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[本紹介]命もいらず名もいらず 上 幕末篇

今日は、昨日読み終えたこの本について
語りたいと思います。

まず、この本をなぜ読み始めたのか、なのですが、
お婆ちゃんにオススメされて読み始めました。
お婆ちゃんはこの本のタイトルに魅了されて
手にしたそうです。

僕も、命もいらず名もいらず、
この題名でいろいろなことを想像しました。
名誉とかはいらないのかなとか、
命をかけるほどのものがあるのかなとか。
どんな感じの本なのかなって感じで
読み進めていったのですが
すいすい読めて読みやすかったです。
武士の時代の話なのですが、
なんか自分と重なることが多くて
読んでて面白かったです。

そんなこの本の主人公は
山岡鉄太郎、のちの山岡鉄舟で
幕末の三舟として勝海舟らとも名を並べた
男についての話です。

まずこの本の何が面白いかって
この鉄太郎が成長するにつれて
考え方が移り変わっていくことです。
武士として、人として、
鉄太郎が悩む姿がよく書かれていて
これが今の自分とよく重なるんです。
若いがゆえの葛藤であったり、
何者かにはなりたいと思っていたり、
江戸の時代背景は
今の時代じゃ考えられないものばかりですが、
芯の部分は今とそう変わらなかったです。

一部紹介すると、
いさぎよく死んで見せて名を惜しむのが
武士の覚悟だと思っていた鉄太郎に対して
井上清虎と松平忠敏がこのように言ったのです。

「まこと、名を惜しんで、死んで見せて、満足なのは、当の本人だけでござろう。それで、ことが成るわけでない。国が動くわけではない。」

「大切なのは、なすべきことを、最後までなし遂げることだ。死ぬのは簡単。しかし、死に急ぐのは愚の骨頂だ。汚名を着て、生きてやり抜くのはつらいぞ。どちらが本当の武士の道か、よく考えるがよい。」

命もいらず名もいらず 上 幕末篇 

要は、
後世に名を残すために
無様な死に方をしないで自分で死ぬ
というのに縛られていたら生きにくいし
ただの自己満にすぎないということです。

今の時代、
名を惜しんで死ぬみたいなことは
あんまりないとは思いますが、
それに似たようなことはたくさんあると思います。
人の目を気にするとか、
失敗したくないからそもそも何もしないとか。

まとめると、
時代の背景が全然違うのも新鮮で面白いし
今の時代と通じる事もあるしで
すごく面白かったです。

この本、実は続きがあって
おばあちゃんによると
明治篇の方が面白いらしいので
読み終わったらすぐに買いました。

また後ほどその本についても
語っていこうと思います。



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