榎本素晴

榎本素晴

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寂しい、の最大表現は、死にたい。だと思ってる 特に声に出して言う時は本当に惨めな気持ちになる。 冷たくて、寒くて 心臓を手で包んで、温めたくなる

    • 感情、名前はまだない

      どんな理不尽も 大声をだせば罷り通ってしまう 正義に捻じ曲げることができる 選択権のない立場は 黙ってそれに従うんだ 僕らだって主張したいのに この悔しさ、どうしたらいい?

      • モンスター

        誰かを守ろうとしていたはずなのに いつのまにか一人歩きしている そんなことがないだろうか 一緒に走り出したつもりが スピードをあげるたびに周りが見えなくなって 大きく息を吸って言葉に詰まった 残ったのは赤くなった目と頬だけ 終着点についたとき そこには誰もいなかった 誰かのためと かこつけて 結局は欲求を満たしたいだけ そのことに気づけないのは 君の頭が悪いからじゃない

        • かくれんぼ

          どうして生きているのか、と 考えることがある では どうして死なないのか、と 考えてみる どちらを考えても、だんまりしてしまうのが今の私 生きること、死ぬこと 一見すると選択肢として2つあるように思えるが、違う。 これらは同じ線の上に存在するのだと思う 嬉しいことがあれば、 生きたい の音量を上げる 最悪なことがあれば 死にたい の音量を上げる 片方の音量が上がれば、もう片方は聞こえづらくなる。 間違えてはいけないのは、どちらかを最大音量にしても もう片方の音量は0

          大海原の怪獣

          すべて投げ出してしまいたくなる 名前すら知らない誰かでも 愛してやまない大切な人も みんな死んじゃえばいいと そう思う時がある たったひと時 嵐が来て 雷鳴を轟かせる そんな荒波も ふと我に帰る 沖の方へ流れるように 気持ちは引いていく やがて干潮を迎えると  砂浜に無数のゴミが見えてくる 無作為に一つ 手にとって顔を近づけた 壊れているけど 確かに大切だったもの もう戻れないところまできてしまったのだ 私の涙ごと 海は飲み込んだ

          大海原の怪獣

          私欲

          僕は知りたい 細すぎず白すぎない 綺麗な腕をした君のこと 僕は知りたい 汗ばんで束になった襟足で 君のうなじがちらつく 僕は知りたい 柔らかい風に乗るような 心地良い声の君 ただそこにいるだけで なんだか嬉しくなって 何でも頑張れてしまう 僕は知らない かぶりついた首を抑えて 辛そうにする君の顔 僕は知らない 手を掴んで懇願する 君の可哀想な涙 僕は知らない 絞り出して名前を呼ぶ 君の出っ張った喉仏 僕は知りたい 君の全部 可愛い君のこと 僕は死にたい

          赤ずきん

          あの子の 恐怖で歪む顔がみたい 痛くて堪える顔がみたい 絶望して 壊れた蛇口のように 頬に水が流れたら その可愛い顔を私の手で包むから あなたはずっと震えていて 雷に怯える小さな子犬のように うずくまって 指先まで揺らして 私 美味しそうな首に噛みつくの 少し肩が跳ねて 私の胸元にあなたの手が触れる 力の入らない虚しい抵抗を 愛おしく思って覆い被さった 私はオオカミ 私 食べちゃった

          溺愛溺死

          お風呂に入る それは 頭と体を洗って水にどぶんすること 浸されながら1日の反省会 あの時言い過ぎたかな お風呂に入る 今は 頭と体を洗ってさっさと出ること ひたすら頭に浮かぶのは 早く寝たいという言葉 お風呂に入る 何故か 珍しく浴槽に浸かりたくなった 暖まりながら歌をうたう 自分で作った君への歌 満足して着替えると 君は冷たくなっていた 触れると体の温度差で 僕は吐き気がした お風呂に入る その日から 頭と体を洗ってさっさと出る 全身をお湯にさらすと あの日の冷たさ

          気になっちゃうの、女の子だもん。

          好きなあの子は犬系男子 バイト先が同じの同期 もっと顔が良ければなあ たまに君はそう漏らす 私は君のその顔が好きだ ツンとしたその高い鼻をつまんで そして薄い唇に手をかぶせたら どんな顔でもがくかな カッターで腕に傷をつけて あなたを見つめながら 首に冷たい刃を当てたら ボロボロに泣いてね そしたら私は君を見て 愛おしく思って抱きしめる 可愛いな可愛いな 好きなあの子は犬系男子

          気になっちゃうの、女の子だもん。

          16:44

          16時38分 疲れた。でももう帰れる 糸が切れないように、意識を保つ。 いつもの待ち時間、いつもの思考。 左耳から音が近づいてくる、やっとあいつが来た。 ホームを降りてあいつが見えるように、目一杯。 手を横に広げた。僕は、ここにいるぞ。 困惑した視線が左上から集まってくる。皆すみやかにスマホを向ける、指が忙しそうに動いている。声じゃないざわつきが聞こえはじめた。ビデオ録画開始の音だ 16時44分 いつもの待ち時間、いつもの思考。 誰かが勝手に産んで僕は今生きている、

          映画見た感想メモ

          ツイートしたらネタバレになっちゃうからここに残すことにした! ちなみにジブリの映画を映画館で観るのは初めてでワクテカしてた。(思い出のマーニーは映画館でみたけど、あれは宮崎駿の息子さんが作ったやつだからノーカン) これから君たちはぬんぬん観る人がいるなら、この先見ない方がいいカモ。🦆 んじゃ。 映画が終わって、最初に思ったことは Twitterのリプ欄では「感動しました!」とか「泣きました!」とか多かったから、 自分の理解力がアホすぎて映画すらまともにみれなくなっ

          映画見た感想メモ