#1 受験にどれくらいのお金がかかるのか【医学部学士編入】

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。2022年4月から医学部に編入するサクシニルCoAと申します。
私の受験の経験談を記憶が薄れないうちに書き留め、これから医学部学士編入を志す方の一助とするために筆を執りました。
他にも数多くの優秀な受験戦士達が医学部学士編入についての記事を執筆されているので特段私奴からの情報発信は不要かと思いましたが、情報が高コストであることや偏りがあることを鑑みて、微力ながら私も情報提供をさせて頂こうと考えた次第です。個人の特定に繋がらない範囲で、頑張って情報を開示していきたいと思います。

【医学部学士編入対策記事】
#1 受験にどれくらいのお金がかかるのか
#2 志望校選定
#3 精神衛生の保ち方
#4 生命科学の勉強方法(n=1)
#5 英語の勉強方法(n=1)
#6 勉強記録のすゝめ
#7 面接対策

今回は初回のテーマとして「受験にどれくらいのお金がかかるのか」についてお話しいたします。
このテーマを初回に選定した理由は、「軍資金を貯めるのには時間を要する場合があるため早い段階で詳細を知ることが重要」だからです。

予備校・テキスト代

まずは予備校・テキスト代についてです。
医学部学士編入の予備校で最も利用者・合格者が多いのは河合塾KALSであり、私も利用していました。

KALSでフルコースで受講すると1,000,000円くらいになりますが、物理化学や統計、トップレベルゼミなどオプションを課金するともう少しします。
今回はあくまで費用の話がメインになるため、詳しくはホームページをご覧ください。

私は諸々課金した部分があるので、KALSに1,100,000円は支払っていると思います。

一方、予備校を利用しない場合は独学でテキストをかき集めて勉強する形になるためKALSを利用するよりは遥かに安価で済みます。
ただ、生命科学のKALSテキスト一式だけは友人に譲ってもらうなどしてどうにかして手に入れた方が良いかとは思います。

ざっくりと試算するとテキスト代は150,000円程度となりました。ただこのうち生命科学のKALSテキストが大半を占めているので、これを省くと5万円あればお釣りがくるくらいになると思います。

私と同じように大学受験経験がなかったり文系出身という方はKALSの受講をお勧めします。

出願料(検定料)

当然、出願にもお金がかかります。国立大学医学部学士編入の場合、どの大学でも出願料は一律30,000円です。それに加えて手数料が大体1校当たり990円かかります。
それに加えて募集要項請求や封筒提出の際に毎回郵送料(切手・書留・速達代)が発生します。一校当たり1,000円ほどかかります。
私は7校出願したため、出願料だけで224,000円ほどかかりました。

交通費・宿泊費

医学部学士編入の筆記試験・面接試験は、原則として全て現地で行われます。つまり北海道大学なら北海道大学で試験が行われ、琉球大学なら琉球大学で試験が行われます(例外あり。2021年は旭川医大はリモートで面接を行いました)。
したがって、受験者の居住地にもよりますがほとんどの場合で前日入りが必要になり、飛行機もしくは新幹線の利用も必須となります。さらに空港からのリムジンバスやホテルから試験会場までのバス・タクシー代もかかります。飛行機に関してはマイルがたまっている人は有利です。
私は5校受験し、交通費だけで450,000円ほど支出しました。

さらに当然ホテル代がかかります。個人的には一泊5,000円以上のホテルに泊まることをお勧めします。私は以前ホテル代をケチって3,000円くらいのところに宿泊したところ、壁が薄すぎて騒音で夜中に何度も起きてしまうという事態が発生しました。
私はホテル代で50,000円ほど支出しました。

その他の支出

これは仕事を続けながら受験をされる方には関係ないのですが、受験勉強に専念するために仕事を辞める場合は、思っている以上にお金がかかるので注意が必要です。食費などの生活費は勿論ですが、特に住民税に気をつけてください。それに加え月々の固定支出である生命保険料や携帯電話料金の支払い、健康保険料の支払いもかなり痛いです。。。

私はある程度貯金の算段をつけて仕事を辞めて受験に専念しましたが、気付いたら受験後半戦はカツカツの暮らしになっていました。
継続的な収入があるというのは、精神面を安定させる上でも重要です。ご自身の軍資金・勉強量のバランスに応じて仕事をどうするかを決定されると良いかと思います。

まとめ

その他の支出を除き、純粋に受験にかかる費用をまとめます。
(私と同じ7校出願、5校受験の条件で計算します。)

KALS 1,100,000円
出願料 224,000円
交通費 450,000円
宿泊費   50,000円

計  1,824,000円

居住地や受験校、受験数によってバラツキが生じるとは思いますが、この場合は純粋な受験費用だけで多めに見積もって200万円独学なら130万円くらいあれば問題ないというところでしょう。

KALSを受講するかどうか、仕事を辞めるかどうかが資金面では最も重要な意思決定になると思います。
ご自身の勉強バックグラウンド、貯金額、月々の固定支出を総合的に勘案してその点をご判断されることを推奨いたします。

本記事が医学部学士編入受験をご検討されている方々のお役に立てれば幸いです。
万一ご不明な点等がございましたら、コメント欄に記入していただけましたら可能な範囲で対応させていただきます。

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#3 精神衛生の保ち方
#4 生命科学の勉強方法(n=1)
#5 英語の勉強方法(n=1)
#6 勉強記録のすゝめ
#7 面接対策

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