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原因不明の虚弱体質

私がそもそも苦しんでいる根本とも言える要素はなんといっても虚弱体質だろう。
祖母、母から代々受け継がれた(?)虚弱体質である。
気づいた時には周りよりなんか色々弱かったし苦手なことが多かった。
母は「私も子どもの頃はずっと寝たきりだったし、おばあちゃんも体が弱かったからこれは遺伝」ということで私のあらゆる不調は仕方ないものとしていた。
この考えがもしかしたら不幸の連鎖だったかもしれない。
もし一般的な親なら子どもが健康じゃないことを心配するはずだし、なんとかしようと病院に行ったりカウンセリングをしたりと色々手を尽くすと思う。
だけど私の家族は"そうゆうもの"として受け入れていた。
私がずっと学校を休んでいても寝込んでいても当たり前のことなので気にしない。

確か小6の時に少し変化があった。
小6の担任はちょっと熱血というか世話焼きなタイプで今までの先生と違う人であった。
ずっと体調不良で休んでいる私の心配をした唯一の先生かもしれない。
私の母に怒りの電話をした。
「子どもがずっと不調を訴えてるのに何で病院に連れて行ったり、なんとかしようとしないんだ!それでもあんた母親か!!」
みたいなことを言っていた。
離れたところで見ていたが、それでも私に電話の内容がわかるくらいの大きな声で担任はキレていた。
母はずっと謝っていた。
そして電話を切ると、
「あんたのせいで先生に怒られたやんか!!!!この怠け者!!!私に恥かかせやがって!!!!!」
と、母は怒鳴り私はバチボコ叩かれた。
この時の私は担任がとてもめんどくさい人間だと思っていて、よけいなことしやがって…と感謝の気持ちはなかった。
これは虐待児あるあるの1つではないだろうか?きっと共感する人もいるだろう。
中途半端に介入されると後で親にボコられるからほっといてくれた方が平和なのだ。
まぁそんなこんなで母は怒っていたが、担任のおかげで多分病院に行った。
多分というのは何回か病院には行ったことがあるからこの時どこで見てもらったか覚えてない。
とりあえず異常はなかった。
低学年の時にも何度も学校で吐くので頭の検査をした方がいいと言われて大きな病院に行ったことがある。この時も異常はなかった。
身体面では異常が見つからないので虚弱体質の原因はわからない。
ただ一回だけ小児科の先生に"自律神経失調症"と言われ、初めて診断名が出たことがある。
これが小6の時の記憶かわからない。ここだけ記憶が曖昧で時期がわからない。
というのも診断された時はにこやかに先生の話を聞いていた母が病院を出た瞬間、ブチ切れたからだ。
「精神病なんかじゃない!そんな弱い子に育てた覚えはない!怠け者なだけや!自力で治せ!!」
と、めちゃくちゃ怒っていた。
先生の前では穏やかに話を聞いていたので安心していた。この豹変具合に子どもの私はけっこうショックを受けた。
通院して健康になれるという希望も感じていたので自力で治せと言われた絶望もあった。
先生の説明を聞いたイメージでは精神病とは一言も言ってなかった。
ただ自律神経に少し異常があるのでちゃんと通院して薬を飲めば治りますよという話だった。
母は中途半端に物知りで偏見が強いタイプだったので自律神経失調症のことを元々知っていて精神病というイメージを持っていた可能性がある。
高校の同級生の1人が鬱病でたまに過呼吸になると言っていたが、後々話を聞いた時に自律神経失調症と言っていた。
詳しい話は聞いてないからよく知らないが、自律神経失調症と言うよりは鬱病と言った方がわかりやすいと思って最初は鬱と言ってたのかもしれない。
世間的に自律神経失調症が精神病の括りにされているのかは私にはわからない。
医学的と一般的なイメージは違うだろう。
含まれる場合とそうじゃない場合もあるだろう。
とりあえず母には精神病と思われた。それは事実だ。

結局、自力で治すことはできず悪化した。
大人になった今は不眠の治療をずっと受けている。
とりあえず今の私は発達障害者として扱われている。
原因がわからない謎の不調をとりあえず発達障害と診断し、とりあえずの決着を付け治療している感じだ。
今の主治医は私のことを発達障害とは思っていない。実はね。

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