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地方公立名門校を読んで学びになったこと箇条書き



偏差値が利用されるようになったのは1970年代、共通一次試験ができて大学の序列化がしやすくなってから
共通一次試験ができる前は、教員が長年の経験と勘を使って、独自の模擬試験結果をみて合否判定していた

旧制中学は卒業生が寄付金を出してくれる率が高い

札幌南高校
旧帝+東工、一橋の現役占有率は灘、筑駒に次いで第3位
志望校別セミナーを設けている。保護者も参加可能の医学部説明会みたいなのもある
陸上、水泳、書道など全国大会レベルの生徒がいる

盛岡第一高校
応援団文化が強い
男子は髪を刈られ女子は園児姿で街を練り歩く行事がある
課題はたくさんでる
東北大対策が受験勉強のベース

仙台第一高校
応援団長はなかなか表に出てこない
代々受け継いだボロボロの学ランを着ている
2年間髪を切らない
第二高校との定期戦で街の練り歩きが風物詩
今は二高のほうが進学実績は良い
学区が分かれ北が二高、南が一高になったが北の方が都市開発が進み人口が増えたので二高の方が人材が集まったのではという印象

宇都宮高校(栃木)
男子校
自修館という生徒が運営する独立棟がある
東北大志望も多い

前橋高校(群馬)
高崎高校がライバル、定期戦がある
男子校
東北大がボリュームゾーン

水戸第一高校(茨城)
往路は40キロ歩き、復路は20キロ走るという2日間かけての行事がある
土浦第一高校にライバル心がある。筑波大とつくばエクスプレスで土浦第一の方は学力向上しやすくなった
筑波大、東北大がメインターゲット

浦和高校(埼玉)
今は日比谷高校がトップだが公立校東大合格者数トップだった
入学後すぐマラソン、夏には2キロの遠泳、秋には50キロの強歩大会がある。
サッカー、ソフトボール、卓球、水泳、綱引き、駅伝、バスケ、剣道、柔道、ラグビーの種目で1年間を通してスポーツ大会が開かれ総合成績を争う。教員チームも参加
部活の後は疲れ切ってるから朝早く勉強するのが浦高流。6時には校門が開いてないとならない
公立校では唯一イギリスのパブリックスクールとも姉妹校提携を結び、オックスフォード、ケンブリッジ、インペリアルカレッジへの進学者も出している

新潟高校 県高
入学後、先輩に怒鳴られながら応援歌を覚える
教員が東大東北大の入試対策冊子を作成している
東北大志望がボリュームゾーン、東京私学を考えてる人も地方公立といては多め

金沢泉丘高校
金沢大医学類の人が開催する全英語フォーラムなどに参加したり、金沢工大石川県立大の教員が講義や実験をしてくれたりするので理科系の大会に強い
京大、阪大志向が高いが、最近は東大志向も増えてきた

藤島高校(福井)
橋本左内という幕末の志士が散りばめられている
橋本左内は福井県の英雄
京大、阪大、神戸大など関西志向が強い

静岡高校
旧制中学の高校として甲子園出場回数1位
生徒会を自治会と呼んでいる
静岡は県立高もスポーツ入学的なものがある

旭丘高校(愛知)
東大も京大もねらう
私服だが旭丘の校名が入った上着をきている
体育祭文化祭討論会を六日間に渡って行う年一行事がある
美術科がある

岐阜高校
東大京大バランス良く輩出。名古屋大岐阜大に3分の1進学する地元志向もある
科学の甲子園で優勝している

膳所高校(滋賀)
東大京大国公立医学部合格者数公立校トップクラス
京大志望が多い

北野高校(大阪)
京大阪大志向
卒業生に手塚治虫がいる

神戸高校
日比谷高校、旭丘高校、神戸高校が一中御三家
総合文理科、通信総理という科があり、そこの生徒が特進クラスみたいな感じ

岡山朝日高校
歴史が東大より古い1666年からある学校
東大京大志望どっちもいる岡山大が1番多い
浪人中も学費を払えば岡山朝日の先生が授業してくれる補習科という制度がある→岡山ではこういう高校があるのが普通

