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ほしのこえ

ほしのこえ
The voices of a distant star
原作 新海誠 漫画 佐原ミズ

別の場所で大変な事が起こっていても
いつもテレビの中の出来事で終わらせていた…
直接自分に接点がなければ何も考えられないなんて
都合がいいかもしれない…
私にできることがこれしかないのなら…

私は数か国に行き、以前より訪れた国への関心は高まったけど、日本に帰ってくると滞在していた時に比べて、その思いが弱くなる。

思いが弱くなった自分に対して、こんな自分が嫌だなとは思わない。むしろ距離が離れたら、思いは弱なるんやなと自分のことを知れて良かったと思える。


人は色々な事を知りたがるけど
知るという趣旨を間違えているのかも…
だって異なる文化を持つ民族同士が接触した場合
必ずと言っていいほど争いが起こっている
生物は根源的に異なる存在を
恐怖するからだと
言う人もいるけれど
都合の良い自己防衛手段の
言い訳になっている
感じがするの

確かに私たちは一番大事な自分を守るために恐怖があり、その感情をコントロールしているのかもしれない。

私の場合、全く違う文化を知る事がおもしろいなと思えた経験がある。異なる文化との出会いでなんとなく当たり前と思ってきたものが、なんとなく信じてきたものが本当に私にとって大事な物なのか考えさせられる機会になった。


懐かしいものが沢山ある
例えば夏の雲とか冷たい雨とか
秋の風の匂いとか春の土の柔らかさとか
夜中のコンビニの安心する感じとか
放課後のひんやりとした空気とか
黒板消しの匂いとか
夜中のトラックの遠くの音とか
そういうものをずっと一緒に
感じていたいって思っていた

数年宇宙にいることで、地球を懐かしむヒロイン。

普段感じている感覚がかけがえのないものだと気付かせてくれる。
この蒸し暑さ、雨のジメジメ、人でごった返してる電車とかこういう感じを大切にしようと思えた。
大切な人との時間も大事にしようと改めて思い出させてくれた。

当たり前でこれからもずっと続くやろうと考えていたものが無くなるかもしれないと気付くと、おかしいと思われるかもしれないが寂しく感じ始めた。

最後まで読んでもらえて嬉しいです