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OVO Premiumとかコンバーター出る前に現段階のレビューやっておこうver.1.1.1

改版履歴

ver1 初版
ver1.1 表現や内容、構成の加筆修正 目次追加
ver1.1.1 改版履歴の項目を追加

ここ最近のOVO動静

1月から生活が激変していて記事どころではなく、すでにOVOが生活の中に溶け込んで数か月以上です。その間、Amazonの販路が一時的につぶれユーザーによってOVOの販路が提案されたり色々ありましたがついにコンバーターのクラウドファンディングが始まって速攻で成立していたり

ファームウェアにアップデートが入り、 ハイレゾ機能が本格稼働して88.2kHzや192kHz 24bitが再生可能、ついにフル稼働と思ったら

自分のイコライザー設定をWEBで共有できるようになったり、LEDがMIDIで制御できるようになったりと公式が魔改造を始めました。そしてPremiumなOVOも開発スタートしていて、つい最近ギリギリ目標100%成立したようです

最近唐突に無印OVOは製造原価が公開されたわけですがクラウドファンディング版、製造原価に1円も乗ってなかったのかよというのと、OVO Premiumはガワのアルミと真鍮の職人仕上げでこの額でも赤字になるのではないか説まである。

つい最近OVO Premiumのアルミニウム版を触る機会に恵まれたためOVO Premiumのプレビューなりコメントが一応できる状態。ただまず現行OVOの評価おわってませんしファームウェアの話から。

ファームウェア7.2(2019/04/17)

一番わかりやすいのはMIDIとLEDの連携です。とりあえず見るべし。

イコライザー設定の共有はすぐにピンとこない人は結構多いと思うのですが、同じハードウェアを持つ者同士がWEBでイコライザー共有ができるというのは(各個人の身体特性・感性の差を除けば)誰かがイイと思った聴覚体験が共有できるコミュニケーションできるということなので、例えばOVO買ったけど設定追い込むのがめんどくさい大半の人(※)に伝えられるとか、

クリエイターがOVOで最終仕上げを行う→EQかけて設定を公開→聞く側が設定を反映すればクリエイターの意図した音が聞ける(物理)

なんてエコシステムが成立しうるわけです。

試作機時点でDTM・ひいてはクリエイター方面のことを感じていたわけですが、シェア機能でそのハードルがさがりいよいよもって「新しい音のスタンダード」を意識し始めた感があります。いいぞもっとやれ。

ただ、私含めいじることを厭わない方にはその恩恵がどこまであるのかは微妙なところです。オートクチュールとプレタポルテの合間。

↑二度同じもの貼りますが要するに起きている状況は本質的に↓コレです。

製品版OVOのこと、そしてpremium成立

レビューでピックアップすることってある意味でtips集で尽きているんですが、でもそれってレビューではないんですよね。当然製品版が出ているときに試作機の話を書いてもレビューではない。あといずれくるコンバーターで複数台接続することに関しては明らかに適任な方が他にいるのでこの先やらないと思います。というかまだ出てないし試作機すら触れてない。

ただそれでも書くことが残っているわけです。それは試作機との差分、そして製品版を切り離してみた時どうなるかという点。

まず製品版の音が試作機から結構変わっています。評価期間中に筐体による箱鳴り・籠りという現象が私含め複数から上がっていて、これは一定程度の改善を見ました。その副次的効果として向きや置き方が結構柔軟になっています。

今でも籠ってるって?試作機もっとだったぞ。

そしてこの貸し出しの時に現在の仕様に至る諸々が結構追加策定され決まっています。よく収束したな。
もっというと私が試用品触ってからもう一年ですよ一年!

↑これなんかなかったらファームウェアver7の恩恵はどこにもないと。
同じく、光コンバーターの話はもともと社内にあった案が色々あってHDMIコンバーターだったのが光コンバーターに仕様変わりつつ実現までもっていったという代物です。
そして当然採用された案以外に、色んな案が現れては消えていますし今に至るまで実現されていないものもある。例えば壁かけフックや重さについて。またUSB-Cについても実現できずという範疇。そのほか、しっかりとしたモニタースピーカーだとデータシートに書いてある周波数特性グラフが出てきているわけではないです。置き方で聞こえ方が変わるのでそんな測定に意味があるのかは別の話ですが縦置き正面はあってもよかったかも。…これもそこらへん踏まえてEQ作ったりする方がいるのでニーズはあるのでは。

重さについて、爆音で歩くスピーカーの対策という点では製品版になった時点で一定程度の解決を見ていますし、筐体も質感等々しっかりしたものになっています。音の問題を解決しようとすると絶対モバイルではなくなるというジレンマはある程度解決したといっていいのではないでしょうか。

なお実際に開発上一番時間を取り、今もファームウェアアプデなどで改善が続けられているのは音量と互換性の問題だったりします。

Nintendo Switch・PS4・Android・iOS・MAC・Win10・もしかしたらLinux・WalkmanとUSB AUDIOあるいはUSB AUDIOもどきで接続させ対応させるって伝わりにくいけれどデジタルの時代にはものすごいことですよね。アナログ3.5mmをプラグかまして6.3mmやRCAに替えるとか、出力強すぎるから飛ばさないようにアッテネーターかますとかそういう次元ではない(そしてこの辺、一部にしか伝わらない)。

