見出し画像

個人事業主日記 2022年4月1日

新年度あけましておめでとうございます。うちの息子はひとつ進級しますが、おれは特になんにも変わりません。

息子は一年の始まりが4月だと思っているらしく、その理解はある意味で正しいのだけれど、正しいだけに説明が難しい。一年の始まりは1月だけど、4月でもあるんだよ。ふたつあるんだよ。年と年度。いやもうそれなんなの、っておれも子供の頃から思ってるし、なんなら今でもちゃんと説明できないでいるよ。そのふたつが併存していることの意味。

「わからないなら辞書を引け」が言葉を生業とする者の基本動作である。さらにいえば「複数の辞書を引く」のがよい。年度。引いたよ。4冊引いたよ。そしたらこの言葉は4冊のあいだで記述がほとんど変わらず、故に意味の揺れがほとんどない明快に定義されたものだということがわかった。曰く「〔暦の年とは別に〕事務上の便宜によって区分した、一年の期間。」三省堂新明解国語辞典第七版より。なるほどですね。

4月だから新年度というのも、だれかの事務上の便宜でしかないということだ。おれ自身は個人事業主だから1月〜12月が会計的な年度である。暦の年と事務の年度が一致している。官公庁は4月〜3月。会社は、4月〜3月のところが多いけど、1月〜12月のところもあるし、会社によってバラバラだ。少なくとも「3月決算」と決めつけてかかるのは危ないかなという認識である。

とはいえなんとなく「年度末ですね〜」みたいな話にはなりのが3月というものである。忙しいですか?忙しいですね。なんつって、年度末に無事納まった仕事、納まったことになってるけどちょっとこぼれてる仕事、もろもろございますけれども元気です。独立前の職場ではこの時期必ず面談があって、一年を振り返ったり次の一年の目標を設定したりしていたけれど、今年はそれがないのがちょっと変な感じ。そしてこれからもないのである。

息子のように進級できないおれは、どのように進歩できるのかを自分で考え続けなければならない。季節は勝手にめぐってゆく。北海道の花粉症対策でアレグラを飲み始めた。今年度もよろしくどうぞ。


【3月にお目見えしたお仕事】

STUDIO MONAKA

コーポレートサイト https://studiomonaka.com/

沖縄ウェブサイト https://studiomonaka.com/okinawa/

京都と沖縄を拠点に、建築を中心とした幅広い活動・事業を行っている建築事務所。CIやウェブサイトのリニューアルに伴いコピーをお手伝いしました。コーポレートサイトの「雑談建築。」は、いつもわいわい楽しいリモート打ち合わせをしてくださったMONAKAの皆さんに触発されて。また、沖縄独自のサイトでは社名のモナカになぞらえた「皮 餡 皿 茶 時 場 人」をコピーに。素敵なウェブができあがりました。アリカデザインさんのお仕事です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?