業だからです。そのため、行きたい大学で自分の学びたいことを学べるかどうかをしっかり調べましょう。
代表的な学科は「農学科」「農芸化学科」「生命科学科」「農業経済学科」などです。
生き物や自然が好きな学生やフィールドワークなどの野外活動に興味がある学生におすすめします。
就職は食品や化粧品、農薬などメーカーに加え、公務員になる学生が多いのも農学部の特徴です。

6.【獣医学部】獣医師になりたい人は必須!動物の命と向き合う学部!

獣医学部は動物の疾病や生態、解剖学などについて学べる学部です。主に犬や猫などの愛玩動物と牛や豚などの家畜を対象としています。
代表的な学科には「獣医学科」「動物科学科」があります。
獣医師を目指す学生や動物が好きな学生におすすめです。
国家資格をとり獣医師として動物病院に勤務することもあれば、農林水産省など国家公務員も就職先として挙げられます。また動物薬品やペット商品などのメーカーで働くことも選択肢の1つです。

7.【薬学部】薬で医薬の発展に貢献!薬剤師には必須の学部!

薬学部はその名の通り薬について研究する学部です。理科系科目のなかでも化学を専門に扱う学問でもあります。薬剤師の国家資格を取得する場合は6年生の学科に進学する必要があります。
代表的な学科は「薬学科」「薬科学科」です。
薬の研究を通じて医学の発展に貢献したいと考えている学生や、化学が好きな学生におすすめの学部です。
進路は薬剤師として病院などで勤務するほかに製薬会社などの開発職や、品質管理に関わる仕事にも専門性を活かすことができます。

8.【医学部】医学科は大学受験の最難関!医学界の発展を担う医師を育成!

医学部は医者を目指す人にとっては必須の学部です。専門性の高さから入学試験では非常に高度な知識が求められ難易度が高いことで知られています。
そんな医学部では医師を育成する「医学科」のほかに「看護学科」「保健学科」も設置されています。
卒業後は医師として病院で勤務するほかに研究者としての道を歩むこともできます。また、看護師や保健師のような医療や健康に関わる仕事に就くことができます。
医師は命に直接かかわる仕事であるため、入学試験の難易度も入学後のカリキュラムも非常に大変です。そのため根気強く勉学に励む覚悟も求められます。


理系の学部選びに悩んでいる人に伝えたい!5つの基準を解説


ここでは学部を選ぶ際の基準となる考え方を5つ紹介します。もし自分に合うものがあれば参考にしてください。

1.なりたい職業で選ぶ

1つ目は将来なりたい職業から逆算することです。最も分かりやすい例としては医者や薬剤師などの国家資格が必要になるものですね。この場合は医学部や薬学部に進学するのが絶対条件になります。
しかし、一般企業への就職を考えている人にはイメージが難しいかもしれません。そこでいくつかの例を考えてみます。
例① 食品メーカーで働きたい
最初に浮かぶのは農学部です。また理学部や理工学部で生物や食品化学について学べる学科も選択肢に入ります。女性で化粧品メーカーで働きたいという人も同じような学部がおすすめです。
例② IT関連の仕事がしたい
この場合は工学部や情報系の学部が候補として考えられます。時代のニーズにもマッチしているため、大学側も教育に力を入れてる学部でもあります。
例③ メーカーのエンジニア職に就きたい
工学部や理工学部がおすすめです。ものづくりの根幹部で働きたいなら工学を学ぶことが求められます。専門的な知識を身につけられれば就職後もすぐに活躍することもできるでしょう。

2.就職のしやすさで選ぶ

一般的に工学系の学部は就職に強いと言われています。この手も職種は高い専門性が求められるため就活市場でも重宝されやすいです。とくに大学院まで行くと研究室の推薦で就職が決まることもよくあります。
私の工学部の友人も就活では2社しか選考を受けておらず、そのうちの1つである大手通信会社に就職しました。
逆に農学部の学生にとって食品メーカーは人気の就職先ですが、文系の学生も多く志望するため倍率が高くなる傾向があります。
このように学部によって就活事情が変わってくるというのは事実です。
しかし、どの学部に進学したとしても学生時代に有意義な時間を過ごし、きちんと就職活動を行えば大きな差は生まれないでしょう。

