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広場のメンテナンス

機材:Panasonic DMC-FX150、撮影データ:不明

ブリストルというイギリスの港町にある安いB&Bの部屋から見えた風景です。

ブリストルは、イギリス西部の港湾都市。サウス・ウェスト・イングランドにある単一自治体であり、シティ・ステータスを持つとともに単体で典礼カウンティを構成する。ロンドンから西に169キロ、カーディフから東に71キロの位置に所在する。

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明るいうちは廃墟なのかと思っていたのですが、夕方になって暖かい色の灯りが付いたので、人が住んでいるということが分かりました。よく見るとどの部屋にも新しい窓枠が付いていて、きちんとメンテナンスがされているようでした。

この港町は大きな教会があったり、大学があったりととても住みやすそうな街だったのですが、地元のパブでビールを飲んでいた方が「この町は奴隷貿易の拠点だったんだ、日本に帰ってもそれを忘れないで欲しい」と仰っていて帰国後に何冊か本を読んだのを覚えています。

ブリストルのパブも写真
街の歴史を教えてくれた老人と出会ったパブ

と言っても本題はそこではなく。メンテナンスをするということ。

以前も似たようなことを書いたかもしれないのだけれど、今回残しておきたいと思ったのは「広場(コミュニティ)」は放っておいたら必ず荒れてしまうということです。どんなコミュニティであっても、構成員が自覚的に敢えてメンテナンスを継続しないといけない。

人が歩いた跡に道は付くけれど、歩かなくなると道は消えてしまう。最初に道を付けた人だけでなく、日常的に利用する人、風景の一部として残って欲しいと願う人も、意識してそこを歩かないとあっという間に雑草に覆われて道はなくなってしまう。

広場(コミュニティ)を守るために必死になっていては、そこを楽しめなくなるけれど、無意識にくさびを打ち込むような行動を取ってしまう人が必ず現れる。だから意識してメンテナンスをしていく必要がある。20年もそんなことを考えながら暮らしている。

テレビの報道番組の定点観測を趣味とする写真好き。酢豚にもピザにもパイナップルを許容します。

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