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好きなものまとめ

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読書感想文だったり、好きな食べ物のはなしだったり
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#写真

土曜日は雨模様

空は雨模様で、ぽちゃんと水が落ちる音と、 乾燥機がゴウンゴウンとまわる音がどこからか聞こえてくる。 今日は土曜日だ。何にも決まったすることがない時間というものは、どうしてこうも心を穏やかにするものだろうか。 今日は、以前Noteにも書いた、写真家である石川直樹さんの北海道大学での講義が無料で公開されていたので、視聴してみた。 北海道大学レクチャー/石川直樹『地つづきの果て』 「自分の身体を通じて、世界のことを理解して行きたい」 旅、距離感、今のこと、様々な話を聞けた約1

#2『この星の光の地図を写す』石川直樹

石川直樹さんを知ったのは、私が大学生の時だ。 それは、わたしがはじめて写真展に自発的に行った日から、大学の大講堂のある階段にたくさん置いてあるDMをよく見るようになった頃のことだった。 「ここより北へ」という奈良美智さんとの合同展示がワタリウム美術館で開かれていたのを知った私は、ふらりと立ち寄ってみることにした。 ▽当時のDM 2014年の夏に、二人が青森から北へと歩いた旅の記録、写真、道具などが展示されていたこの企画展は、二人が撮った写真や、日記、リュックサック、本や

扉をくぐると、青の世界だった

息を飲むほど美しい とはまさにこの場所にぴったりな言葉だ。 先日、カメラを持って代々木上原にあるモスク「東京ジャーミィ」を訪れた。 ここは、日本では数少ないトルコ系のモスクだ。 モスクとはイスラム教の礼拝堂のことで、大小合わせると日本全国に約80カ所建てられており。 その中でも金曜礼拝が行われる大きなモスクを「ジャーミイ」と呼ぶそう。東京ジャーミィは東アジアで最も美しいモスクだと言われている。 見学は自由にと聞いていた私は、扉の前ですこし怖気付きそうになりながらもドアノ

#1 わたしが写真展に行くようになったわけ

美術展や博物感、水族館や動物園…休みの日などに見に行く”展示“といえば色々なものがある。私はその中でも最近はもっぱら『写真展』にふらりと行くのが好きだ。 私が、はじめて写真展に自発的に行ったのは、大学1生の頃だ。 当時の私は大学の大講堂での講義が終わり、食堂前にある様々な展示会のDMを眺めていた、ふと気が付くと、とある一枚に目が釘付けになっていた。 ▽当時のDM それは、スウェーデンの人気フォトグラファーSannah Kvist(サンナ・クヴィスト)さんの写真展『 この私

クリームソーダの海

今日はクリームソーダを家で作った。 色とりどりのかき氷のシロップや箱アイスを買い込んで、クリームソーダに合いそうなグラスを探してみたり。なんだかワクワクした。 作り方は簡単で ①グラスにシロップを注ぐ ②氷を入れる ③サイダーをゆっくり入れる ④アイスやさくらんぼをトッピング 完成! なんとも懐かしい味のする 空色クリームソーダ ができます。 他にも… ゼリーをたくさん入れたカラフルサイダーや 青と緑を混ぜ合わせた、海色サイダー。 ワクワクするのは、作る過程も含

化石のようなもの

初めて出会ったものなのに 懐かしく感じる。 という体験が、たまにある。 昔、友人にそんな話をしたときに、 こんなふうに返してくれた人がいた。 「とある人が旅に出た。空港に降り立ち、ホテルに向かうためバスに乗って田舎まで2時間。 初めて行った場所なのに、その人は涙が出てくる前のような、懐かしさを覚えた。」 「もしかすると、その場所は、その人にとって前世で来た事があって。その意識が今も繋がっているんじゃないかな」 「それは、人だけとは限らなくて…たとえば鳥だったり、木だったり

#2 映画『海獣の子供』

仕事も落ち着いた金曜日の昼、 『海獣の子供』の映画の上映が始まっていることを知った私は、思い立ってそれを観に行くことにした。 結果、とても素敵な作品だった。 映像が何より、美しかった。水族館、プラネタリウム、博物館に行った気分だ。 まるで、自分が水の中にいるような感覚と、出た後に感じた満足感とすっきりとした気持ちがそれを物語っている。 この映画は、とても根源的な話だ、と今となっては思う。生まれる、はじまり、生きることの終わり…そんな単語が頭に浮かぶ。 美しいものはとても