
個人事業主日記 2022年7月1日
梅雨のある地域で、梅雨が早めに明けまくっているらしい。ふと、例年なら、現代の暦において七夕って梅雨のあいだのイベントなんだなということに気がつく。梅雨がなく、七夕も8月にやってくる北海道の民としては新鮮な気づきである。暑いでしょうか。お元気でしょうか。
あの日の札幌も暑かった。太陽がギラギラ照りつけ、税務署の駐車場で車の中はすぐに熱された。昨年の7月16日、開業届を提出してからもうすぐ1年が経とうとしている。
この1年を振り返るのはちゃんと1年経った後にするとして、このところ考えるのは「つづける」ということについてである。生活と仕事を融け合わせながら、どちらもバランスよくつづけていくこと、そのために何をして、何をするべきではないか、ということ。
企業の場合はゴーイング・コンサーンなんて言葉もあるが、個人事業主のおれはライフ・ゴーズ・オンである。継続個人事業の前提。つづけていくことこそ超だいじ、というのは当たり前だと思っている。でもいっぽうで冷静に考えてみると、仮に今現在営んでいる個人事業の継続をやめるときが来ても、すなわち人生の継続をやめるとき、とは限らないわけだ。
おれにとって生活と仕事を融け合わせることは今のところ性に合っている感じなのだけれど、それ一辺倒でも危ないのかもしれない。今のところうまくいっているだけで、仮にどちらかが何らかの事情でうまくいかなくなったとき、生活と仕事を共倒れにさせるわけにはいかない。最後はライフをとらなければならない。メイク・ライフ・ゴー・オンしなければならない。
tofubeats『トーフビーツの難聴日記』を読んだ。とてもよかった。作品それ自体に向き合うことにとどまらない活動の総体。売れっ子音楽家である氏と同じなどというのは烏滸がましいが、おれは何をしたいのか、おれは何を求められているのか、コピーを書き、コピーを書く以外のことをするライフについて、いろいろ思い巡らせながら、ちびちびさらさらと読めた。おすすめです。
こうやって自分の人生の連続的なグラデーションの中に自分でハサミや編集点を入れまくる行為こそが我々の持つ自営業的なマインドなのではないかと考えますし、その変化を見届けることに快楽を感じているのかもしれません。
並行して村上春樹『職業としての小説家』を読んで、さらにその流れで『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』を再読。面白かった。40歳というのがキャリアにおいて大事な時期だという旨の記述に、むむむとなるなど。

フィジカルを整え、強くしていきたい。よろしくどうぞ。
【おしごと】
男山 やってみるべ部

旭川の酒蔵・男山さんの商品開発プロジェクトであり商品ブランド「やってみるべ部」ネーミング担当しました。6月10日、3商品同時発売(日本酒2種・クラフトビール1種)。同日、北海道新聞に広告も出ました。数量限定ですが旭川以外でも買えます。カギカッコさんのお仕事です。
北海道きたひろ観光協会 ブランドブック
いよいよ新球場が来年オープン予定の北広島市。観光協会のブランドブック、言葉のお手伝いしております。絵と字さんのお仕事です。
【おしらせ】
SCC賞審査会2022

3年ぶりのリアル審査会が終了。審査委員長がんばりました。楽しかった。自分は受賞ならず。やる気をいただいた。また一年がんばります。年鑑楽しみ。お楽しみに。
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