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晴れた日

ウェザーニュースでわたしの住んでいる地域はしばらく晴れの日は見込めないと言っていたけれど、今日は晴れた。
久しぶりに青空を見た。
朝カーテンの隙間から漏れた光が温かそうな色をしていて、重たい体を起こしカーテンをちょろっと開くと青空に雲があった。

今日は犬の散歩日和だな。

今日が晴れで嬉しい。

晴れと曇りと雨。

一月の空も四月の空も八月の空も十二月の空も
なんでちがうように見えるんだろう。

同じ青空でも空が高く見えたり、濃い青、薄い青、どんより雲、身軽そうな雲。

海と空と太陽が一度に見える場所。

生まれた場所。

バンクーバー。

サンフランシスコ。

ハワイ。

シンガポール。

タイ。

ニューヨーク。

バルセロナ。

シチリア。

ヴェネツィア。

イスタンブール。

フィンランドもか。

海と空と太陽が一度に見れるっていいな。

しあわせだな。

ほかの星にも綺麗なその場所にしかないものあるのかな。

ね。元気かな?

こっちはおかげさまで毎日楽しいよ。

君も笑っていたらいいな。むしろ違う姿で同じ星の上にいたりして。わたしより小さいのは確実だね。

目が合ったら気づくかな?

とかロマンチックなこと言ってみるよ。

だって、今日はロマンチックすぎるんだよ。

Wifiがあまりに繋がらないからドラマを観たんだ。

恋の嵐でチュッチュしていたよ。

だから今日はロマンチックがとまらない日なんだ。

君もロマンチックになっていたらいいな。

わたしの言葉に意味がわからないなんて言っていたけど、ロマンチックなだけさ。

君に恋をしていたんだ。友達だって君のいちばんになりたいって思ったっていいだろう?

そういうのも恋と一緒でね、君との恋は実らなかったんじゃなくて、わたしが臆病で、君は恋多き乙女だったってこと。

それだけ。君は猫みたいだ。

わたしも猫みたいかな?

追っかけて掴んだらそっぽむくの。

もういい大人になったから、そっぽむく自分に気づいて、太ももに爪をたてた。

それ以来、そっぽむかないって決めた。

今もまだ君に恋してる。

まだまだこの恋は続くと思う。

人生最長の恋だと思う。

君が手放したものはそれはそれでいいんだ。

わたしは手放せないんだ。

手放さないから、君もまだこの星にいることになるんだ。

わかる?

また意味わかんねーって言うんだろうな。

いつもなら理解してほしいって思うのに、こーゆーことに関してはわかられないくらいが丁度いいな。

見られたくて、見られたくないときがあるように。

君は純粋だから、無邪気なのに、周りの目を気にしてあの時くらいから無邪気さを隠した。

それを知っているから、余計に恋したんだ。

ずっと側にいるような忠誠さはなかった自分。

わたしもわたしで生きるのに必死だったから。

居場所がなくて、探すのに必死だったから。

そんな時期がみんなあるんだろうね。

かみあわなかった時間は戻せないけど

約束するよ、君のこと、君を知らないわたしの大切な人に話して、君の世界を拡張させる。

君はだいぶわたしの心を陣取ってるから、まだまだわたしは君に恋してる。

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