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【本紹介】コンサル一年目が学ぶこと -プロフェッショナル・ビジネスマインド編-

こんにちは!本日は『コンサル一年目が学ぶこと』の第四章プロフェッショナル・ビジネスマインドを紹介致します!

第一章~第三章の記事は下記よりご覧ください!

23.ヴァリューを出す

ヴァリューとは「付加価値」の事です。これをさらに言うと「相手への貢献」です。

コンサルでは「この資料にヴァリューはありますか?」とよく聞かれます。これはつまり「この資料に相手(クライアント)への貢献ができるだけの価値がありますか?」といっているわけです。

学生のうちは対価を払う消費者として生きてきましたが社会人になると対価を受け取る生産者となるのです。対価を受け取るからには消費者に対して貢献ができていなければいけません。

仕事をするうえでは他者貢献の意識を忘れない。つまりヴァリューを出す。クライアントが「価値なし」と思えばどんなに時間を費やしてもそれは自己満足。

24.喋らないなら会議に出るな

「会議で発言しない人の価値はゼロ」

これはコンサルティング会社の価値観です。

例えばバラエティー番組を想像してみてください。ひな壇に座った芸人のうち一度もトークをしない人がいたらいる意味がありませんよね。せっかく読んだからには話してもらわないと番組が面白くなりません。

ビジネスのシーンでもこれは同じです。沈黙からは何も生まれないのです。つまらない意見でも知恵を絞って何か言った方がマシです。

特に会議では若手が遠慮して話さないことが多いです。しかし会議とはチームで仕事を進める際に行う作業なのです。発言しなければチームに貢献していないのと同じでその人の価値はゼロです。

会議に出席している時間にも給料は発生しています。出席したからには自分の時間単価に見合った仕事をしましょう。

会議に出て発言しない人の価値はゼロ。出席するからにはチームに貢献する意思を持って発言する。

25.時間はお金と認識する

クライアントからしたらコンサルタントには一時間〇万円支払って仕事を依頼しています。

たとえ数分の休憩ですらお金が出ているので、休憩中でもだらだら雑談したりせずプロフェッショナルな態度をとりましょう。

クライアントから見たらコンサルタントはお金そのもの。

26.スピードと質を両立する

「時間をかけないと良いものは作れない」は嘘です。むしろ早い段階で完成品を作り、それを改良していくPDCAサイクルを回す方が短期間で質の高いものが出来上がります。

Quick and dirtyという言葉があります。直訳すると「素早く、汚く」です。時間をかけて完璧なものを作るより、汚くていいから早く仕上げる。Quick and dirtyは次の点で理にかなっていると言えます。

それは時間の問題です。実は0点から90点まで完成させるのにかかる時間と90点から100点まで完成させるのにかかる時間は一緒なのです。これはトム・カーネギ-さんが提唱した「90対90の法則」です。精度を上げるほど時間もかかるのです。

仕事は作業の大枠や方向性を先に決めることが大事です。よって方向性を定めることが素早くできるという時間的な意味でQuick and dirty は理にかなっています。

Quick and dirty で方向性を導き、高速でPDCAを回す。これが短い時間で高い精度の完成品を作ることにつながる。

27.コミットメント力を学ぶ

仕事におけるコミットメントとは「約束したことを必ずやり遂げること」です。コミットする対象は常にクライアントです。コンサルはクライアントを起点に仕事をするので、努力や上司からの評価ではなくクライアントへの貢献を起点に約束を果たしましょう

コミットメント力を高める方法は二つあります。

①仕事内容に納得していること。

「自分が望んでこの仕事を選んでいる」と心から思える人はコミットメント力が高いです。もし今の職場に納得していなかったら環境を変えることも必要。

②コミットメントが高い組織にいること

コミットメントは伝染します。周りにコミットメント力が高い人がいればそれに感化されていきます。ただ社内にはコミットメントが低い人もいるでしょう。そういう場合はなるべくその人からの影響を避けること。

常にクライアントの貢献を起点にコミットメントする。

28.師匠を見つける

若いうちはどんな仕事をするかより誰と仕事をするかの方が重要です。人格的に、能力的に、この人だと思える人から沢山の影響を受けましょう。

茶道や武道の世界に「守破離」という考え方があります。「守」は「師匠の一挙一動を真似る」ということ。「破」は「師匠と違ったやり方を覚える」ということ。「離」は「師匠のやり方を超え、独自のやり方を覚える」ということ。

若手はまず「守」です。師匠を見つけて喋り方、言葉遣い、メールの書き方、服装、食事などを真似てみましょう。これを固めてから次の段階へ。

師匠から学び、徹底的に学ぶ。

29.フォロワーシップを発揮する

「リーダーシップ」とは上に立つ人が発揮するものです。一年目の社員には部下がいませんから、これをいきなり発揮するのは難しい。しかしフォロワーシップを発揮することはできます。

リーダーが何か提案をした時、それに周りが賛成することで組織が動いていきます。フォロワーシップのある部下は提案を理解し、それを実現するために自分の意見を示して周りを巻き込んでいきます。

最初に提案するのはリーダー。その実現のために自主的に動くのがフォロワーシップです。

フォロワーシップは、部下のリーダーシップ。よきチームにはよきフォロワーがいる。

30.プロフェッショナルのチームワーク

一年目のコンサルタントだろうとプロフェッショナルでいることが重要です。これはつまり新人だからといって先輩のアシストをするのではなく、新人でも限定的な役割があるので、価値を発揮して貢献しろということです。

新人とマネージャーではそもそも役割が違います。新人はデータ分析や貴重さなどを担当し、マネージャーはプロジェクト全体の管理をします。つまり分業しています。新人がマネージャーの役割はできませんが、マネージャーも新人の役割はできません。誰が欠けても成功しない。それぞれの担当分野で価値を生み出す。

チームで仕事をする際は同じ特色を持っている人は2人もいりません。なので自分だけの特色を持って、チームに足りていないピースを補いましょう。間違っても他人と同じ分野で弱点を埋めてはいけません。

プロフェッショナルのチームワークとは全員が違う分野で価値を発揮すること。今自分にできることを起点に考えて、チームに貢献できる分野を探す。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

プロとして働くうえでの重要な意識の持ち方が学べた内容でした。

特に26の「スピードと質を両立する」はとてもためになりました。

皆さんもこの本を読んで社会人としての基礎力を上げてみてはいかがでしょうか。


本日もありがとうございました。よろしければフォローとスキよろしくお願いいたします!

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