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データの世紀(アフターコロナのDX事業戦略)に登壇してみて感じた事

皆さんこんにちは!

Kaizen Platformのスドケンこと須藤憲司です。

6/11(木曜)に日経COMEMO主催のデータの世紀のオンラインイベントに登壇させて頂きました。

今回のテーマはDXによるコロナ抵抗力とはなんなのか?それは具体的にどのようなものなのか?と言うことを主に米国の事例をIBAカンパニーの射場さんとTSUNAGUパートナーズの相澤さんと共に登壇し、お話させて頂きました。

内容はめちゃくちゃ刺激的だったんですが、クローズドなセミナーでしたのでここでは少しだけその内容をご紹介して、登壇した私自身の感想を書いておきたいと思います。

今回は、自粛中のゴールデンウィークの5/5と6に実施したオンラインセミナーの続編で、最新の米国企業の決算情報から何が業績の明暗を分けていたのか?のポイントを整理した第2弾です。


コロナ対策とDXについて

実は、この内容をちゃんと定期的にやろうと決めたのは、相澤さんからこのグラフを問題提起として提示されて、ガツンと頭を殴られたような衝撃があったからです。

これは、日本の解雇規制による影響も大変大きいわけですが、実際はそれだけではありませんでした。

売上を確保できるBOPIS(Buy Online, Pickup In-Store)と呼ばれる手法で店舗を閉めていても、収益確保を実現していたのです。

6/3の日経の朝刊にもこのような記事が出ていました。

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今回は、この秘密を小売流通と言う観点から紐解いていく内容でした。


BOPISとは

現在リテールにおけるDXは消費者体験(=UX)の向上が重要なトレンドになっています。

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これまでのオムニチャネルやO2OからOMO(Offline Merges Online)と言うキーワードに変わったように優れたUXを設計する事によってマーケットシェアを拡大すると言う大きなトレンドを背景に拡がっているのが、OMOに向けた業務プロセスやバリューチェーンを支えるためのDXです。

その中でも、今回のコロナの非接触・非対面で注目されたのがBOPISです。

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シンプルにいえば、ECの店頭受取と言う事になりますが、受取方法のパターンが3点あります。

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この左のカーブサイドと言われるドライブスルーのように車が近づくと路肩まで店員さんが買ったものを持ってきてくれて、トランクに詰めてくれるサービスが大きく伸びました。

イベントでは、スーパー・百貨店・ファストフード・ディーラー・宝飾店などのOMOの事例を取り上げましたが、店舗を閉めていてもBOPISの受取を可能にしていた事で、ECの物流がパンクしてしまうような事態でも、大きく業績を伸ばす事例が紹介されました。

このように消費者に選択肢をしっかり提供するためのDXは、今後の第2波・第3波が心配される中でも有効な一つの戦略オプションだといえます。


DXの本当の意味

今回のリテールにおけるOMOのように、現在のDXはデジタルを通じてとにかく消費者体験(UX)をどう高めるか?と言う事が重要になっています。

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Kaizen Platform HPより

実は、この顧客体験に直結させていく事がDXのキモとなっている事がおわかり頂けるかと思います。

デジタル化してデータを活用し、いかに体験を高めるか?と言う観点で現在のトレンドを見つめ直してみると、

消費者と生産者を直接結びつけるD2CDXされた新しいメーカー

消費者と小売を滑らかにするOMODXされた新しい小売

と言う風に言う事ができます。

そして、これがコロナ禍のように、人々の移動や接触に大きな制約がかかった環境下でも大きな力を発揮したのだと考えられます。

つまり顧客体験=UXこそが差別化をはかる競争力の源泉であり、収益に直接ヒットする新しい時代の競合優位性だという事がセミナーの登壇を通じて、改めて浮かび上がってきたと言うのが今回の率直な感想です。

DXの最前線からは以上です。

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