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扉をくぐると、青の世界だった

息を飲むほど美しい
とはまさにこの場所にぴったりな言葉だ。

先日、カメラを持って代々木上原にあるモスク「東京ジャーミィ」を訪れた。

ここは、日本では数少ないトルコ系のモスクだ。
モスクとはイスラム教の礼拝堂のことで、大小合わせると日本全国に約80カ所建てられており。
その中でも金曜礼拝が行われる大きなモスクを「ジャーミイ」と呼ぶそう。東京ジャーミィは東アジアで最も美しいモスクだと言われている。

見学は自由にと聞いていた私は、扉の前ですこし怖気付きそうになりながらもドアノブに手をかけた。

中に入ると、かすかに流れているコーランが耳に入ってくる。「こんにちは」とスタッフの方がにこやかにあいさつをしてくれた。

細かな装飾がなされた内装。
どこか異国へ足を踏み入れたかのような空気。
けれど威圧館などはなく、その不思議な感覚に足を止めていると、日常的にお祈りに来ている方が横を通り過ぎていった。

すこし進むと、上に続く階段があり、春になりかけの柔らかな光が差し込んでいた。
静かに流れるコーランが私の背中を押してくれた。

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階段を登ると目を奪われるような白く美しいモスクが目に入る。天井には青いアラベスク模様が描かれ、またそこにもお祈りをしに来た人がちらほらといた。
私はすこししゃがみ込んで靴を脱いでいると、お祈りに来た人と目が合った。お互いに、にこりとしてから軽くペコリと頭を下げて挨拶をした。

扉をくぐると、そこは青の世界だった。

目の前に広がった景色は、まるで物語の中にでてきそうな、いつまでも目に焼き付けたくなるような美しさだ。
絨毯の濃い青と、柔らかな光、そして細やかなアラベスク模様。

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すぐそばを、お祈りをする人が通ってゆく。
穏やかな光の中、静かに床に跪きお祈りをしている光景をぼんやりと見守っていた。

モスクは日常の中にあるものなんだ、
緊張して扉をくぐっていた私はもういなかった

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----------------------------------------------------------------------モスクの隣の食堂で、トルコのチャイやバクラヴァというお菓子が食べられたりします!
すごく美味しい!

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!きちんと注意事項を読んでね!
【撮影について】
・撮影可能。ただし、他の来館者や信徒、礼拝中の人を被写体にするのは禁止
・撮影した写真の販売は禁止

【服装について】
・女性はストールかスカーフ(色、柄、形は不問)持参(モスクに入るときに貸し出してもらえます)
・男女とも、身体の露出の少ない服装で。(女性は長袖・長ズボン、ロングスカート(足首まで隠れるもの)など、男性の場合もハーフパンツやタンクトップはダメ)
・1階ホールでは女性のスカーフは不要、ただし服装は上記と同様の服装で。

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