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【短編ホラー小説】短夜怪談「メッセージ」

友人と談笑中。
手元のスマホに、通知が来た。メッセージアプリ。
『深夜二時に行く』
唐突過ぎるメッセージに、友人に断り、アプリを開く。
「あれ?いたずら?何で目の前にいるのに、こんなメッセージ送んの?」
今正に目の前にいる友人からのメッセージだった。笑っていた友人の顔が、真顔になる。
「そんなの送ってないよ。何、深夜二時に行くって」
そのままポケットからスマホを確認して、顔を青くする。
「送信してる……」
「そういやスマホ、出してなかったな」
「そうだよ。いじってない」
友人が頷く。二人で、自分のスマホをテーブルに置いた。もう一度メッセージを見る。画面には変わらず、残っていた。
「てかさ、何が、どこに来るの。それ」
「……」
瞬間、着信音が響いた。友人からのもの。もちろん、お互いスマホには触れてない。止まった瞬間、揃って速攻で電源を切る。深夜二時は友人宅で何事も無く過ぎたが、しばらく頭から離れなかった。

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