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嬉しさじんわり、嬉しさ爆発!

おやすみ初日の土曜日は、本屋さんで買い物、病院で診察、そして弟夫婦の自宅へ訪問、というラインナップ。気持ちのよいお天気が心を晴れやかにしてくれる。街を歩いていても、わんちゃんや子どもたちの眩しい笑顔が弾けていた。これぞ、THE・休日。

行く先、行く先で本屋さんにふらり。それぞれの本屋さんにも表情みたいなものがあって、行くだけでもたのしい。中目黒TUTAYAはおしゃれなのはもちろん、おもしろいチョイスの本が平積みになっている。こんなマニアックな本が、入り口&レジ近くのピカピカの一等席に置かれていた。

その足で、地域密着の本屋さん、中目黒ブックセンターにも足を運んだ。THE・ふつーの本屋さん。逆に言うと当たり障りのない安定の品揃えで、ヘミングウェイの『日はまた昇る』を購入。

そこからも表情豊かな本屋さんをいくつかまわり、『タイタンの妖女』( カート・ヴォネガット・ジュニア )、『アメリカの鱒釣り』( リチャード・ブローティカン )を買った。まだ一日も前半戦、ズシリと重くなったカバンを後悔しながら歩きまわる羽目に。でも、どれから読もうかなぁ〜、心はずっとウキウキ嬉しい。

さて、本日のメインディッシュは、弟夫婦の自宅訪問。ピンポーン、ガチャ、いらっしゃーい。一連のお決まりのやり取りを終えて、トントントントン、階段を上がる。彼らがまいにちを暮らす部屋の右奥に、発見!

赤ちゃん!!!

ちっちゃい!!!

それもそのはず、まだ生後8日。母子ともに、きょう病院から帰宅したばかり。これまで生後数ヶ月経った赤ちゃんを抱っこした経験はあるが、生後一週間の赤ちゃんとの対面は未知体験ゾーン。

しばらくは遠巻きに眺めつつ、少しずつジリジリとにじりよる。いよいよ数十センチのところまで距離を詰め、大人の手の平より小さな顔を見つめると、

かわいい!!!

もう、じぃーっと、じぃーーーっと見入ってしまった。隣に座っていた奥さんから、「ベロベロじゃ〜ん」と、ことばのチョイスが微妙に間違っている気がしなくもないツッコミを受けながらも、ぼくは顔を離さない。たぶん、きっとぼくは、鶴瓶さんの目をしていたに違いない。ようなおっぱいの時間になって、しぶしぶ。

しばらくまったりと大人たちの会話をたのしみ、赤ちゃんが帰ってきた。さぁ、いよいよ初抱っこの時間がやって来た。

あぁ、ふにふに…。

無限にほっぺをプニプニプニプニしていたい。肌のきめも細かい。髪の毛もやわらかい。やっぱり、総じて、ふにふにだぁ。こちらの体と心まで、ふにふにになってゆく。ふにふに。ふにふに。

グゥーィーン。

しかし、そんなふにふにに油断することなかれ。彼が泣き出したときの、パワーはものすごい!  この小さな体のどこにそんな力が隠されているのか不思議になるくらい、キック力がすごい!  抱っこしているぼくの腕を足の裏で蹴ってくる。右足でグゥーィーン。左足でグゥーィーン。

あまりの可愛さにずいぶんと長居してしまい、連れて帰りたくなる衝動の芽生えを感じた。泣く泣く別れて、帰路に着く。と、我が家に帰って来て、これを書いているのだが、まことに、ふにふに成分の不足を感じるなぁ。

あぁ、ふにふにしたい。

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