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FinTech時代に改めて知っておきたいマネー・銀行・資本主義の歴史と変遷(第3部)

1回目で、マネーの歴史から紐解くマネーの本質

2回目で、資本主義の変遷について考えました。

第3回目の最終回となる今回は、実体経済の変化とポストマネー、ポスト資本主義について、思考を深めていきたいと思います。


オルタナティブな価値の台頭

最近世間を騒がせている2つのサービスがあります。

VALUTimebankです。

なぜ、これらのサービスに興味を惹かれるか?

もちろん人によって、異なる解釈があると思いますが、私から見ると、これらのサービスは、資本主義の次の形を提示しているように見えます。

第2回目でお話ししたような資本主義の瓦解と共に現れた、資本主義の次世代のオルタナティブなサービスが現れたような印象を与えます。

最終回となる今回は、前2回を振り返りながら、資本主義の制度疲労と次の時代の資本主義を示唆する岩井克人さんのポスト資本主義と岡田斗司夫さんの評価主義経済の2つをご紹介しながら、今の実体経済に何が起きているのか?

クラウド、AI、自動運転、IoT、シェアリングエコノミーなど新しいトレンドがどのような競争環境をもたらしていくのか?について考察して行きます。

そして、前2回同様、今回も大作です。

全3部作セットのマガジンも販売してますので、ご興味あれば是非お願いします。


今回のコンテンツは、下記の通り

個人の時間をXXにする取組の登場

時間はすでにそこら中で取引されている

誰が価格の相場を持っているのか?

プロボノも新しい時間の取引

時間とお金が交換できると時間もXXになる

金融経済の暴走

岩井克人さんのポスト資本主義

利潤はXXから生まれる!?

新しい分業と交換による差異性の発明

岡田斗司夫さんの評価主義経済

マネーより時間の方が希少資源

新しいインフラも、所有から利用へ

大量生産大量消費を前提とするモノ売りビジネスの崩壊

『Disruptive Mobility』が見せた自動車業界の悪夢

Uber付きの賃貸物件 Car-Free Living

生産から流動性(=資産回転率)が価値の源泉へ

所有から利用になると需要は減る

新しい資本主義を生き抜く知恵とは?

それでは、早速はじめたいと思います。

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