パセリに花が咲いたから種を取っておく、とばあちゃんは言った

どうもら床革作家のすちです。

先週末、
久々にばあちゃんに会いにいった。

ばあちゃんは農家の出身で、
嫁いでから、貧乏しながらも
せっせと畑を耕して手入れし、
近所の人に配るくらい
立派な野菜を作っていたらしい。

自分が物心ついたころも、
うちの庭には畑スペースがあり、
トマト、きゅうりなんかは
毎年当たり前に作っていた。

小学校から帰ってくると、
家に入らず畑に直行し、
色んだトマトをむしり取って
服で軽くこすって口に放り込んでいた。

そんな幼少期を過ごせたのは、
間違いなくばあちゃんのおかげ。
お陰様で今も野菜が大好きだ。


そんなばあちゃんと
庭いじりをしながら話していると、
ばあちゃんはふとこんなことを言った

パセリに花が咲いたから
種を取っておこうと思っとる


ほぉ…。そうか。
そういや種って取れるんだ


ばあちゃんの言葉を聞いて、
そんなことが頭をよぎったのだった。



植物は、
育つと花が咲き、実をつけ、
その身が落ちて腐ると
中に包まれていた種が出る

土に落ちた種は、
やがて芽を出し、
次の年にまた身をつける


そんな当たり前の自然サイクルに
違和感を感じてしまった自分に驚いた

一体、どれだけ自然との距離が開けば
こんな当たり前の事に驚けるんだろうか。

今の自分の生活は、
自然との距離があきすぎている

それに気づかせてくれた出来事だった


自然との距離があき、
人間の世界ばかりで生きている。

自分が抱えている悩みの大半も、
人間の世界の悩みばかり。

もう少し自然との距離を詰めて、
自然の世界で暮らしてみると、
人間の世界の悩みも和らぐかもしれない。


週末からまた自然に触れにいく。
素直に自然を感じてこよう。


では、また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?