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ガラパゴスばんざい

「活性化」ってなに?

新聞社にいたときから、ずっとこの言葉に疑問を持っていました。だって、あまりにも頻繁に、簡単に、どこでも使われるから。

フリーになって、250人以上の方に取材を重ねるなかで、だんだんと分かってきました。自分の住んでいるまち、土地に魅力を感じ、地元が面白く、「ここが好き」と感じている人がたくさんいる。そんなエリアは、「活性化」なんて言葉を使わなくても、自然と活性しているんです。

お金をかけて外部から何かを持ってきたり、誰かに来てもらったりして、その基準や価値観と比較する必要なんていない。そんなことして生まれるのは、自分のまちへの劣等感だけ。そうした劣等感が、都市部への人口流出の原因にもなっている……そんな気がしています。

ガラパゴスで大いに結構。なぜなら、ガラパゴスが無数に点在して、それぞれが個性的で尊く、魅力的だとしたら、それこそが多様性のある豊かな社会であり、世界だと思うから。

そんな願いを込めて、「ひと、まち、もの 山口つくりびと図鑑」を作りたいと考えています。


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