城東高校(徳島)
メインターゲットは岡山大広島大

松山東高校(愛媛)
道後温泉、松山城が徒歩圏内。
藩校の流れを汲む超伝統校
2015年甲子園出場
正岡子規、夏目漱石など文学界と縁のある学校

修猷館高校(福岡)
校則がなく、いい意味で不親切
230年以上の歴史がある

済済黌高校(熊本)
くりぃむしちゅー上田有田の母校
全国大会遠征費用の寄付がすぐ集まる
皇室主義な学校だったので明治天皇から金500円を貰ったことがある。このことから運動会は恩賜記念大運動会という名前で毎年開催されている
全国に知名度があり東郷平八郎はわざわざ済済黌高校に息子を通わせた、孫文も来校した
西洋かぶれを嫌い純和風を好んだバンカラな学校
熊本高校より進学実績はないが地域には名門校としていまだに知名度があり人気が落ちていない

熊本高校
東大京大国公立医学部合格者数公立校トップ5にいる
東大、京大・阪大、九州大、熊本大という班分けになる

鶴丸高校(鹿児島)
駐輪場の前輪を揃えたり、掃除は教員も含め大掃除のように行っている
九州大が多い


代々木には鉄緑会という塾がある。由来は東大医学部同窓会の鉄門倶楽部、東大法学部同窓会の緑会の文字をとったもの。東大最難関の2学部に合格することを目標につくられた塾。6年間のカリキュラムがあるから私立国立の中高一貫校の学生が対象になる
筑駒の6割、開成の4割、桜蔭の5割、灘の3割が鉄緑会に入っている
東大理Ⅲの合格者6割が鉄緑会所属
鉄緑会一学年1000人中850人が東大京大国公立医学部に合格している→東京の塾歴社会
東大に合格した先輩が身近にいるのが鉄緑会の強み

北海道
医者になるなら札幌南高校
各市に一番手校がある
札幌は南北西東の順で人気ある

青森県
青森、弘前、八戸それぞれにトップ校がある
進学実績は八戸、弘前、青森の順

岩手県
盛岡第一がダントツだが硬派
自由な校風の盛岡第三がそれに次ぐ
盛岡第二は共学校だが女子しか在籍しておらず実質女子校

宮城県
仙台第一、第二、第三、宮城第一、仙台二華がトップ5
第二がトップオブトップ

秋田県
秋田、秋田南、横手が人気

山形県
山形東が頭一つ抜けている

福島県
福島市の福島、郡山市の安積、いわき市の磐城、会津若松市の会津の4地域にトップ校
いわき市は関東へのアクセスがいいので関東の大学進学者も多い
安積高校が旧制一中

茨城県
土浦第一と水戸第一がしのぎを削る
私立は江戸川学園取手
つくばエクスプレスにより県外私立高校進学も増えつつある

栃木県
宇都宮と宇都宮女子のブランド力は抜群
次いで栃木、栃木女子、石橋と続く
男女別文化が残っている県の一つ

群馬県
前橋、高崎、前橋女子、高崎女子のそれぞれツートップ
男女別文化が残っている

埼玉県
浦和、浦和一女、大宮の3校
これに春日部、川越、川越女子が続く
私立で慶應早稲田立教の付属校があるので最難関はその3つ

千葉県
トップの県立千葉が中高一貫校になって世間を驚かせた。
渋谷幕張の存在がそうさせた
渋谷幕張、市川、東邦大東邦が千葉私立御三家
県立千葉、県立船橋、県立東葛飾が千葉公立御三家

東京都
日比谷、西、国立が公立最難関
しかし開成、筑駒、慶應早稲田明治付属校など人気ある高校が多数ある

神奈川県
横浜翠嵐が公立トップ。次いで湘南、柏陽。
私立中高一貫が強い

新潟県
新潟、長岡、高田、新発田、新潟南が難関
長岡藩、高田藩それぞれの藩校が長岡高校、高田高校になっている
医師不足解消のため新潟長岡高田新発田に理数科が設けられた

富山県
富山中部、高岡、富山が御三家
関東志向が強い

石川県
公立は金沢泉丘がダントツ。国立の金沢大附属と競っている

福井県
藤島がトップ。高志、武生が次ぐ

山梨県
甲府南理数科が最難関
甲府東理数コース、甲府第一探求科、吉田理数科が次ぐ
甲府第一が旧制一中

長野県
長野と松本深志のツートップ
松本深志は歴史が古い
次いで上田高校。上田は北陸新幹線沿線なので関東進学者も多い

岐阜県
学区が6つに分かれているのでそれぞれの学区にトップ校がある
岐阜、岐阜北、大垣北、加納、多治見北の順

静岡県
各地域にトップ校がある
東から韮山、沼津東、富士、静岡、藤枝東、掛川西、磐田南、浜松北がトップ校
親の国公立志望が強い
県中以東は関東志向、県西は関西志向

