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個人事業主日記 2024年3月1日

実は、確定申告が完了していない。

一昨年は1月に(その後再申告)、昨年は2月に終えていたのだが、3度目の今年はまだだ。

経費は毎月処理をしているので、今から大量の領収書と取っ組み合うような事態にはならない。その他の必要な書類もろもろも一箇所にすべて集めている。準備は整っている。

年に一度のことだから、忘れていることもあるはずだ。だから検索しながら進める。それも、昨年既に経験済みである。想定内だ。

あとはやるだけ。やってないだけ。

必要な作業時間の見積ができているから、期日が近づいてきても必要以上に焦らず余裕をもっていられるのである。一昨年、昨年の経験のたまものである。

さて、期日までの作業スケジュールをどう組み立てるかというのは、確定申告に限らず仕事全般にかかわるテーマだ。

よくいわれる方法論は「完璧じゃなくていいから、まず完成させろ」というもの。どんな資料でも粗くていいから頭からお尻まで通して作ってしまう。全体が見えてはじめてわかる過不足なんかを踏まえつつ、そこから期日までの時間を使ってじわじわと完成度を上げていく。なにより、このやりかただと、不測の事態で十分な時間を取れなかったときなども「最低限の提出物」にはなるという保険にもなる。あと、期日まで「チームで」資料を分担して作るときなどは自ずとこのやり方になる。

しかし、コピーライティングにおいては「期日ギリギリまでコピーは書くな」という教えもまた、よく語られるものだ。曰く、なまじコピーとして書いてしまうと、言葉として定着させてしまうと、それは思考を固めてしまう。とらわれ、それ以上進めなくなってしまう。だから、早い段階の浅いリサーチや思考で「それっぽく」書くべきではない。ましてやパソコンで「それっぽく」資料化するなんてもってのほか。期日ギリギリまで考えて考えて考え抜いて、最後に書け。

普通、推奨されるのは前者だ。そりゃそうだ。安心でリスクが少ない。でも、コピーライティングに関していえば後者の方法論もよくわかる。わかるけど、怖い。期日に「出すものが何もない」リスクを残し続けるのは、おっかない。

おれは、以前はもっぱら前者のやり方ばかりを志向していたけれど、最近ようやく、後者のやり方も前向きに採用できるようになってきたかなといったところだ。最後になんとか形にする、その作業に必要な時間の見積の精度が多少は上がってきたということなのだろう。他人事のようにいうけど、たぶん。

どっちの方法論にも理はある。ケースバイケースだし、バランスだ。向いている仕事の種類も違うし、複数の案件があれば(たいていある)時間のやりくりもある。「いい仕事につながるほう」を、その都度選んでいく。

そんなことを思案したり判断したりしながら、期日までの時間を使っている。そんな思案や判断の余地がない、すなわち時間が全然ないという仕事がそこまでないということでもあり、ありがたい。おかげさまでスコピーの仕事はまだまだよくなるはずです。

そしてもちろん、確定申告は期日ギリギリまで粘る必要はまったくないのであります。とっととやります。よろしくどうぞ。


【おしごと】

COCONO SUSUKINO 開業広告

昨年11/30、すすきの交差点にオープンした複合商業施設 COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)。開業広告のコピーを担当しました。夜の街だったススキノが、昼の街としても楽しくなる。(もちろん夜も引き続き楽しいよ。)そんなコミュニケーションです。チカホ、地下鉄、ほか各所にて展開。北海道博報堂さん、エイプリルさんのお仕事。デザインは向井まどかさん。イラストはunpisさんです。


北海道産麦コンソーシアム 新聞広告

昨年12/12の北海道新聞に掲載。北海道に工場を構える製粉会社3社とホクレン、JA北海道中央会、北海道の6者により設立された「北海道産麦コンソーシアム」から、小麦生産者の皆様に感謝を伝えつつ、決意を宣言するメッセージ広告のコピーをお手伝いしました。電通北海道さんのお仕事。デザインはイザさんです。


【おしらせ】

TCC コピー年鑑2023

東京コピーライターズクラブ(TCC)のコピー年鑑に、ネーミングを担当した「男山 つまみつつ」が掲載されています。この商品、なかなか売れているようです。お近くのお寿司屋さんや酒屋さんで見かけたらぜひ。男山さん、カギカッコさん、いつもありがとうございます。


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