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【旅エッセイ】GenevaとGenovaを盛大に間違った話

短い笑い話をひとつ。

タイトルの通りなのだが、なんのこっちゃと思う人もいるかもしれない。

日本語だと全然違うのだが、前者は英語でジュネーブ、後者はジェノバを表す。どちらもヨーロッパの地名で、ジュネーブはスイス、ジェノバはイタリアにある。

出落ちの話で恐縮だが、なんとなんと、わたしはジュネーブに行きたかったのに、ジェノバ行きのバスを予約してしまっていたのである。
当時大学4年、、結構ちゃんと年を喰っている、、なんと阿呆なのか、、。

いやいや、一文字しか変わらないのだ、許してほしい。南仏はニースの海に浮かれていたわたしを笑い飛ばしてもらいたい。

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こうやってみると中国人に見えるもんだな、、浮かれた4年前の日本人である。

当時労働法改正が何かでストライキが頻発していたときで、ちょっと郊外の高速バス乗り場までのバスが止まっていて、ようやく苦労してバス乗り場にたどり着いたのだった。

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バスの電光掲示板をどれだけみても、どう考えてもスイス方面のバスがない。おかしいな、と思ってチケットを見直すと、そこにはGenova の文字。あっ🤭えっ🤯

気づいたのはバス発車の15分前。迷っている暇はなく、わたしはもうこうなったらイタリアでおいしいものでも食べてこようと、腹を括って何があるかもよく知らないGenova行きのバスに乗り込んだ。

ジュネーブで取っていたホテル代は無駄になったが、その先はあまりちゃんと決めていなかったのが不幸中の幸いだった。ホテルやバスはそもそも安いのを取っていて、3日前キャンセルだと無料などざらだったので、いくらでも取り直せたのだ。

ヨーロッパの高速バスは大概、遅いがWi-Fiがついている。
ジェノバがどんな街か調べると、イタリアの港町だと出てくる。ほう。
とりあえずその日の宿をBooking.comで抑え、到着を待つ。

1日街を見ることにして、観光に出る。すると、これが当たりだった。

港町なのだが、フランスはマルセイユなどとはまた違った趣がある。例えるなら、うーん、みなとみらいと葉山マリーナ、のような、、違うか。

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町の真ん中の方に行くと、古い建物が残っていて、結構道が狭い。探検感があってたのしい。

そしてイタリアといえばジェラート!美味しかったピスタチオ。

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ジェノバに来て何が当たりだったって、日曜だったことである。いろんな教会の中で音楽が奏でられていて、道端でもそこかしこでライブが行われていた。

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市民合唱団だろう、めちゃめちゃうまいわけではない、が、ここではいろんな年齢層の人が音楽を自由に楽しんでいる感じがして、とても素敵だった。

また、イタリアは他の国と比べて教会が豪華絢爛だった。お金があったんだろうなあ、ゴールド、いるだけでふわ〜っとなる。すごい空間だ。

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ミスから生まれる出会いがある。
間違っても、それをプラスに変えていくのは自分、なんていうつもりはないが、バス間違ったなーじゃあ行っちゃおう!とできる自分は結構好きだったりする。

まだGenevaには行けていないので、そちらもどんなことが待ち受けているのか、人生に楽しみは尽きない。




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