愛知県
尾張の旭丘、三河の岡崎と言われこの2校が抜きん出ている
複合選抜制を敷いているので人気校に優秀な生徒が集中しないようになっている
私立男子校の東海高校は超エリート校

三重県
北部は四日市、中部は津、南部は伊勢が名門校
公立校トップは津だったが、学校群制度がなくなると四日市がトップになった
地元関西東海進学者が多い

滋賀県
膳所がトップ
旧制一中は彦根東
県南部は京都大阪通勤圏内なので教育ママ多い

京都府
私立優位が続いていた
洛南洛星は超有名校
ここ10年で制度が変わり急激に公立校の人気が上がった
市立堀川、市立西京、府立嵯峨野が勢いある
市立堀川がトップ
京都の高校は専門学科に多様性がある

大阪府
北野、天王寺がツートップ
最上位層は中学受験で兵庫の灘、京都の洛南、奈良の東大寺などに進学してしまう

兵庫県
神戸、長田がツートップ
市立西宮、加古川東、姫路西がそれぞれの学区でトップ
しかし灘、甲陽という超名門も存在している

奈良県
北部は奈良、南部は畝傍、中間に郡山という棲み分け
東大寺学園、西大和学園が私立の人気校、県外からも入学者を集める

和歌山県
北、和歌山市内、中、南でトップ校
橋本、桐蔭、耐久、田辺
公立中高一貫が多い
和歌山市内は智弁和歌山、近畿大附属和歌山ができ競争が生まれたが、それ以外は依然変わらず
北部は大阪に通学ができる距離

鳥取県
全県一学区だが東部中部西部でトップが存在
鳥取西、倉吉東、米子東がそれぞれのトップ
鳥取西と米子東の競り合いに倉吉東がくらいついている構図
鳥取大医学部が米子にあるので米子東は医学部志向が強い
全体的に国公立志向

島根県
松江北、出雲がトップ
広島岡山大阪を目指す

岡山県
岡山朝日、倉敷青陵が最難関

広島県
国立私立が圧倒していた時期があった
その時は国立は広島大附属系列、私立はノートルダム清心、修道などが人気
広島西部は市立基町、福山地区では尾道北などが人気

山口県
それぞれの市にトップ校
トップオブトップは山口。
宇部、徳山、岩国、下関西がそれぞれの地域でトップ
九州大志向が強い

徳島県
学区制でエリア別にトップ校
脇町、富岡東、城東、徳島北がエリア別トップ
徳島北英語科からは海外進学者も出てる

香川県
東の高松、西の丸亀

愛媛県
松山東、今治西がトップ
松山東高校出身は県内で一目置かれる

高知県
1950年代に公立高校の無試験入学をしてしまったがため東京に次いで私立高校入学者が多い県になった
私立の土佐高校がトップ
公立は旧制一中の高知追手前、高知小津、高知西がトップ

福岡県
13学区に分けられており、学区ごとにトップ校
その中でも修猷館が頭一つ抜きん出ている

佐賀県
佐賀西がトップ
早稲田佐賀人気

長崎県
長崎西、長崎東がトップ。どちらも長崎一の自覚を持っている

熊本県
熊本と済済黌がトップ

大分県
大分上野丘が圧倒的ナンバーワン
大分舞鶴が続く

宮崎県
宮崎西理数科がトップ
宮崎大宮、宮崎西普通科と続く

鹿児島県
公立は鶴丸がトップ。次いで甲南
鶴丸、甲南、鹿児島中央て三高と呼ばれている
鹿児島には超有名私立校のラ・サールがある
鶴丸、甲南は甲鶴戦という部活間の伝統的な対抗戦がある

