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須田光彦 私の履歴書11

宇宙一外食産業が好きな須田です。

中学に入ってサッカーを始めましたが、ここでもう一つ出会いがありました。

それは、キャロルです。

矢沢永吉さんがリーダーだった伝説のロックバンドです。

中学に入ってシゲちゃんも大好きで、サッカー部の先輩たちも好きで、ようするに当時ちょっとつっぱっていたり、グレていたりする若者は全部キャロルに持って行かれていました。

元々、音楽には全く興味も何もありませんでしたが、中学に入ってちょっとそのあたりの事も色気づいて来たあたりに出逢ったのがキャロルでした。

ある日、毎日サッカーの練習に来ては後輩の私たちを虐待して遊ぶ先輩をはじめ、チョイ悪の上級生たちが練習に来ていないばかりか、人によっては学校にすら来ていない、そんな日がありました。

同級生にこの不思議な現象の原因を聞いたところ、今日はキャロルの解散コンサートをテレビでやる日なので、先輩がたは誰一人練習には来ないんだと教えられました。

雨の日比谷野外音楽堂で、ステージが炎に包まれてラストになったステージですが、それがテレビで放映させる日だと教えてもらいました。

北海道は、本州と違ってちょっと遅れた日程で放送されます。
解散は4月だったと思いますが、調べたら4月13日だそうですが、夏の頃だったと思いますが、その時に初めて北海道で放送されました。

なので、この日は楽しく練習が出来たのを覚えています。
まだ、中1なのでそこまでキャロルには夢中ではありませんでしたので、1年生だけで楽しく練習が出来て、こんな日が続けばいいのになぁと、つくづく思いました。

このキャロルというか矢沢永吉さんには大きな影響を受けていますが、その話は後ほどということで。

1年生の夏からサッカー部は休部になりましたので、それ以降は帰宅部になってしまいました。
すると、毎日が暇で暇で、それまで動き回っていたので、何もすることが無い時間が長くてどうしようもない毎日になりました。

そんなころ、両親は共働きだったこともあり、なんとなく料理をするようになりました。

学校から帰ってすることが無いので、冷蔵庫を開けて何があるのかを確認して、何を作るのか考えて、なんとなく見様見真似でいたずらをしていました。


このころから料理を頻繁にするようになりました。

この新しい家に引っ越して残念なことがありました。

それは漬物を漬けられなくなったことです。

以前の家は、一家に一つ必ず大きな物置がありましたが、このマンションの物置は共有の通路で連なった一坪ほどのものになってしまい、臭いのきついものの収納はダメになってしまいました。

その結果、手作りだった漬物をはじめ、いくつかの常備菜はこれ依頼食べられなくなりました。

母はキムチも漬けていました。

当時は朝鮮漬けと言っていましたが、白菜を干して朝鮮漬けの素となるもキムチペーストも手作りで作っていて、葉っぱ1枚1枚にキムチペーストを挟んで漬けていました。

あの朝鮮漬けが大好きだったのですが、残念なことに好きだった記憶だけで、食感とか入っているものとかは覚えていますが、肝心の味はほとんど忘れてしまいました。

今でもキムチが大好きなのは、子供の頃からの影響と思います。

私の設計の師匠の坂田さんも漬物が大好きで、カレー屋さんに二人で行くとらっきょうが一瞬で無くなります。
カレーが来る前にらっきょうが無くなる時もありました。
テーブルに置いてあるらっきょうを二人で一気に皿に持ってしまい、らっきょうのおかわりをするほどでした。

中学の時には、だいたい包丁が使えるようになっていました。

キャベツの千切りが面白くて、ただただキャベ千を切っていたことがあり、母に怒られたこともありました。

たまたまテレビで大根の桂剥きを見て、やってみたくて挑戦をしたことがありました。

やってみて気付いたことは、家の包丁では駄目だということでした。

テレビで見たのとは切れ方が全く違っていて、切れる包丁じゃないと出来ないんだと気付き、それから包丁を研ぐことを思いつき、物置から砥石を持ってきて包丁砥ぎを始めました。

やり方がわからずに苦労していると父が帰宅して、台所で息子が真剣な顔をして包丁を研いでいるのを見て驚いておりました。

父から包丁砥ぎを伝授してもらい、それから包丁砥ぎが楽しくなって数本しかない包丁を全部砥いだのを覚えています。

帰宅した母は、突然切れるようになった包丁に驚いていましたが、少しは喜んでいたようでした。
その後、包丁が切れなくなると、リクエストをするようになったので、少しは気にいっていたようです。

私は興味のあることに対しては、何かにつけてのめり込むようなところがあるようです。

今でも、ちょっとでも包丁が切れなくなるとイラっとしてしまいます。
すぐに砥ぎますが、今は便利なものが沢山出来て、ちゃちゃっとやりますが、時々真剣に砥石で砥いでいます。

先だって何年振りかで手を切りました。

キャベツの千切りを限界まで細くしようと思いたって切っていたところ、やってしまいましたが、綺麗に指の皮一枚切りとられただけで、ほとんど出血することもなかったです。

切れる包丁のおかげだと思います。

やはり、包丁は切れるに越したことは無いですね!


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