失敗をしないためのポイント
本来、「失敗を絶対しない」と言うのは人間には不可能な作業です。
しかし「失敗を増やさない」ことはほんのちょっとの取り組みで非常に簡単に行えます。
ですが、なぜか人はこの「失敗を増やさない」を具体的に実施する方法を理解はしていても『面倒だ』と考えてしまい、実践しようとしません。
個人的にはたった1つのことで解決すると考えてはいますが、ここではあくまで一般的な解決方法と言われているものを羅列しましょう。
身の周りを整理して仕事に集中できる環境を整える
仕事に必要な書類や資料など、引き出しの中やデスクの上などに無造作に置いたままにしていませんか?
デスク周りや作業場所など、あなたが仕事をする場所は、きれいに整頓されているでしょうか?
仕事をする環境がきれいに整っていないと、仕事を始めたときに必要な書類や資料を探すための時間をさく必要が出てきます。そのたびに何度も手を止めて探していては、なかなか集中して仕事に取り組むことができません。
「整理されている環境」と「整理が行き届かない環境」
とでは、当然ながら後者の方が失敗しやすいのは明白です。
また「大切な資料や書類を紛失してしまう」という失敗につながることもありますので、デスク周りや作業場所などは日ごろからきちんと整理して、どこに何があるのかすぐに分かるようにしておきましょう。
仕事をする環境がきれいに整っているだけで、仕事に対する意欲もアップします。
疑問に思うことは後回しにせずにその都度解決する
「タスクが目の前の1つだけ存在している状態」と「タスクが後ろに何個も控えて山積みになっている状態」
みなさんはどちらの方が目の前のタスクに落ち着いて集中できますか?
コレと同じことが「疑問」の数でも起きます。
新しい仕事を任されたり、与えられた仕事を始めたりなどしたときに、仕事の内容に不明な点や疑問に思うことなどが出てくることがあります。その不明な点や疑問に思う点は、その都度すぐに解決するようにしましょう。
解決することを後回しにしたり、確認をせずに個人の判断で進めてしまうと、大きな失敗をしてしまうリスクが高まってしまいます。
可能であれば、仕事を頼まれたり任されたりしたときに、仕事内容をしっかりと把握しましょう。そして、その場で分からない点を確認し、それを解決しておくとよいでしょう。
仕事がはかどるだけでなく、万が一仕事を頼まれた相手が外出してしまっても、仕事が滞ることがないのでおすすめです。
余裕を作るために仕事の優先順位を決める
任せられている仕事がひとつしかない状況であればなんの問題もありませんが、いくつかの仕事を任せられたり、複数の仕事を抱えることもあります。
人は、つい手のかかる面倒な仕事を後回しにしてしまいがちです。
期日間際に取りかかるようなことになると、急いで仕事をしなければならなくなるため、しなくてもよい失敗をしてしまいかねません。
そんなときは一度に取りかかろうとせずに、仕事の優先順位を決め、優先順位の高いものから取りかかるようにしましょう。ToDoリストなどを作って活用してもよいと思います。仕事に優先順位をつけることで、余裕を持って期日を守れるようになるだけでなく、失敗回避にもつながります。
帰宅前に翌日の段取りをすませる
良い仕事をするためには、何事も先手先手で行動することが大切です。
翌日、効率の良い仕事をするために、帰宅前に翌日の仕事内容などを確認しておきましょう。こうすることで時間的にも精神的にも余裕が出てくるため、思わぬ失敗をせずに済みます。
帰宅前に翌日の仕事の準備や確認などの段取りをしてみてください。
「段取り8分、仕事2分」
といって、仕事の成否は『段取り』次第で大枠が決まると言われています。事前にきちんとした段取りさえしておけば、後は淡々と想定していたタスクを消化するだけで済むことが多く、仕事の8割方は完了したと言えるということです。 仕事に取りかかる前に具体的に仕事を進める手順をきっちりと決めておけば、それだけ仕事の『質』は上がります。
仕事の質を高めるために日誌をつける
業務日報を要求しない会社や部門もありますし、業務日報でなくてもかまいません。毎日「どんな仕事を、どんな方法で実施したか」報告できる実績を書く習慣を身につけましょう。
仕事の質を高めるために、今日1日の仕事内容を記載するだけではなく、仕事の問題点や解決方法、改善策などを記載するのがコツです。むしろ、抽象的な内容だと記録化する意味がありません。できるだけ具体的なことに意味があるのです。
教えられなくても反復できるのは、具体的に記録化しておいたおかげです。
1日の仕事の流れや問題点などを把握しておくことで、次の仕事につなげることができるため、大きな失敗をせずにすみます。
必要以上に失敗を恐れるのはやめる
仕事で大きな失敗をしないためには、失敗することを必要以上に恐れないということも大切な要素のひとつです。大きな失敗をする前から「失敗したらどうしよう」と必要以上に考えてしまうと、極度の緊張からできるものもできなくなってしまいます。
私も人見知りで、知らない人の前に出ることは好きではありません。素の自分を知られる、失敗する、無様をさらす、etc.…色々な不安があるからなんだと思います。
ですが、そこで立ち止まっていては時間が過ぎるだけで、何も解消されません。ギリギリになってからやむなく着手した時には、さらに切羽詰まった状態になって、もっと失敗する確率が上がっているのです。
これまで積み上げてきたスキルや自身を信じる
仮に失敗してしまったとしても命まで失うわけではありません。
会社としては、あるいはお客さまとしては「失敗」はしてほしくないでしょう。失敗はそのまま利益率の低下を招く可能性があるわけですから、それは間違いありません。ですが会社もお客さまも、人間が行うことである以上、失敗がゼロになるとも思っていません。必ず許容範囲というものがあります。
だからこそ、限られた許容範囲内の「失敗」は有効に使うべきです。
そのため
「失敗もときには必要。
その失敗と同じ大きさの喜びや成功を得るチャンスをもらえるのだから」
と考えてみてください。
実際、これくらいの余裕が心にあるくらいでちょうどよいのです。
仕事を任されると言うことは、その仕事を実行するだけのスキルが身についている、あるいはこの仕事で身につくはず、と期待されている証拠でもあります。何の根拠もなく任されているわけではないことの方が多いはずです。
だからこそ、自分自身の力量を少しは信用してあげていいはずなのです。
日ごろから、仕事での大きな失敗を必要以上に気にしすぎてしまう傾向のある方はもう少し肩の力を抜いて、これまで積み上げてきたあなたの経験をもっと信じてあげてください。ただし、根拠もなく過信することだけは禁物ですが。
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