・この言葉は「もうダメだ」と思ってからが自分との本当の戦いであることを表しているものになっています。
・これは著者が陸上自衛隊で行軍という20〜100km歩く訓練時に学んだ話となっております。この行軍は辛いと思ってからが本当のスタートと言われており、教官も辛いから辞めたいという隊員に対して「もう歩けないからが始まりだ」と教えるらしい。
・そしてそう言われると、頭の中で「スタート地点にまで来れた」とインプットされ、自分をごまかすことができ、心に余裕が生まれるそうだ。
・それでも「キツくて歩けない」と言う隊員がいたら教官は「次の電柱まで歩け!」と伝えるらしい。これは苦痛が永遠と続くと考えてしまうと辛くなるが、小さな目標を与え、それを達成するように指示することでキツくても目標に向かって歩みを進めることができるそうだ。
・ちなみにオリンピック銀メダリストの君原健二選手も「私は苦しくなると休みたくなるんです。だから"あの電柱まで走ろう"、"あと100mだけ走ろう"。そう自分に言い聞かせて走ります」と答えている。