宇都宮から帰宅しました。
やれやれ、早寝しなくてはいけないのに、でもきっとこの気持ちは明日になったら忘れてしまうからnoteを開いてます。
結局、家族には会わずに、友達やお世話になった先生たちと楽しく過ごしてきました。ここ一ヶ月メンタルが沈みがちで筆もなかなか進まなかったのですが、沢山の人にお会いしてこれでもかというほど元気をもらえました。
特に、彼氏の親友とその奥さん。奥さんはご懐妊でした。私たちはたまたまお互いが交際を始めた時期が被っているのですが、彼らはとてつもないスピードで幸せになっていっていますね。会ったのは今回でまだ二回目のはずなのですが、もうずっと前から仲良くしているような、どこか親戚のような安心感さえあります。このご夫婦と彼と私の四人で、お酒を飲みながら(奥さんは飲めないのが辛そうでした笑)団欒していて思ったのは、幸せとは、案外近くにあって、けれどあえて私は幸せになろうとはしていなかったということでした。一度の大喧嘩がきっかけで、私は恋より夢を追うぞと、彼とはお別れしたのですが、私には心の安寧がないとそもそも執筆は捗らないのだと気づきました。
今、この部屋には私と彼と、カミーユとガブリエルがいます。やっぱり私はこの空間を愛してやみません。もう彼と書くのはやめましょうか。寛くんといいます。これで「かん」と読むのです。素敵な名前でしょう?
宇都宮から帰ってきて、改めて一緒にまた暮らそうかとなった、最初の晩御飯は、スーパーのゆで麺でした。(長旅で疲れていたので……。)
帰ってくるや否や、猫たちのご機嫌をまたたびでとり、ほたて貝柱味のちゅーるをそれぞれにあげて、もう一匹の二足歩行の猫はラーメンが食べたいと言うのでラーメンを作るんです。
同棲を再開して初めてのご飯が、ラーメン。茹でるだけなので手間も暇もなにもかかっていないのですが、寛くんは今日一番の笑顔で笑うんです。私の前だけにしかそんな破顔一笑はしません。こうしてテーブルに向かい合って食べる私の料理が、彼の幸せの多くを締めているのだとひしひしと伝わってきます。
今日は機嫌が良かったからでしょうか。帰りの車の車窓から見える高速道路の向こうの三日月は、私たちをせせり笑っているみたいだよと、ジョークを零しました。いや、カミーユの髭の先のくるんと丸まったのにも見えるし、ガブリエルの口元にもそっくりだね、とも。
明日はリクエストでブロッコリーのポタージュを作ります。アオリイカを友だちが送ってくれたので、お刺身にして、麺つゆを少し垂らしたところに卵黄を乗っけてユッケ丼にするのが楽しみです。寛くんは美味しさで昇天するかもね。
まだまだ作ってあげたいお料理がたくさんあります。それを幸せそうにいつも食べてくれる君を見ると、「君の家はここだよ。」と優しく声をかけてあげたくなります。寛くんは私に怒られるとすぐ泣くし、爆音で音楽を聴くのは一人の時にしてもらいたいし、洗濯すらまともに出来ないけれど、私はこの二人と二匹のこの家が大好きです。家とは、ドアを開けた時に、こんなにも暖かい温もりで私を包んでくれるものなんだね。私は家の灯火みたいな存在でありたいな。窓から常に洩れるオレンジ色の光。いつも優しく笑顔でみんなを照らしてあげていたい。
そんな家をこれからも寛くんと築けていきたいなと思う、連休最終日の深夜です。
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