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【#108】勉強は工夫次第でラクにできる『勉強法が変わる本』

「いくら勉強してもわかるようにならない」「ちょっとした問題でも間違えてしまう」としたら、勉強法に問題がないかな?心理学の成果をもとに、数学、英語、国語などの問題にそって、なぜつまずいてしまうのか、もっとよいやり方はないか、具体的にアドバイスします。自分にあった効果的な勉強法をみつけよう。

今回は勉強法に関する本です。

資格試験を受ける社会人の方などは、土日や仕事終わりに予備校に通ったり、カフェや自習スペースなどで黙々と勉強されているのかもしれません。
もちろんそれは素晴らしいことです。
(僕も今日の帰りは24H営業のマクドナルドで勉強して帰ろうと思ってます)

確かに素晴らしいんですが、それはあくまで「量」という観点においての話です。
勉強の成果は質×量で決まります。
どれだけ学習量(=学習時間)を確保しても、質が低ければあまり成果は出ないし、それでも無理矢理成果を出そうと思ったらとんでもない学習量を用意しなければいけません。

しかし残念なことに、学生の受験予備校から社会人の資格予備校に至るまで、現状の教育サービスのほとんどは

どうやって「量」を確保するか(させるか)

に終始してしまっているようです。
そしてその影響もあり、ほとんどの方は勉強において「量」のことしか考えていません。何時間やるか。何ページやるか。何問解くか。みたいなことですね。

でも、特に社会人の方は、本当に考えるべきは「質」の方なんです。
だって社会人が1日に何時間も勉強に割けないじゃないですか?
1つの資格を取得するのに2年も3年もかけていたら、キャリア形成に大きく影響しますよね?
いかに学習の質を高め、量を減らせるか。
これからも勉強を続けるのであれば、勉強量を減らしても大丈夫な状態を作っていけるかを追求すべきなんです。

僕は普段「学習のプロ」として学生や社会人に勉強の仕方を教える仕事をしています。プロを名乗るからにはそれなりに勉強法は追求しているつもりで、例えば僕は一般的な資格試験であれば平均の5分の1程度の時間で合格することができます。
普通の人が1年かけて勉強する試験に2ヶ月強で受かるようなイメージです。
1年間勉強を継続するって結構大変なことですが、2ヶ月でいいのであれば一気にハードルは下がりますよね?

もちろんある程度は地頭の部分もあるし、既に幅広い教養を持っているから新しい知識が獲得しやすいという側面も確かにあります。

ですが、それを差し引いてもやはり勉強の「質」による部分が大きいんです。つまり学習法。つまり学習の技術です。

今回紹介している『勉強法が変わる本』はそのための入門書。
本の中で取り上げられているのは数学・英語・国語なので学生向けに感じるかもしれませんが、エッセンスとしては社会人の勉強でも同じです。

構成としては
・記憶する
・理解する
・問題を解く
・文章を書く

これら4つの項目についてそれぞれ具体例を挙げながら良い勉強をするための観点がわかりやすく解説されています。

ジュニア新書なので中高生向けに書かれた本で、読みやすいさも抜群。
あまり読書に自信がない人でも読めると思います。

学習の質を高めていきたい人がきっかけにするには最善の本です。

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