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ハック思考の表紙をハックしてみた話【公開】

2/4に予約受付を開始して3週間。そしてまだ発売まで3週間もありますw

なのに、Amazonの新着ランキング1位、総合ランキング2位をとってしまったのは前回書いた通り。

実は、この表紙って仮のものだったんですよね。

どうやって表紙を作ってきたか?を定期マガジンの購入者の方向けに発売までの期間限定で公開したいと思います。(発売後は、一般公開します)

表紙の作り方なんて、どれだけニーズがあるかどうか不明ですが、考え方は何かの参考になると思います。


まず表紙はなんのために存在するか?

様々なパッケージは主に買う前と買った後に役割が大きく分かれます。

買う前だと、①店頭で目に付いて、②手に取ってもらうまでが表紙の役割です。

まあ、後は中身次第ですからこれ以上望んでも仕方ありません。

そして、重要なのは買った後も表紙は重要な役割を果たします。

持っている事、③所有した事の喜びです。

こればかりは表紙の質感にかかってきます。この3つの役割を意識しながら①店頭で目に付くという第一関門から考えていきます。


店頭を観察してみる

色々な書店の店頭に行って、おそらくハック思考が置かれるであろう店頭を観察してみます。

まず、ビジネス書のコーナーがタイトル命である事がわかります。

なので、タイトルの可読性は重要です。

一方で、目に付くのは少し目立っていたり違和感のある表紙である事もわかります。

そうじゃないとこれだけの作品の中で目に止まりません。

筆算名が有名だと、こういう時にとても有利です。

ホリエモンや田端さんの著者名はやっぱり目に留まりますが、僕自身は無名ですからその手は今回使えません。

さー、どうしようかなという事で作戦を練りはじめます。

この後表紙チョロっと出てきますけど、表紙自体は発売日まで非公開なので読んでも内緒にしておいてください。読んだ皆さんは共犯者としてこの表紙が店頭に届く事を一緒にワクワクして楽しみにお待ちください。何卒ご協力よろしくお願いします🙇‍♂️


ここから天才編集者と天才デザイナー、ベストセラー作家を交えた議論が始まります

店頭を観察しながら、違和感と可読性をテーマに表紙のコンセプトを考えていきます。

最初のネームから上がってきた表紙の初期デザインがこちらです。

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カワイイ😍

ここからハックが始まります。

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まさかの大部分が帯‼️

帯の割合が結構大きい事に気付きました。

これは面白い‼️これだけ帯が大きいと色々遊べそうです。

①店頭で目につく表紙の仕掛づくり

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昔コンビニの棚の下に置かれる雑誌のタイトル上の特集の文字を逆さまにしたら書店でも結構売れた事を思い出します。


文字が一部逆さまになるとどうなるか?

文字を逆さまにするとどうなるんでしょうか?

そもそも店員さんが間違って逆さまに展示されてしまう事も避けないといけません。

結構難しい所を天才デザイナー戸倉さんと一緒に悩みはじめながら試行錯誤がはじまります。


②手に取りたくなるメカニズム ”コングルーエンシー“の重要性

次にベストセラー作家『ビリギャル』の坪田さんにもアドバイスをもらいにいきます。

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なるほどとか言ってますけど、僕も箕輪さんもコングルーエンシーなんて初めてです。

絶対わかってませんw

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さすが坪田さん

僕ら2人が全くコングルーエンシーについてわかってないからわかりやすい例を出して教えてくれます。

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途中の宇宙間違えで深夜に盛大に吹き出しましたけど、ハック思考の本質を表現する表紙というのが重要だという事が見えてきます。

シンプルな2ステップで劇的な成果を上げる事をどうやってわかりやすく伝えるか?

また、試行錯誤の旅が始まります。


③欲しくなる仕掛けづくり

ここまで来ると細かい所に拘りたくなります。

今回の本は3分でわかるこの本の概要を冒頭に入れています。

noteで紹介したコレです。

立ち読みされても、役に立つような本を目指しました。

でも実は仕掛けはこのnoteの方にあったのです。

そう。このnoteだけで実はかなりの予約が入りました。

ある一文が入っていた事が要因です。

この本は、ハックのための膨大なネタ帳なのです。

コレです。

つまり、内容そのものはシンプルでも膨大なネタが詰まっているとしたら読むしかありません。

この文章がどれだけ威力を発揮するのか?を試すためにあのnoteを書いたくらい検証したかったポイントでした。

そう。

僕はマーケターですから、どうやってこの本を売り込むべきか?試行錯誤したかったのです。

読者が買いたくなる買い言葉を開発する事は極めて重要で、そのコピーさえ見つける事が出来れば、後は適切なターゲットにぶつけていくだけで良いのです。

そして仮説通り、いやそれ以上にこの文章は力を発揮してくれました。

おかげさまで、表紙を開いた所に書くコピーが決まりました。

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④所有する事の喜びを生み出す質感

さて、大分今回のハック思考の表紙が見えてきましたが、最後に物質である本の所有感を決めるのが紙質と色です。

今回は綺麗なエンボスの紙を使用した美しい装丁になっています。

是非手に取って見て頂ければ幸いです🙏


出版のルールをどう乗り越えるか?

さて

こんな感じで、寄ってたかってあーだこーだとつくってきた表紙ですが、ここまで来て幻冬舎の営業の方からこんなメールが箕輪さんに入ります。

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マジかー⁉️

皆で慌てます。

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出版のルールはやっぱり可読性なので、可読性だけは思いっきり高い今回の表紙を取次さんに確認してもらいます。

皆でハラハラしてたら、

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なんとか無事通ります。

でも、通ったからこそAmazonはあえて仮の表紙に仮と大きくハンコを入れて上げ続けます。



さて、ここまでの仕掛けを全て詰め込んできた表紙がこちらです。

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ふふふ

変ですよね?

そう。少し変だなって思う表紙を目指しました。


発売日まで内緒なので、このnoteを読まれたあなたももう共犯者です。

3/18まで内緒にしててくださいね。

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3/18以降で、店頭に並んだ所を是非 #ハック思考 とハッシュタグをつけて写真で撮ってツイートしてみてください。

なるべく店頭では違和感と可読性がある事、皆さんの手元に持った時には可愛いと思ってもらえる事を、制作チーム一堂、願っております✨

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