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思考メモについて⑧ 新たな発想の触媒

前回、知恵の大競争が始まると述べましたが、知恵とはどうやって生まれるのか考えてみましょう。

それは一言で言えば、知識のタネをいくつ持つか。そして、そこから新しい組合せを思いつく発想力があるかないかです。

ここには2つの要素があります。

一つは、タネをたくさん持つこと。思考メモを蓄積することとニアイコールですが、もう一歩踏み込むと、それを現実に活用することが必要です。

前にも言ったように、人間の脳は忘れっぽいので、普段からそれを見返すことが凄く重要なのです。そうすることで、今向き合っている現実の課題に生かす第一歩になります。

もう一つは、新しい組合せを思いつく発想力。

世の識者が言うように、「世の中に全く新しい発明などない。全ては既存の知の組み合わせだ」と僕も思っています。

だとすると、既存の知の転用や組合せを思いつくことが言うまでもなく重要ですね。そのためにも、メモを見返すことが重要なのですが、もっと踏み込むなら、関連する複数のメモを集めて俯瞰してみることです。

「もしかして、メモAとBは同じことを言ってるのではないか」、「メモXやYの根っこは○○だから、それは今の課題解決にも通じるな」とか、新たな気づきへと導いてくれる確率がグーンとあがります。

思考メモが触媒の役割を果たすのです。


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