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下水道がない土地で下水処理する設備を作る

下水処理設備の製作についてまとめた。

・下水処理設備の概略図

下記、下水処理設備の概略図である。

<下水処理設備概略図>

<少しだけ解説>
地下のIBCタンクに排水が溜まる。溜まった排水はタンク内の微生物により、主に嫌気性処理がされる。タンク内の排水上澄みはタンク上部に開いた穴から染み出し、コメリかるーいジャリ防犯防草用に吸い上げられる(毛細管現象)。防犯ジャリ内部の微生物により主に好気性処理される。
処理しきれなかったものは畑の栄養となる。水分は一部植物に吸収され、一部は蒸発する。余剰水分は下の方にたまり、一部はポンプにより吸い上げられ池に送られる。

・製作過程

穴掘りがたいへんだった。
こうしてまとめてしまうと簡単そうに見えるが、実際はけっこう大変で、いろいろ含めると製作には2ヶ月近くかかっている。

・使用状況について

使用して約2ヶ月経過する。
毎日ニオイを嗅いでいるのだが、最初の2週間くらいは上部からうんこのようなニオイが漂ってきた。それはうんこのニオイだろう。
しかし、その後ニオイがしなくなったのである。
たまに卵の腐ったようなニオイ(硫化水素臭)が若干するときがあるが、初期のニオイとは別物である。トイレのニオイでもない。
これは浄化槽から発生するニオイと似ている。しかし、頑張って吸い込まないと分からないくらいのレベルだ。
アンモニアのような刺激臭は全くない。
理屈は理屈だが、実際に体感するとちょっと驚きである。

図の赤枠で囲った部分にうんこさんとトイレットペーパーが溜まっているのが上から見えるのだが、どうやらここに溜まることにより、その後上からくる水流によって固形物が細かくなっているようなのだ。

多少細かくなっただけでも表面積はすぐ数倍〜10倍程度にはなるだろう。
初期の段階で物理的に細かくなることで、その後の処理の効率が向上している可能性がある。

見たわけではないので実際はどうなっているかは分からないが、細かくなったトイレットペーパーは微生物の棲家にもなっているのだろう。

しかし中身が見えているわけではないので、随時経過観察をしていく。

今は1日10L程度しか流していないが、これが100L以上になった時にどうなるのだろうか。
どの程度回収できるだろうか。

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