沖縄県
進学実績トップは私立の昭和薬科大附属
伝統校は首里、那覇だが、開邦、向陽、球陽、那覇国際の4Kとよばれる学校が引っ張ってる

偏差値が高い学校は校則がないくらい自由、偏差値が低い学校は校則だらけなのは、1970年くらいの高校紛争で大人と渡り合えて自由を勝ち取ることができた生徒が一定数いた高偏差値の高校と、大人と渡り合えず鎮圧された低偏差値の高校が生まれ、その流れが今も続いているのではないか

地方の国公立大学と地方の公立高校が連携して私立大学附属校のような制度をある程度採用すれば、地方復興の一助になるかもしれない。新しい大学の価値がうまれるかもしれない

教育という言葉は明治にできたエデュケーションにどんな訳語を当てるか考えた
福沢諭吉はエデュケーションを教育と訳したことについて怒った
教えて育てるんじゃなくてもともと子供の中にあるものを育てるのだと、上から目線はダメだと


感想
東京とそれ以外、あとは自分の出身地埼玉県みたいな感じなのかなーと思っていたんだけど、愛知県とか広島県とか東京とも埼玉ともちょっと違った高校制度なんだなと学びになった。
色んな出身の人と話のネタになれる知識が知れてとても嬉しい本でした。
圏の東大をま目指す学生は、小3から中学受験に向けて勉強を始め、超難関私立国立中高一貫校に通い、中高一貫校生向けの東大特化塾に行くのが王道になってる
サピックスが強い、関西は浜学園
中高一貫校生向け塾は鉄緑会
河合塾→MEPLO、駿台→エミール、代ゼミ→Y-SAPIX
↑の塾歴文化は東京のみ、なので東京の東大生と地方の東大生で見ている風景が違う
60年代前半までは日比谷高校、西高校、小石川高校など都立高校が東大合格者上位で中でも日比谷高校は圧倒的だった
文科省は優秀な生徒が一部高校だけに集まるのは良くないと考え、67年に学校群制度を敷く
日比谷高校に行きたくても3分の2の確率で日比谷高校と同じ学校群の三田高校か九段高校に行くことになるようにした。その結果私立高校に優秀な学生が入学するようになり、都立高校は凋落した
東京以外は地元の名門校が根強い人気で私立の中高一貫校が少なかったので東京のように公立の地位が下がることがなかった
80年代の終わりには私立高校の方が東大合格者を出すようになりその差は大きくなっているが、最近差が縮まってきた。
公立校の方が進学校作るぞとなったときの予算が多い
→予算元が自治体とか国だから

かつて全国から優秀な人材が集まっていた東大は、関西ではわざわざ東大行かんくても京大があるやろとなっているし、東大レベルの学力があるが手に職をつけやすい医学部を受ける人も増えてきている

東大京大国公立医学部合格者数ランキングを作ると、開成灘のあとに国公立医学部に強い愛知の東海高校、京大に強い京都の洛南高校がきてまた違った高校がランクインする
公立校に限定すると東大合格者数一位は日比谷高校だが公立校東大京大国公立医学部合格者数ランキングになると日比谷高校は10位になる。そのくらい地方の公立校のレベルは高い
旧制中学は13から17の5年間。そのまま義務教育を5年間にしたかったが予算が足りず、最初の3年間を新制中学、あとの3年を新制高校とし旧制中学は新制高校にスライドされた。
初等教育→小学校、中等教育→中学高校、高等教育→大学なので旧制中学は高校にあたる

偏差値が利用されるようになったのは1970年代、共通一次試験ができて大学の序列化がしやすくなってから
共通一次試験ができる前は、教員が長年の経験と勘を使って、独自の模擬試験結果をみて合否判定していた

旧制中学は卒業生が寄付金を出してくれる率が高い

札幌南高校
旧帝+東工、一橋の現役占有率は灘、筑駒に次いで第3位
志望校別セミナーを設けている。保護者も参加可能の医学部説明会みたいなのもある
陸上、水泳、書道など全国大会レベルの生徒がいる

盛岡第一高校
応援団文化が強い
男子は髪を刈られ女子は園児姿で街を練り歩く行事がある
課題はたくさんでる
東北大対策が受験勉強のベース

仙台第一高校
応援団長はなかなか表に出てこない
代々受け継いだボロボロの学ランを着ている
2年間髪を切らない
第二高校との定期戦で街の練り歩きが風物詩
今は二高のほうが進学実績は良い
学区が分かれ北が二高、南が一高になったが北の方が都市開発が進み人口が増えたので二高の方が人材が集まったのではという印象

