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体がうまく描けない?イラスト講座の落とし穴!

0.はじめに

こんにちは、sue02です。

前回の記事では、
体を正確に描くことを重視するよりも、ターゲット需要を考慮して、
『表現したいこと』『デザインしたいこと』を優先しよう!
と言うお話をしました。前回の記事はこちら↓

今回は、前回の記事を踏まえて、
体をうまく描けない時に言われる対策の注意点をお話します。
イラスト講座やイラスト本のアドバイスで詰まってしまっている方、
ぜひお読みください。

1.イラスト講座やイラストハウツー本の落とし穴

■基礎重視の内容すぎる!

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絵を描き始めたばかりの頃は、基礎力や画力が圧倒的に不足しているため、
『骨格』『構図』『配色』などの基礎を強調して教えます。

イラスト本やイラスト講座や学校など…、ほとんど同じような内容です。

中には基礎力の獲得を優先し、卒業までに表現方法やデザインには、
触れないスタンスの学校もあったりします。
専門学校はこのパターンが多い気がしています。
そのため、応用力がギリギリ身につくか身につかないか…
卒業して実践しながら、自力で学んでいくしか無い場合が多いです。

経験が浅い、または卒業したてのイラストレーターに依頼すると、
手足がやたら大きくなったり、目が小さくなったり、
デザインには無意味な、謎リボンや謎の玉やフリルばかり付いてくるのは、
このせいだと思っています。

もちろんバランス良く育成するスタンスの学校や講座などもあるでしょう。

■全員が教えることが上手とは限らない!

講師をする方のスキルレベルの幅が、非常に広くなっています。

学校、イラスト講座、イラストハウツー本、個人向け添削サービスなど、
イラストを誰かに教わる手段が増えてきました。

教わる方が、教える方を吟味するスキルも必要になっています。
1人のイラストレーターや1つの講座だけに執着せず、
いろいろなところから、
いろいろな先生の知識を得るようにした方が良いです。

教わる側の意図したイラストとは全く異なる調整案だったり、
ゆがみまくった赤入れをされている方もお見受けします…
個人添削の話ではなく、学校や本なども同じくです。

■体を正確に描けない時の対処方法は3つしかない!

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イラスト本やイラスト講座や学校、どこでも最初に教えることは同じ!

前回、体を正確に描くことを重視する必要はないと言っておきつつ、
プロとしてイラストを仕事にしたいならば、
バランスよく描けるに越したことはありません。

イラスト講座やイラスト本のアドバイスは、これらのどれかが多いです。
・ 1.模写をがんばれ!
・ 2.モデル人形や3Dモデルを使おう!
・ 3.自分や友達でポーズを撮ってみよう!

確かに、うまく描けない場合の対処方法はこれらしかありません。
しかし、このアドバイスのやり方を詳細に教えてくれるところは、
あまり無いように感じます。
そのせいで、この段階で挫折する方が非常に多い印象があります…

イラストを描き始めて期間が短い方や、描いた枚数が少ない方の中には、
教わったとおりに参考を使おうと思っても、
うまくいかないために参考を使うことを諦めてしまい、
フリーハンドで歪みまくったイラストを描く方を非常にたくさん見ます。

それならまだ良い方です。

中には、うまく描けないことに疲れてイラストの完成を諦めてしまったり、
イラストレーター自体を諦めてしまう方もお見受けします。
なんだか、とってももったいないです!

2.イラストを習い始めたばかりの時に陥ること2つ!

■『やりたかったこと』と『できあがるもの』に差が出てしまう!

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あなたは、キャラクターの体型をバランスよく描けますか?

絵を習い始めたばかりの方のキャラクターイラストには、
2つの特徴があります。

・ 1.体型はリアルなのに、顔はアニメチック
・ 2.関節や筋肉が不自然。ポーズの状況もわかりにくい

■過去の私のイラスト・・・

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上のイラスト2枚を描いたのは、1年くらいしか差がありません。

習う前は、下手くそながら、
模索しながらチャレンジしていたことがわかります。

習い始めたら、基礎を意識しすぎてしまい、
バランスを取ろうとするうちにポーズに動きがなくなり、
体型は筋肉を意識しすぎて、やたらにガタイがよくなってしまいました。
そして、体型のバランス修正に時間をかけすぎた結果、
配色やデザインに気を使う時間がなくなり、完成とすることに。。。
なんだか習う前より下手くそになった気がして、今まで封印していましたw

これらは、経験不足ももちろんあるのですが、
前回の記事のとおり、
『表現したいこと』『デザインしたいこと』以上に、
『体型を整えて描くこと』に意識が向き過ぎてしまった結果、
起こってしまったと考えています。

イラストを習い始めたばかりの時、
先生方のアドバイスをそのまま受け入れすぎていました。
就職のための自主制作といえども、あくまで自己表現です。
自分が『イイ!』と思った添削だけを取り入れるのが正解ということに、
卒業して3年後くらい経って、やっと気づけました;

イラスト講座やイラストハウツー本に囚われすぎず、
体型のバランスが少々悪くても、ぜひやりたいことを優先してください!

※仕事イラストは別です。

3.模写の効果は短期間で現れない!

■体型を正確に描けるようになるには…

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フリーハンドで描けるようになるには、非常に時間がかかります!

ポイントになる筋肉・骨・正中線・重心の向きなどを覚え、
何も見ずに描けるようになるには、非常に時間がかかります。
筋肉や骨にはたくさんの種類があり、形状も特徴的です。
動きがつくと、正中線や重心も動きます。

これらは何度も何度も反復練習することで、ようやく身についてきます。
身についたと思っても、忘れたり、手癖が強くなってきたりするため、
プロになったとしても定期的に基礎を振り返ることが必要です。
模写で軽く手慣らしをしてから本番を描く方もたくさんいますし、
参考画像やデッサン人形などを使ってラフを考える方もたくさんいます。

有料講座を1受ければ身につく!』
『学校に行けば基礎が身につく!』
と思っている方は非常に多いですが、終わってみたらわかります。
数回、数日、数ヶ月、ましてや1〜2年程度、
片手間で人体模写をした程度では、ほとんど身につきません!
地道に模写を続けましょう。

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