そしてこのアナログ並の互換性こそが私がクラウドファンディング支援を決めた大きなピースだったりするわけです。
まあクラウドファンディング版ですからアナログ入力できるんですけどね。アナログは本当にめんどくささが増えるので避けたいのです。アナログで頑張って複数台接続をやってゲームやった時は達成感もありましたけれど、ゲーム機持って大移動が増えた今だと再配線する気力ないです。

あとアナログデジタル同時入力って未実装でしたっけどうでしたっけ。

で、ここまではツイートしている差分の話。では試作品を切り離して製品単体で見た時どうか。まずクラウドファンディング価格から値段が二倍に上がっていることは気を留めておかないといけません。そうしたとき結構競争相手が出てくるうえ、カテゴリが「物凄くいろいろなことができる高級機種」に変わります。

OVOの場合自身高級たらしめている要因はかなり抑えられているノイズ、互換性と可変性、そして音質へのとても大きなポテンシャルです。これらは見えにくく意識しづらいところがちゃんとしているという話なので、そういうところにちょっと踏み込む一歩がやっぱり必要になります。特に音質。

実のところ、ネットに上がっている情報を知らぬままこれをパッとつなげて「よかった!」と思う率は意外と少ない説あります。特に試聴やインストラクションを受けずに購入決めた人。
理由は製品版でも置き方使い方で性格がそこそこ変わるため、様々な機器につなげられて便利というところまで意識が行っていないとうんぬんかんぬん。あと(改善しているとは知っているとはいえ)音がノイズレスでクリアと謳うわりに籠っている・いまいちと言われてもあまり文句は言えないです。ケース外そうという発想に至るとは思えない。となるとゲームくらいにはバッチリとなるのですが、ゲーム用のスピーカー変えるという段階ですでに結構ニッチな方向に行っている…歯がゆい!!!

そこらへんが製品版になった段階でまだすっきりしきれていない点。営業の場やマーケティングの部分で一工夫二工夫必要になってきそうなところです。といってもOVOのLEDでゲームが作成される世の中なので十分やれそうですけれども。

で、そこら辺を改善したともいえるのがOVO Premium。ポータブルを捨て重くアルミ・真鍮にして穴のあけ方変えて音質改善、かつ工芸品としての見た目!という高級志向に振りにいった代物です。振り切った高級品にしたことで購入層はOVOのポテンシャルを知っている人への狙い撃ちになったり、試聴をして納得して買う人の割合が増えてくる。あるいは工芸品としての価値を見出した人が繋げてみて「これいいなー」となってくるケースもあるでしょう。

これその辺を意識したツイートです。↓

何はともあれ!成立おめでとうございます!

PremiumなOVO、確かにPremiumだが

↑の連ツイートの発端となるツイートにもあるように、高級機種であるからしてOVO Premiumは現物待ちという立場ですが、
とある機会でほんのちょっとだけ自前の音源をつなげて聞くことができました。ええ、ほとんどの音の問題解決してます。ハットの音がこもらず、そうそうこういうバランスという感じ。

生産を考えればしょうがないのですがここでUSB-Cになっているわけではありません。まあそれは前後の互換性考えてもその方がいいかも?とも思います。

…で、お値段80000スタート!

音がいいことは確認しましたし、自分で試行錯誤する手間その他を考えるとそんなに悪くない設定です。アルミの削りだし版を見たけれども、アルマイトのカラーバリエーションもやはり一度は見てみたい。同じく真鍮は絶対に聞いてみたい!!…かくのごとく悪くないですが、これ既存のOVOを複数台持っている身からすると「筐体アプグレさせてくれ!!!!!」「ガワ見せてくれ!!!」となります。なんせ高級に振ったお値段であるが故のこと。

うーん、なまじっか自分がある程度工作を厭わないだけに歯がゆい!!音は良くなってるんだ!!!!!!ついでに「今」買うと資金が色々ヤバい!!!!

…なんだか個人の懐事情に踏み入り始めたのでこの辺でまとめますが、それでもOVO Premiumは(留保あるけど)アリだと思います。というのも、仮にも音という嗜好品なのだから自社の音、基準というのを突き詰める過程は必須、そして実際ユーザーが色々試行錯誤する手間は一定程度省けているわけです。そして高級品だとついつい4K液晶にコンバーターつなげて2台のOVO Premium、それで4K映像見たら見た目もすごいだろなーとか想像するわけですが正直このタイミングは私にとっては超逆風。やっぱり自力で既存のOVOをカスタマイズするかとか色々逡巡してしまいます。

そしてOVOそのものですが、色々開発されていって盛り上がっている様子は実に楽しいのでとにかくいろんな人に触ってほしいし、こんなことになっているというのを知らせていければいいよなー、売れてほしいなーという感じです。すでにOVO数台は私の手元で活躍してくれてますし、事あるごとに出していくつもりです。

このレビュー、PremiumなOVO発売前に出す形になったけれど逆風にならないかな…?



※クラウドファンディングで親和性が高かったと想像している、自分でいじる・いじれる系の人が世間的に多数を占めるわけではないですよね

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