3.学びたいことで選ぶ

大学は学びの場なので、学びたいことがあるならそれができる大学へ進学しましょう。就職や将来のことを考えて大して興味のない学部に進学すると入学してからとてもしんどいです。
それよりは自分の好きなことを学んで、さまざまなことに積極的に取り組む方が有意義な学生生活になり、将来役に立つ経験を積めるでしょう。

4.得意科目・苦手科目から選ぶ

学びたいことなんて思いつかないという人もいるでしょう。そんな人は今得意な科目を活かせる学部や苦手な科目を使わないですむ学部を探してみましょう。
人間は誰しも得意・不得意があります。人よりも得意なことがあるというのはその人の大きな武器になるので積極的に磨いていきましょう。人よりできるとやがて楽しさや面白さを実感できるかもしれません。

5.偏差値帯から選ぶ

興味のある学部が複数あるときはこの基準も重要です。結局どれだけ関心があってもその大学に入れなければ意味がありません。
同じ大学でも学部によって難易度は変わります。複数の候補のなかで自分の興味・関心が同じ程度であれば最終的にはその学部への入りやすさで考えるのもいいでしょう。
ただし、受験勉強はしっかり頑張るというのが前提ですよ。


理系大学出身の筆者が考える!学部選びでチェックしたいポイント3選!


ここでは理系の学部選びについてもう一歩踏み込んだ調べ方について紹介します。
まず知っておいてほしいのは、同じ名前の学部でも大学によって学べる内容が違うことがあるということです。特に研究室を選ぶ際に非常に重要な要素になって来ます。
入学してから「思ってたのと違う!」とならないためにこれから紹介するポイントについても調べてみましょう。

1.各大学の看板学部を調べる

大学にはそれぞれ強みがあり「看板学部」といわれることがあります。
例えば「北海道大学 農学部」「東北大学 工学部」「名古屋大学 理学部」などが有名ですね。私立でいうと「早稲田大学 政治経済学部」「慶応大学 経済学部」などです。
こういった看板学部は大学の歴史や研究実績に関連しており、資金面などにおいても非常に力を入れている学部です。将来大学の専門をいかした仕事をする場合、こうした学部を出ているということは1つの実績にもなり得ます。
大学の個性を知るという意味でもぜひ調べてみてください。

2.どんな研究をしているか調べる

理系の学生にとっては非常に重要な要素です。例えば「農学部でお米の研究をしたい!」と思って入ってみたら野菜や果物の研究しかやっていなかったなんてことは十分起こり得ます。
もしこういう研究がしたいというはっきりとしたものがあるのなら、その研究室があるのかはしっかりと調べておきましょう。

3.カリキュラムを調べる

カリキュラムもその大学がどの分野の教育に力を入れているかが分かりやすく表現されています。例えば生物が苦手だから化学や物理系の学部を考えていたが、カリキュラムを見ると生物関連の授業が多く組まれていたとしたらギャップがありますよね。
また名前だけだと何をやっている学部なのかよくわからないという場合もこのチェック項目は有効です。カリキュラムはある程度体系立てて組まれているため、学部の教育方針が分かりやすいです。
実際に入学してからどんなことを学べるのかも想像できるのでおすすめです。

【まとめ】自分で調べて納得のいく選択を!


ここまで代表的な理系学部の特徴と、選び方のポイントについて解説しました。少しはイメージが湧いてきたでしょうか?
この記事を参考に、ぜひ自分にあった進学先の選択をしていただければと思います。
理系大学に進学する場合は学部・学科選びは非常に重要です。
学生生活の中では実験やレポートなど大変な課題が多くあるのも事実です。なんとなくで進学すると、入学後に後悔することになるでしょう。
そのため、受験の際に自分が納得するまで考えることをおすすめします。そして高いモチベーションをもって学生生活を送れば少し大変なことがあっても乗り越えられ、その経験は今後社会人になってからも役立つスキルになるでしょう。


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