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さようならD
君が傾倒しているあのことに向き合っているその瞬間が世界の誰よりも恰好良い
大人振りながら負けん気な態度が一番好き
子供のように嬉しそうに笑う姿を見ていたい
考えすぎで塞ぎ込んでいるとき見守ってる
そんな事をいつも思っては、云わない
君が私のことをまだ大事にしていること知ってるわ
君の前で元気でないといけない
笑えてないといけない
君は私の感覚が好きなだけ
全てを傷つける
この感覚を私ごと投げ出したくなるときがくる
自然の中でひとり、立ちすくむ
子供染みた思考よ
でも君の大人染みた思考より私は好きなの
紳士でいることに執着しすぎているきみが自分にはなまるをつけてあげられるその行動は
私の望む行動と対極であることは都合好く知らんふり
私はあの景色にはなまるをつけるのかしらん
全てが上手くいかないことわかっている
だからあなたと偶に会えたときに人目も憚らず睦まじく戯れるの
あなたがそういうの好きなこと知ってるのよ
でもあなたは私にはない確固たる意思を握り締めて解いてくれない
まさにいまのあなたの心情を描いたその作品は
私には馬鹿みたいに髀肉だった
そして私が馬鹿そのものであった
理解っていながら 友人に何度離れろ忘れろと言われても
どうしたってできない
何がそうさせているのか此処数日間考えようと思っているし、今もその為に書いてみたりしているのだけれど結局残るのは君が身勝手で私が身勝手ということだけのように思う。
また遊びに来ると言ってどうせ来ない君と
運転しながらお喋りしていた数時間、私は【さようなら】を常に過ぎらせながら 君に変な質問をしたりしていた。こうやって君にとっての友人になっていくことを感じていた。その時君が流していたモーツァルトと買ってくれた珈琲で私は「喫茶店ドライブみたい」と笑ってみたけど、きみにはあまり面白くなかった。
本当はさようならドライブと言いたかったのと同じように
私はショパンのほうが好きなことを思い出した。
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