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証券営業は名将ほど心配性

証券会社の営業と聞くとどのような印象を持つ方が多いだろうか。ノルマや飛込訪問など激しいスタイルを想像する見方も多いだろう。
これはこれで事実であるが、実際に5年ほど働いて意外だった部分がある。

それは提案(勧誘)から商売成立(約定)までのコンプライアンス遵守意識である。揶揄される苛烈な営業と並行して営業マンは法令順守に細心の注意を払う。
電話・メール等記録が残るもの(電話はすべて録音されている!)は勿論のこと、面と向かった商談でもオーバートークをすれば自分のキャリアがふいになりうるのだ。

例えば債券であれば、発行企業の格付けや表面利率、実効利回りだけでなく金利変動・為替変動さらには国が抱える特有のリスクまで顧客に説明し、「理解した」との反応を記録しなければならないのだ。
従って、スピードを出し過ぎ、社内のコンプライアンス部署に捕まる若手も少なくない。


何故証券会社の営業スタイルに触れたのかといえば、転職した外資ITでの営業スタイルが想像よりも非常に緩いものであったからだ。
スケジュール感や想定見積もり、規約など感覚で話している人間が多いと感じる。最終的には契約書を巻くので問題ないとの意識であろうがカルチャーショックは止まらない。


入社してまもなく1か月、先日は多くの同僚の前で英語の自己紹介を乗り切った。日々学習、休んでいる・怯んでいる暇は決してない。

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