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sudumeonly1
2023年11月10日 17:44
コツコツと夜光虫のぶつかる窓際で、僕は酒に溺れ、遠く山端に臨む花火。暗闇の支配するこの部屋に、爆発の鮮やかな色彩は煌めく、誰かの死の淵を彷徨って。遅れてやって来る爆発音に、この世の雑音はみな吸収され、ひと時の静寂が生み出される。無常。瞬きの間に世界は代わる、僕一人を置き去りにして。望まれなかった事を後悔しない、残念なのは、それを理解されなかった事。僕の半生