見出し画像

【ソフトウェア開発】今後、技術スキルだけでは生き残れないらしい

少々気になる記事を見かけました。

ここで言う『技術スキル』と言うのが、ソフトウェア作成の実現手段に則したスキル…と言うのであれば、おそらくAIを待つ必要なくいずれは自動化されていくことでしょう。

なぜならアルゴリズムで表現されるものは、言語や表現方法が何であれ、すべてプログラム化することが可能だからです(難易度に違いはあるものの)。

たとえば、プログラミング技術であれば、設計書や定義書があれば、自動生成してくれるようなツールやソフトウェアは既に色々と出回っています。設計書を作成するツールすら一部出てきていますね。テストツールなども、設計書と定義書を作成すれば自動的に生成してくれたり、実行してくれるものも存在します。

ただ、プログラム言語は定期的に改版されますし、業務や顧客ごとの固有仕様まで網羅するにはどうすればいいかがまだ検討段階なために、完璧には至っていないというだけで、既にプログラム言語の種類によっては50~70%くらいまで自動化できるものがあるのではないでしょうか。

仮にツール1本、数百万円だったとしても、圧倒的に人力とはパフォーマンスや品質が違いますし、二次受けベンダーのエンジニア1人あたりの人月単価が50~80万くらいだと仮定すると、1回~数回利用すれば採算が取れて、その後はプラス収支になる可能性だってあるわけです。

そうなったら、もう「人」に依存する必要は無くなってしまうかもしれませんね。

この記事でも書いたように、ソフトウェア開発におけるエンジニアのレベル…と言うか段階には、大別して3つの層があると思っています。

画像1

「技術スキル」とはいわば最下層です。

作り手としては、実際に動くものを作れるスキルを駆使できるので、一番楽しいところなのかもしれませんが、やはりいずれはAIや自動化に取って代わられる可能性が一番高い層でもあると思います。


冒頭の記事のなかでもあるように

技術スキル以外に高めるべき能力を聞くと、最も多かったのは「自ら課題を見つけ解決策を提示できるコンサルティング力」(29.9%)となった。

と言うのは、まさに『解決(solution)』の層です。探せば似たようなアンケート記事はちらほら見かけます。

とは言え、これらもいずれはビッグデータとして蓄積されていけば、

 どんな課題/問題に対して
 どんな解決策が有効なのか?
 数ある解決策の中から、どれが最も効果が高いのか?

なども、AI化されていくのかもしれません。大抵、人の悩みは似通っていますからね。新規事業と言っても、それはその会社にとって新規なだけで、全く同じでは無くても、似たような事業、似たようなビジネスモデルは少なくありません。

2位以降、「システム全体の進捗を統括する”プロジェクトマネジメント力”」(19.3%)、「プロジェクトやチームをリードする”ファシリテーション力”」(14.8%)、「自らクライアントと(価格交渉などの)ビジネスの調査を行う”交渉力”」(14.0%)などが続く。

という点については、「人」同士で解決しあうスキルなので、しばらくは有用かもしれません。まぁでも「システム全体の進捗を統括する”プロジェクトマネジメント力”」も、いずれはプロジェクトマネジメントの過程をすべて一元管理できるようなツールが出てくれば、データの蓄積によってAI化の道をたどることになるかも知れませんね。


私も、基本的にはゼロから何かを生み出すことを得意としない人間です。センスも決して高くありません。だから、厳密にはクリエイティブな仕事には向いていないのかもしれません。

私は、情報収集情報整理情報分析模倣本歌取りと言ったスキルを駆使して、既存のモデルに改善アレンジを加えてより良くしたり、課題や問題を既存の情報を駆使することで解決するスキルに長けていると思っています。

そうして、クリエイティブに作られたプログラム言語や新しい開発モデル、フレームワーク、手法などを駆使して、顧客の課題や問題を解決してきただけです。いろんな顧客のいろんな課題・問題を経験すればするほど、私の中にデータが蓄積されて、その経験則からさらに最適解を抽出しているだけです。まさにAIみたいな仕事の仕方をしてきただけで、すべて既存スキルの応用でしかないんですね。

だから、私自身はいずれAIに取って代わられるかもしれません。

まぁ、まだ10年くらいは先じゃないかな?とは思いますが。

いただいたサポートは、全額本noteへの執筆…記載活動、およびそのための情報収集活動に使わせていただきます。