宇都宮高校(栃木)
男子校
自修館という生徒が運営する独立棟がある
東北大志望も多い

前橋高校(群馬)
高崎高校がライバル、定期戦がある
男子校
東北大がボリュームゾーン

水戸第一高校(茨城)
往路は40キロ歩き、復路は20キロ走るという2日間かけての行事がある
土浦第一高校にライバル心がある。筑波大とつくばエクスプレスで土浦第一の方は学力向上しやすくなった
筑波大、東北大がメインターゲット

浦和高校(埼玉)
今は日比谷高校がトップだが公立校東大合格者数トップだった
入学後すぐマラソン、夏には2キロの遠泳、秋には50キロの強歩大会がある。
サッカー、ソフトボール、卓球、水泳、綱引き、駅伝、バスケ、剣道、柔道、ラグビーの種目で1年間を通してスポーツ大会が開かれ総合成績を争う。教員チームも参加
部活の後は疲れ切ってるから朝早く勉強するのが浦高流。6時には校門が開いてないとならない
公立校では唯一イギリスのパブリックスクールとも姉妹校提携を結び、オックスフォード、ケンブリッジ、インペリアルカレッジへの進学者も出している

新潟高校 県高
入学後、先輩に怒鳴られながら応援歌を覚える
教員が東大東北大の入試対策冊子を作成している
東北大志望がボリュームゾーン、東京私学を考えてる人も地方公立といては多め

金沢泉丘高校
金沢大医学類の人が開催する全英語フォーラムなどに参加したり、金沢工大石川県立大の教員が講義や実験をしてくれたりするので理科系の大会に強い
京大、阪大志向が高いが、最近は東大志向も増えてきた

藤島高校(福井)
橋本左内という幕末の志士が散りばめられている
橋本左内は福井県の英雄
京大、阪大、神戸大など関西志向が強い

静岡高校
旧制中学の高校として甲子園出場回数1位
生徒会を自治会と呼んでいる
静岡は県立高もスポーツ入学的なものがある

旭丘高校(愛知)
東大も京大もねらう
私服だが旭丘の校名が入った上着をきている
体育祭文化祭討論会を六日間に渡って行う年一行事がある
美術科がある

岐阜高校
東大京大バランス良く輩出。名古屋大岐阜大に3分の1進学する地元志向もある
科学の甲子園で優勝している

膳所高校(滋賀)
東大京大国公立医学部合格者数公立校トップクラス
京大志望が多い

北野高校(大阪)
京大阪大志向
卒業生に手塚治虫がいる

神戸高校
日比谷高校、旭丘高校、神戸高校が一中御三家
総合文理科、通信総理という科があり、そこの生徒が特進クラスみたいな感じ

岡山朝日高校
歴史が東大より古い1666年からある学校
東大京大志望どっちもいる岡山大が1番多い
浪人中も学費を払えば岡山朝日の先生が授業してくれる補習科という制度がある→岡山ではこういう高校があるのが普通

城東高校(徳島)
メインターゲットは岡山大広島大

松山東高校(愛媛)
道後温泉、松山城が徒歩圏内。
藩校の流れを汲む超伝統校
2015年甲子園出場
正岡子規、夏目漱石など文学界と縁のある学校

修猷館高校(福岡)
校則がなく、いい意味で不親切
230年以上の歴史がある

済済黌高校(熊本)
くりぃむしちゅー上田有田の母校
全国大会遠征費用の寄付がすぐ集まる
皇室主義な学校だったので明治天皇から金500円を貰ったことがある。このことから運動会は恩賜記念大運動会という名前で毎年開催されている
全国に知名度があり東郷平八郎はわざわざ済済黌高校に息子を通わせた、孫文も来校した
西洋かぶれを嫌い純和風を好んだバンカラな学校
熊本高校より進学実績はないが地域には名門校としていまだに知名度があり人気が落ちていない

