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西川貴教さん実は罪深い説

今日はですね、
「誤った理解とレッテル張りがどれだけ悲しい事態を引き起こすのか」
についてお話しようと思っていたんですが、

まずその前にですね、話を聞いてほしいんですよ。

何の話かというと、

僕がこれまで西川貴教さんの存在によって苦しめられてきたという話です。

西川貴教さんを知らない方もいらっしゃると思うので、いくつか動画を張っておきますが、

まず見てほしいのはこちらです。

全日本ツッコミ選手権のお題に使われそうなくらい、ツッコミどころしかないんですが、

海の上につくられた星形のステージの上で、
「どうかしてるぜ」としか言いようがない服を着て、
最高の美声で熱唱しているお方が西川貴教さんです。

あの服がどういう発想で作られた服なのかを一生懸命に考えたのですが、

「羞恥心の無い人間に羞恥心が何かを学ばせるために作られた」

としか考えられませんでした。やはりアートの世界は奥深いですね。

西川貴教さんといえばこちらの消臭力のCMで知ってる方も多いと思います。


さて、そんな西川さんがなぜ僕を苦しめているかという話なんですが、

西川さんめちゃくちゃモテるんですよ。

しかもただモテるだけじゃなくて、菜々緒さんとかと付き合っちゃうんですよ。

映像で見たらわかると思うのですが、西川さんは結構小柄で、
菜々緒さんの方が10センチ以上も背が高いらしいんですよ。

はい。

ここです。「西川貴教さん罪深い問題」のポイントは。

いやね。僕も小柄で、どちらかというと背が低いんですよ。

小中高と背の順とかも前の方で、背が低いことがコンプレックスでした。

だからね。困るんですよ。

僕よりも背の低い西川さんが、菜々緒さんみたいなと人と付き合ってしまうと。

あれ?まだピンと来てない人もいますね。

ハッキリ言うのは恥ずかしいので、できることなら言いたくはないのですが、仕方ないですよね。

はい、行きますよ。

西川さんがモテちゃってたら!!!!!
自分がモテないのを身長のせいにできないじゃん!!!!!

ってことです。

いやー、辛いですね。ほんとに。

これね。楽なんですよ。

身長のせいにしちゃえば、努力しなくていいですから。

「身長以外の自分の欠点や魅力の無さ」に対して見て見ぬふりができるんですよ。

そうやって醜い自尊心を必死に守っているところに、
西川貴教さんが奇抜な衣装で美声と共に現実を突き付けてくるんですよ。

「おまえ、勝手にHOT LIMIT作ってるだけちゃうん?」

ってね。

冷静に考えれば、西川さんには感謝すべきなんですよ。

「身長が低くても、他に魅力があれば、関係ないんやで」って。
「HOT LIMITもぶち破れるんやで」ってことを教えてくれたわけですからね。

西川さん、ありがとうございます。

ちなみに西川さんはトークも滅茶苦茶上手くて、実業家としても活躍されていて、もう身長とか関係なく魅力がありすぎて、モテるのも当然なわけですよ。


で、ようやく、本題に入ります。

上記の「HOT LIMIT問題」においては、

身長のせいにして、真の課題から目を背けてしまう

という構造が浮かび上がってきたわけですが、

教育の現場ではですね、

地頭のせいにして、真の課題から目を背けてしまう

という構造が良く見られるわけです。

「勉強ができない」と自分でも思っていて、親や教師からもそう言われているような生徒の行動を観察し、質疑応答の中で思考の過程を探っていくと、

勉強ができない原因は「怠惰さ」であることが多いです。

「怠惰さ」とはなにかというと、

別に指示された内容ができないわけでもないし、理解もできているけど、「まぁいっか」と思って、指示された内容を守らず、一部を自分の楽な方法でやる。

時間をかければ理解もできるし、解ける内容なのに、「まぁいっか」と思って、とりあえず「わかりません」と言っておく。

というような「怠惰さ」です。

ここに周囲からの「お前頭悪いよな」という発言が加わると、恐ろしい事態が起きます。

真の課題は「怠惰さ」なのに、本人も周りも「地頭の悪さ」を原因だと思うようになり、

教える側も、教わる側も、
「だって頭悪いんだからしょうがないじゃん」
と思考停止してしまう状況が生じます。

「地頭のせい」にするのは楽なんですよね。

生徒側としては、地頭のせいなら努力しなくても済みますし、

指導する側としては、地頭のせいにしてしまえば、真の課題を見つける手間を省くことができますからね。

この「頭が悪い」という言葉はですね、
言う人間も、言われる人間も、関わる人すべてが思考停止してしまう呪いのような言葉なんですよ。

この呪いを解くのは滅茶苦茶大変です。

僕自身も長い間HOT LIMITに縛られていましたからね。

この記事をここまで読んでくれたあなたは優しい人だと思います。

「頭が悪い」という言葉を聞いたり、言ってしまった時には、
西川貴教さんのあの衣装と共に、この記事を思い出してくださると、
ちょっとだけ世の中が優しくなるんじゃないかと思います。

それでは!

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