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人・組織への取り組みはなぜ経営に通らないのか?

こんにちは。

対話による組織変革の会社Co-Evolutionの
末広信太郎です。

今日のテーマは、

「人・組織への取り組みはなぜ経営に通らないのか?」

です。


人事系の方や、人・組織への想いがある方
と話をしていてよく聞く話があります。

それは、

「人・組織への取り組みの大切さが、
経営や事業トップ層に分かってもらえない」

という悩み。


組織の問題は、ほとんど人・組織の問題に
行き着く。

それは分かっている。

だからそこに手を打たないといけないと
分かっている。

だけど、その大切さが経営や事業トップ層
に伝わらない。

「数値で示せ」とか「効果を証明しろ」
などと言われて、うまく説明できない。

どうすれば、あなたが感じている問題意識
が、伝わるのでしょうか?



そのためには、この「伝わらない」状態は、
何が起きているのかを理解する必要が
あります。


会社の中にはあえてざっくり分けると
2種類の人がいます。

「力」が強い人



「愛」が強い人。

経営者とか事業部門のバリバリの人たちは、
とてもパワーがある。「力」が強い。

一方、人事とか組織担当の人などに多い、
「愛」が強い人もいる。

これは、どっちがいい悪いではなく、
個性です。


稀に「力」も「愛」もどちらも強い人も
います。

が、ほとんどの場合は「力」か「愛」か
どちらかに偏りがあります。



「力」は動かすエネルギー。

「愛」は感じるエネルギー。


ビジネスでは「力」、動かすエネルギーが
強いと成果が出やすいです。

なので、「力」が強い人は成果を出して
組織のヒエラルキーを上に上がっていき
やすい。

逆に、感じる力が強くないので、人の
気持ちには少し鈍感。

感情へのアクセスを止めているから、
そこまで頑張れてしまうという面もある。

同じようにう頑張れない人に対しては、
「なんでできないんだ?」とイライラする。

周りの視座が低く見えて、「なんでもっと
考えられないんだ」ともどかしく感じる。



逆に、「愛」が強い人は、感じる力が強い。

だから、人の気持ちが分かる。

自分自身の感情を感じる力があるから、
自分の痛みにも敏感。

だから、人の痛みも分かる。

が、気持ちが乗らないと動けないので、
「力」系の人と比べると、行動力は
高くないこともある。

色んな人の気持ちが分かるから、問題意識
は強い。

だけど、自分自身の「力」をそこまで
信じられていないので、思い切った行動は
多くはない。


あなたは、「力」のタイプでしょうか?

それとも「愛」のタイプでしょうか?



多くの場合は、どちらかに偏りがあります。

個人の中で、「力」と「愛」が分離している。

そして、組織の中でも「力」と「愛」が
分離している。

せっかく「力」があるのに、その力は
人の気持ちや組織の状態に鈍感。

せっかく「愛」があるのに、その愛が
良い変化に生かされていない。



「愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である」
という言葉があります。

「力」と「愛」のどちかだけではもったいない。

私たちは、「力」と「愛」を統合する必要
があります。

個人個人として。そして、組織として。


「力」の人は「愛」に目覚める必要がある。

「愛」の人は「力」に目覚める必要がある。

そして、組織の中で、「力」と「愛」が
循環している状態にしていく。



今日のテーマの問いは、

「人・組織への取り組みはなぜ経営に通らないのか?」

でした。

これは、言い換えると、

「力」の人たちを、いかに「愛」に目覚め
させるか?

という問いです。


そのためには、あなたがもしも「愛」の
人だとすると、あなたが「力」に目覚める
必要があります。

あなた自身が、「力」と「愛」を統合する。

体現する。

体現しているからこそ、目の前の人の
「力」と「愛」の統合を助けられます。


あなたが、感じていること、気づいている
ことを「動く」エネルギーに変える。

「行動」を起こすのです。


その時に大事なのは、「愛」から「力」を
使うこと。

「力」だけで頑張ろうとしないこと。

「愛」は、「感じる」「つながる」
エネルギー。

その愛のエネルギーを力に変える。
愛から行動するのです。


会社のさまざまな人たちと対話する。

あなたの「感じる」力をフル活用する。

そうすると、会社全体で何が起こっている
のか、大局観が得られます。

その大局観に臨場感があれば、あなたの
言葉は、経営や事業のトップ層を納得させる
「力」を持ちます。

また、「感じる」力を使って、社長や
事業トップの人たちの「想い」を引き出す。
共感する。

また、彼らに本当のこと、不都合な真実を
「フィードバック」する。

誰も本当の気持ちをフィードバックしないから
彼はメンバーの気持ちに気づく機会を得られ
ないのです。

本当のことが話される、共に真実に
向き合う対話の場を作る。

人と組織の可能性を信じて、「愛」を「力」に
変えて、人と組織に関わり続ける。


そうしていくと、必ず良い変化が生まれて
いきます。

あなた自身が、「力」と「愛」が統合
されたあり方を体現している。

だから、あなたの周りで、「力」と「愛」
が統合されていきます。

事業・経営という「力」の側面と、
人・組織という「愛」の側面が、
あなたの会社の中で統合されていきます。


「対話」は、まさに「力」と「愛」を
統合する営みです。

お互いの気持ちを受け取り合って、感じて、
それを行動するエネルギーに変える。



あなたがもし「力」の人なら、今日は
「愛」を意識して、周りの人たちの
気持ちを感じる対話をしてみましょう。

あなたがもし「愛」の人なら、今日は
その「愛」あなたの想いにつながって、
勇気を出して、真実で人に関わる対話を
してみましょう。

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