熊本高校
東大京大国公立医学部合格者数公立校トップ5にいる
東大、京大・阪大、九州大、熊本大という班分けになる

鶴丸高校(鹿児島)
駐輪場の前輪を揃えたり、掃除は教員も含め大掃除のように行っている
九州大が多い


代々木には鉄緑会という塾がある。由来は東大医学部同窓会の鉄門倶楽部、東大法学部同窓会の緑会の文字をとったもの。東大最難関の2学部に合格することを目標につくられた塾。6年間のカリキュラムがあるから私立国立の中高一貫校の学生が対象になる
筑駒の6割、開成の4割、桜蔭の5割、灘の3割が鉄緑会に入っている
東大理Ⅲの合格者6割が鉄緑会所属
鉄緑会一学年1000人中850人が東大京大国公立医学部に合格している→東京の塾歴社会
東大に合格した先輩が身近にいるのが鉄緑会の強み

北海道
医者になるなら札幌南高校
各市に一番手校がある
札幌は南北西東の順で人気ある

青森県
青森、弘前、八戸それぞれにトップ校がある
進学実績は八戸、弘前、青森の順

岩手県
盛岡第一がダントツだが硬派
自由な校風の盛岡第三がそれに次ぐ
盛岡第二は共学校だが女子しか在籍しておらず実質女子校

宮城県
仙台第一、第二、第三、宮城第一、仙台二華がトップ5
第二がトップオブトップ

秋田県
秋田、秋田南、横手が人気

山形県
山形東が頭一つ抜けている

福島県
福島市の福島、郡山市の安積、いわき市の磐城、会津若松市の会津の4地域にトップ校
いわき市は関東へのアクセスがいいので関東の大学進学者も多い
安積高校が旧制一中

茨城県
土浦第一と水戸第一がしのぎを削る
私立は江戸川学園取手
つくばエクスプレスにより県外私立高校進学も増えつつある

栃木県
宇都宮と宇都宮女子のブランド力は抜群
次いで栃木、栃木女子、石橋と続く
男女別文化が残っている県の一つ

群馬県
前橋、高崎、前橋女子、高崎女子のそれぞれツートップ
男女別文化が残っている

埼玉県
浦和、浦和一女、大宮の3校
これに春日部、川越、川越女子が続く
私立で慶應早稲田立教の付属校があるので最難関はその3つ

千葉県
トップの県立千葉が中高一貫校になって世間を驚かせた。
渋谷幕張の存在がそうさせた
渋谷幕張、市川、東邦大東邦が千葉私立御三家
県立千葉、県立船橋、県立東葛飾が千葉公立御三家

東京都
日比谷、西、国立が公立最難関
しかし開成、筑駒、慶應早稲田明治付属校など人気ある高校が多数ある

神奈川県
横浜翠嵐が公立トップ。次いで湘南、柏陽。
私立中高一貫が強い

新潟県
新潟、長岡、高田、新発田、新潟南が難関
長岡藩、高田藩それぞれの藩校が長岡高校、高田高校になっている
医師不足解消のため新潟長岡高田新発田に理数科が設けられた

富山県
富山中部、高岡、富山が御三家
関東志向が強い

石川県
公立は金沢泉丘がダントツ。国立の金沢大附属と競っている

福井県
藤島がトップ。高志、武生が次ぐ

山梨県
甲府南理数科が最難関
甲府東理数コース、甲府第一探求科、吉田理数科が次ぐ
甲府第一が旧制一中

長野県
長野と松本深志のツートップ
松本深志は歴史が古い
次いで上田高校。上田は北陸新幹線沿線なので関東進学者も多い

岐阜県
学区が6つに分かれているのでそれぞれの学区にトップ校がある
岐阜、岐阜北、大垣北、加納、多治見北の順

静岡県
各地域にトップ校がある
東から韮山、沼津東、富士、静岡、藤枝東、掛川西、磐田南、浜松北がトップ校
親の国公立志望が強い
県中以東は関東志向、県西は関西志向

愛知県
尾張の旭丘、三河の岡崎と言われこの2校が抜きん出ている
複合選抜制を敷いているので人気校に優秀な生徒が集中しないようになっている
私立男子校の東海高校は超エリート校

三重県
北部は四日市、中部は津、南部は伊勢が名門校
公立校トップは津だったが、学校群制度がなくなると四日市がトップになった
地元関西東海進学者が多い

滋賀県
膳所がトップ
旧制一中は彦根東
県南部は京都大阪通勤圏内なので教育ママ多い

京都府
私立優位が続いていた
洛南洛星は超有名校
ここ10年で制度が変わり急激に公立校の人気が上がった
市立堀川、市立西京、府立嵯峨野が勢いある
市立堀川がトップ
京都の高校は専門学科に多様性がある

