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革靴のつくり方、知ってる?

どうも、すちです。
床革作家として、日々革製品を生み出しています。
 ※床革って何?という方は過去記事参照

わたくし、クリエイターとして活動し始める前から、
誰かの誕生日には趣味の革細工で何かを作ってあげる、
なんてことをよくしています。
つい先日、友達に子供が生まれていたことを思い出したので、
何か作ってやろうと思い立ちました。

プレゼントの本質は相手に対しての ”想い” だと思っています
相手のことを想って何が喜ばれるかを考えるのが大事ですね
 相手のタイプ(機能性重視?デザイン重視?)
 デザインの好み(シック?かわいい?)
などなど、相手のことに想いを巡らせながら決めるのが理想です。

が、しかし・・・今回は自分のつくりたいものを選んでしまった

これは最大のリスクなわけですが、
旧知の友人なので許してくれると信じましょう
そんなこんなで「革靴」をつくることにしました。

とはいえ、革靴をつくるなんて考えたこともなかったので、
構造やつくり方なんか知るわけもありません。
あれこれ調べてみで分かったことをまとめてみます。

これから出産祝いで革靴をつくろうかなとおもっている方、
革細工をしていて革靴のつくりかたを知りたい方、
革靴が好きで、つくりかたに興味がある方、
ぜひ読んでみてください。


革細工の仕方(革細工初心者向け)

革靴のつくりかたを知るにあたって、
革細工のプロセスを一通り知っているのと理解しやすいです。
簡単に、革細工のプロセスをご説明します。
 ※革細工経験者の方は読み飛ばしてください

Step1:型紙に沿って革を切る
Step2:革の裏面、切断面などの処理 ※
    ※組み立て後に処理しづらい場所
Step3:ボンドor両面テープなどで縫う個所を仮止め
Step4:縫う個所に下穴を開ける★
Step5:下穴に合わせて縫う★
Step6:革の切断面などの仕上げ処理


基本的には布の裁縫と大差ありません。
違いといえば、★印の2点くらいです。
 ・革が固いので下穴を開けること
 ・糸の両側に針をつけて、革の表面/裏面両側から縫うこと


革靴の構造

まず、革靴の構成部品を簡単にご説明します。
上から、
 ・アッパー:革靴のデザインを決める外側の革。
 ・ライニング:アッパーの内側につける革。いわゆる内張
 ・中底:アッパー&ライニング と縫い付ける部
    
 ここを縫い付けることで革靴の立体形状が決まります
     中底とインソールは別です。中底の上にインソールをいれます
 ・ウェルト:中底と本底を縫い付けるジョイント部にあたる細めの革
       ※製法によっては存在しません
 ・中物:アッパーライニング部と中底の段差を埋める材料
     革を使ったり、コルクを使ったりします
 ・本底:革靴の裏面のソール部
という構成になっています。

正直、ネットで見ても部品と名前が一致せずに苦労しました。
特にウェルトは重要な部品なんですが、本当にわからなかった。
きっと作ろうと考える人が少ないので、わかりやすい説明も
あまりないんでしょうね。


革靴のつくり方

では、本題の革靴のつくり方です。

Step1:木型をつくる
Step2:木型にデザインを書いて、型紙をつくる
    ※立体を平面形状に戻します
Step3:型紙に合わせて革を切る
Step4:アッパーライニング部を縫う
Step5:アッパーライニング部を木型に釣り込み、癖付け
Step6:癖がついたアッパーと中底・ウェルトをすくい縫い
Step7:アッパーライニング部と中底の段差を埋める
Step8:中底と本底を縫う
Step9:本底、コバなどの仕上げ(磨く)

職人さんレベルになると一つ一つの工程で
気を付けなければならないポイントが山ほどあるようですが、
現状はまだ素人仕事なので、詳細は省きます

一つ一つの工程にとてつもなく時間がかかるので、
全工程でどれだけ時間をかけているのか想像がつきません。
1週間で一足仕上げられる程度でしょうか・・・


最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日は作り方のご説明まで。
これから自分で作ってみて
結果を共有していきますので、
製作過程をお楽しみに。

では、また明日。

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