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三円小説〜第6話『忠犬』〜

 事実、彼は主人の帰りを、ずっと待っていたわけではなかった。

 本当は、道に迷っていただけなのだ。

 ひとりぼっちの彼は思った。 
「渋谷に目印でもあったらいいのに・・・」

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