大阪府
北野、天王寺がツートップ
最上位層は中学受験で兵庫の灘、京都の洛南、奈良の東大寺などに進学してしまう

兵庫県
神戸、長田がツートップ
市立西宮、加古川東、姫路西がそれぞれの学区でトップ
しかし灘、甲陽という超名門も存在している

奈良県
北部は奈良、南部は畝傍、中間に郡山という棲み分け
東大寺学園、西大和学園が私立の人気校、県外からも入学者を集める

和歌山県
北、和歌山市内、中、南でトップ校
橋本、桐蔭、耐久、田辺
公立中高一貫が多い
和歌山市内は智弁和歌山、近畿大附属和歌山ができ競争が生まれたが、それ以外は依然変わらず
北部は大阪に通学ができる距離

鳥取県
全県一学区だが東部中部西部でトップが存在
鳥取西、倉吉東、米子東がそれぞれのトップ
鳥取西と米子東の競り合いに倉吉東がくらいついている構図
鳥取大医学部が米子にあるので米子東は医学部志向が強い
全体的に国公立志向

島根県
松江北、出雲がトップ
広島岡山大阪を目指す

岡山県
岡山朝日、倉敷青陵が最難関

広島県
国立私立が圧倒していた時期があった
その時は国立は広島大附属系列、私立はノートルダム清心、修道などが人気
広島西部は市立基町、福山地区では尾道北などが人気

山口県
それぞれの市にトップ校
トップオブトップは山口。
宇部、徳山、岩国、下関西がそれぞれの地域でトップ
九州大志向が強い

徳島県
学区制でエリア別にトップ校
脇町、富岡東、城東、徳島北がエリア別トップ
徳島北英語科からは海外進学者も出てる

香川県
東の高松、西の丸亀

愛媛県
松山東、今治西がトップ
松山東高校出身は県内で一目置かれる

高知県
1950年代に公立高校の無試験入学をしてしまったがため東京に次いで私立高校入学者が多い県になった
私立の土佐高校がトップ
公立は旧制一中の高知追手前、高知小津、高知西がトップ

福岡県
13学区に分けられており、学区ごとにトップ校
その中でも修猷館が頭一つ抜きん出ている

佐賀県
佐賀西がトップ
早稲田佐賀人気

長崎県
長崎西、長崎東がトップ。どちらも長崎一の自覚を持っている

熊本県
熊本と済済黌がトップ

大分県
大分上野丘が圧倒的ナンバーワン
大分舞鶴が続く

宮崎県
宮崎西理数科がトップ
宮崎大宮、宮崎西普通科と続く

鹿児島県
公立は鶴丸がトップ。次いで甲南
鶴丸、甲南、鹿児島中央て三高と呼ばれている
鹿児島には超有名私立校のラ・サールがある
鶴丸、甲南は甲鶴戦という部活間の伝統的な対抗戦がある

沖縄県
進学実績トップは私立の昭和薬科大附属
伝統校は首里、那覇だが、開邦、向陽、球陽、那覇国際の4Kとよばれる学校が引っ張ってる

偏差値が高い学校は校則がないくらい自由、偏差値が低い学校は校則だらけなのは、1970年くらいの高校紛争で大人と渡り合えて自由を勝ち取ることができた生徒が一定数いた高偏差値の高校と、大人と渡り合えず鎮圧された低偏差値の高校が生まれ、その流れが今も続いているのではないか

地方の国公立大学と地方の公立高校が連携して私立大学附属校のような制度をある程度採用すれば、地方復興の一助になるかもしれない。新しい大学の価値がうまれるかもしれない

教育という言葉は明治にできたエデュケーションにどんな訳語を当てるか考えた
福沢諭吉はエデュケーションを教育と訳したことについて怒った
教えて育てるんじゃなくてもともと子供の中にあるものを育てるのだと、上から目線はダメだと


感想
東京とそれ以外、あとは自分の出身地埼玉県みたいな感じなのかなーと思っていたんだけど、愛知県とか広島県とか東京とも埼玉ともちょっと違った高校制度なんだなと学びになった。
色んな出身の人と話のネタになれる知識が知れてとても嬉しい本でした。

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