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あなたの土地この広告で売れますよ。

どうもです。終活日日是好日不動産のスエビバです!
今回はまたまた原野商法の広告詐欺について書いてみたいと思います。
上手い話しには裏があるんですよねぇ~。。

■Sさん 80歳前半 女性

Sさんのケースの場合、詐欺と言っていいのか定かではありませんがご紹介しますね。

Sさんは40年ぐらい前に伊豆の土地を購入されていました。
いわゆる原野商法ですね。この土地は値上がりするので今のうちに買っておいたほうがいいですよ~って手口です。

原野商法は社会問題にもなったぐらいですから、割と高齢者の方でお持ちの方は多いです。遺言の相談などをしているとけっこうあるあるです。

Sさんのケースは、不動産免許があり23区内で事務所も構えている不動産会社です。その会社のひとつの事業として、売れない土地を広告に出して売却しますよという商法です。

また、上手く話が出来ているのが最近は中国系の方が日本の土地を買い占めているという情報を利用し、中国系の方をターゲットにして広告を出すという手口です。Sさんと一緒に話を聞いた時には、中国に出している広告を見せてきたり、これまでの伊豆での取引事例を見せたり、Sさんの土地を四方向から写真を撮ってきて見せたり、上手くストーリーになっていて信じてしまう方も多いと思います。また、私にはレインズに載せていることも証拠としても出してきます。

「レインズ(REINS)」とは、「Real Estate Information Network System」の略で直訳すると「不動産情報ネットワークシステム」、国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営している、コンピューターネットワークシステムのことになります。

①不動産会社しか利用できない
②現在市場に出ている販売中の物件を見ることができる
③過去にいくらで売れたのか成約価格がわかる
簡単にいうと、不動産会社版のSUUMOみたいサイトです。

Sさんもどうしてもこの土地を手放したい、とういう気持ちが強い。
でも、長年誰に頼んでいいのかもわからない。相談しに地元の不動産会社を訪ねても相手にされず、ずっと困っていらっしゃいました。
この気持ちをうまく利用するんですよね。。
ご自身の年齢の事も考えるからこそ焦るんでしょうね。

この広告を出すのに、10万~20万費用がかかるとのこと。
私は、Sさんにおすすめは出来ないですよと伝えますが、Sさんは藁をもすがる思いがありますから乗り気になっています。
その場では即決させるのは止めますが、キャンペーンやなんやら上手いことを言って期日を指定してきます。

Sさんには広告型の詐欺かもしれないですよとお伝えし、ゆっくり考えて下さいと伝えます。

その間、私は不動産会社の悪い噂や業務停止や過去のトラブルがないかを調べますが、特に出てこないです。

まぁ~、実際に売れることもあるんでしょうね。
100件に1件ぐらいかと思いますが。。

後日、Sさんから連絡が入ります。
騙されたと思ってもいいから、一度チャレンジしてみたいとの返答でした。
中国系にターゲットを絞った広告が頭から離れないんでしょう。。
私もSさんの希望ですから、それから先は口出しは出来ないと思い、
Sさんには媒介契約の際は必ず立ち会わせてくださいと条件を出して広告を出すことになりました。
ただ、この手口だと媒介契約が3カ月間になるので、更新の都度で広告料を取るといったやり方も横行していますので気を付けなければなりません。
※詐欺的な媒介契約書を締結されては大変ですからね。でも、一般的は媒介契約書でしたね。

当然のように、伊豆の土地は費用をかけて広告を出しましたが売れることはありませんでした。

業者も媒介契約期間中は、業法通り2週間に一度かならず報告書も送ってきます。中国向けの広告も入れてきます。実に上手く仕組みが出来ています。

Sさんのケースのような場合も巧妙ですが、他にも劇場型や管理費請求詐欺、測量詐欺、交換型詐欺など原野商法の二次被害は増えています。

皆さんもくれぐれも気をつけてくださいね。
では、原野商法の二次被害のお話でした。


ここまでお読みいただきありがとうございます。
もし、何かお困りのことがありましたらいつでもコメントお待ちしております。では、引き続きよろしくお願いいたします(^^)/



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