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【論理的思考】フェルミ推定実践編

こんにちは!本日は「地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」の続きです。前回の記事を読んでいない方はまずこちらから読んでください!

さて本日の内容に入っていきましょう!前回は「フェルミ推定の基本体系」と「フェルミ推定を解く5つのステップ」を紹介しました。

本日は前回の知識をもとに、問題を何問か解いてみましょう!

日本にネコは何匹いるか?

順にステップを踏んで解いていきましょう。

<前提確認>

ネコはペットで飼われているネコ、ペットショップ等で飼育されているネコ、野良猫に分類ができます。ここでは「ペットで飼われているネコ」の数に限定して推定します。

<アプローチ設定>

日本におけるネコの数は

日本の世帯数×猫の所有率×1世帯あたりの平均所有数

で求められます。

<モデル化>

①日本の世帯数

日本は1億2000万人の人口がいます。1世帯(父母子)の人数が3人だとすれば1億2000万÷3=4000万。 日本の世帯数は4000万とします。

②猫の所有率

ペットを飼っているの世帯の割合を50%としましょう。(感覚で)そのうちネコを飼っているのは30%としましょう。(感覚で)

すると50%×30%=15%となり、ネコの所有率は15%となりました。

③1世帯あたり所有数

1世帯何匹ネコを飼っているかを考えます。

1匹だけ飼っている世帯が大半だと思ったので1匹だけの世帯を70%とします。2匹のところは20%、3匹のところは5%、4匹以上はきりがないので無視します。

1(匹)×70%+2(匹)×20%+3(匹)×5%=1.3(匹)

1世帯あたりの所有数は1.3匹とします。

<計算実行>

アプローチ設定で作った式にモデル化で出た値を代入すると

4000万(世帯)×15%×1.3(匹)=780万(匹)

つまり日本において「ペットとして飼われているネコ」に数は780万匹。

<実現性検証>

ペットフード協会が2020年に出したデータによると日本で飼育されているネコの数は964万匹一世帯あたりの飼育数は1.75匹

そこまで大きく差が出なかったので良い推定ではないかと思います。

日本に郵便ポストはいくつあるか?

<前提確認>

郵便ポストは全国各地に配置されているものですので、面積ベースで考えることにしましょう。

<アプローチ設定>

日本にあるポストの数は

日本の面積÷ポスト1つ当たりの面積

で求めます。

<モデル化>

日本の面積は38万㎢です。そのうち3/4が山地、1/4が平地とします。

山地の中には人が住んでいる地区と住んでいない地区があります。山地のうち2/3を有人地区、1/3を無人地区に設定します。平地は全て有人地区にします。

次にポスト1つあたりの面積。山地の無人地区はポストなし。山地の有人地区(田舎)は4㎢に1つ。平地は1㎢に1つとしてみます。(自分の直感で)

<計算実行>

38万㎢×3/4×2/3×4㎢/本+38万㎢×1/4×1㎢/本=14万本

日本にあるポストの数は14万本という結果が出ました。

<現実性検証>

日本郵便のホームページによると平成23年のポストの数は18.6万本だそうです。あながち近い数字ですね。

ぬいぐるみの市場規模は?

<前提確認>

ぬいぐるみは個人が購入するぬいぐるみに限定して市場規模を求めます(法人が購入するものは除外)。市場規模は日本で一年間で売られた金額とします。

<アプローチ設定>

ぬいぐるみの市場規模は

ぬいぐるみの単価×売り上げ個数

で求められます。

売り上げ個数は

日本の人口×購入率×1年間での購入個数

で算出します。

<モデル化>

ぬいぐるみの単価は1000円としましょう。

次に売り上げ個数を求めます。

売り上げは男女と年代の2軸で表を作り、計算してみました。

画像1

各年代人口に購入率と所有数をかけて計算し、すべて足すと3160万(個)という数字になりました。

<計算実行>

1000(円)×3160万(個)=316億(円)

ぬいぐるみの市場規模は316億円という結果になりました。

<現実性検証>

矢野経済研究所によると2004年のぬいぐるみ市場規模は約200億円だそうです。少し大きな額になってしまいました。購入率や個数を少なく設定するべきだったかもしれません。

まとめ

今回はフェルミ推定で実際に問題を何問か解いてみました。

いかがだったでしょうか?意外と楽しいですよね!

論理的に計算式を組み立てて、あとは知ってる知識と自分の感覚をもとに数字を代入して計算していく。これで出た数値が実際の数値と近ければテンション上がりますよね(笑)

このようにフェルミ推定では楽しく論理的思考力が鍛えられます。

「地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」(東洋経済新報社)ではこのような問題がいくつも載っていて、回答もついています。

もっと解いてみたい方は購入して地頭を鍛えましょう!


本日もありがとうございました。よろしければフォローとスキよろしくお願いいたします!


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