コントラストの先駆者たち - バロックの巨匠フェルメール
「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」で知られるヨハネス・フェルメール。
フェルメールの生まれた17世紀は「バロック時代」として知られ、ヨーロッパ美術において大きな変革のあった時代です。フェルメールが活躍したオランダを中心とする北部ヨーロッパでは、政治的・宗教的な影響が美術にも反映され、特にオランダでは市民階級が美術の主要な支援者となりました。
バロック美術では、明暗の強いコントラスト(キアロスクーロ)が好まれ、光の扱いがとても重要視されました。
私のように美術に明るくない人でも、「コントラスト」という言葉はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。最近ではInstagramなどのSNSや画像加工アプリで、光の強弱をいとも簡単に調整できてしまうので、誰もが写真や画像の印象を自在に変えられます。でも、17世紀の画家たちは、そんな便利なツールがない時代に、筆一本で同じことをやってのけていたんだと思うと、ただただ「すごいなぁ…」と驚かされるばかりです。言葉が足りずに申し訳ないですが、やはりその技術は圧倒されます。
※ヘッダー画像はイメージです。
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