すーがー@啥啥啥上海

21世紀初頭から中国上海在住20年。フリーランス生活をしながら中国や上海の生活・文化・…

すーがー@啥啥啥上海

21世紀初頭から中国上海在住20年。フリーランス生活をしながら中国や上海の生活・文化・グルメ・B級スポットなどをメインに、日常すぎる日常情報を投稿。日本のテレビや雑誌では取り扱わない内容を、上海現地ならではの視点で、小気味良く紹介しています。投稿は不定期ですがやる気はあるのです。

最近の記事

中国の「冷やし中華」はさぞすごいとお思いなんでしょ?

それでは早速ご覧いただこう。 中国上海の冷やし中華が こちらだ。 想像と全然違っていた方が大半ではないだろうか。 冷やし中華といえば、黄色っぽい中華麺に酢醤油のスープ、彩り豊かな具材をピシッと整えて盛り付けた夏グルメ。その豪華版を想像していたかもしれないが、実際には5歳児の自由時間ぐらい具材が転げ回っている。 どちらかと言えば日本の冷やし中華と比べざっくばらんで庶民的なのが、この「上海式冷やし中華」なのだ。現地では「上海冷麺」またはただ単に冷麺と呼ばれ、れっきとした

    • ギンギラギンに我的工場飯

      工場の社食が好きだ。 地方都市の工業高校出身なのだが、人生の分岐点を何度か経て、現在は中国の上海でグラフィックデザイナーとして生活している。分岐点での選択は正しかったのか、そんなことは意に介さず上海の自宅でぬくぬくと涼しい生活を送っている。 かといって工場に縁遠いわけでもなく、印刷の立ち会いやヒアリング・撮影などで、さまざまな業種の工場を見学することもある。その際に「よろしければ昼食でも」と、お声がけいただける。遠慮はしない、千載一遇の工場飯チャンスだ。 味の濃い中華料

      • 個性が輝く10種の冷んやり 中国アイスの世界 2022

        拝啓 厳暑の折、ますますご清栄のこととお慶び申しげますが、ここ上海も夏まっ盛りです。今年は特に暑さが厳しく、最高気温44℃という高温をマークした日もあり、35℃が涼しく感じてしまうのだから慣れとは恐ろしいものです。 高温状態に加えてムッシリとした湿度が特徴的な上海の夏に欠かせないのが、冷んやり美味しいアイスクリームだ。暑さでぐったり気味の上海市民2600万人も、ひとたびアイスを頬張れば瞬時に生き返るのだから、14億人全体で考えれば中国のアイスクリーム市場の規模は想像より遥

        • ダンジョンみたいな上海のローカル市場に潜り込む

          ローカル市場が好きだ。付き合ってください。告白したくなるぐらい好きで、胸は常にときめいている。ローカル市場の雑多で荒々しく不衛生で薄暗い点をまるっと含めて大好きだ。悪口しか言っていないが、むしろそれが醍醐味で愛おしい。 生鮮品や加工食品など、庶民の台所的な役割りをもつ市場を、中国語で「菜市场」または「菜场」と呼ぶ。「菜」は食材や料理などを指し「市场」は日本語の市場と同じ、この二つが合わさり「食料品市場」の意味となる。 日本のテレビで見る上海は大都会のイメージが強いが、住宅

        中国の「冷やし中華」はさぞすごいとお思いなんでしょ?

          上海の金沢へ豆腐を買いに行く 〜穴鎮めぐり 金沢古鎮〜

          石川県金沢市、北陸を代表する地方都市。北陸新幹線が開通してからは首都圏からの観光客増加や、冬には蟹だブリだとメディアでちやほやされている。私自身金沢市出身なのだが、昨今の感染症により三年近く金沢に帰っていない。ちやほやもされていない。 2019年9月、上海市の金沢へ行ってみた。金沢料理の和食店や北陸物産展などではない、上海西部の青浦区に位置する水郷古鎮「金沢古鎮」だ。 上海の金沢には有名な豆腐工場の直売所があるらしい。よし、豆腐を買いに金沢へ行ってやろうではないか。突然サ

          上海の金沢へ豆腐を買いに行く 〜穴鎮めぐり 金沢古鎮〜

          上海ロックダウン食料配給大全2

          4月1日より開始された上海ロックダウン、50日間を過ぎたあたりから徐々に解除の兆しが見え始めたが、引き続き我々はお腹が空いている。 ネット購入や物流が少しずつ動き出したが、気楽に買い物ができるとはまだまだ言い難い状況。また、封鎖中の住居もまだ多く、引き続き不便な生活を強いられている、そしてみんなお腹ペコペコなのだ。 前回は1〜9回の食料配給を紹介したが、今回は10〜19回の食料配給を掲載しようと思う。調達に余裕ができたのか、前半に比べて配給品のラインナップも徐々に豊かにっ

          上海ロックダウン食料配給大全2

          中国の壁には窓の店がある

          窓のお店といえばガラス戸やサッシを販売する、いわゆる「窓リフォームに関する工務店」を思い浮かべるかもしれない、だがそうではない。お店が窓だ。意味が分からないと思うので、もっと分かりやすく言うと「お家の窓がお店」なのだ。どうだ、やっぱりよく分からないだろう。 道路に面した自宅もしくはお店の一室の窓を、そのまま販売窓口として使用する、まさに窓ならではの使い方だ。 窓を開けて開店、ガララと閉じれば閉店、万引きや強盗の心配もなく実に合理的。窓の中の人に欲しい商品を伝え、窓越しに支

          中国の壁には窓の店がある

          上海の穴場古鎮で日帰り旅 〜穴鎮めぐり 新場古鎮〜

          上海観光といえば外灘や豫園に南京路歩行街など、絶対に外せない代表的スポットが多数あるが、風情ある中国を楽しむなら郊外の水郷古鎮がオススメだ。「キラキラ上海」に飽きたら「しっとり上海」を楽しんでみるのも良いかもしれない。 「水郷古鎮」とは、上海・江蘇省・浙江省エリアにある、水路や昔ながらの住居・生活様式が残る古い街並みのことで、古鎮によっては数百年、数千年の歴史をもつものもる。現在では観光地化され商業スポットとしてリノベーションされている古鎮も多いが、当時の状態のまま保存され

          上海の穴場古鎮で日帰り旅 〜穴鎮めぐり 新場古鎮〜

          上海の角のアパートがシンメトリーで美しい

          アパートが綺麗ならどうだと言うのだ。でもちょっと見てほしい。 上海市淮海中路の交差点に建つランドマーク的存在の「武康大楼(Wukang Mansion)」。上海有数のSNS映えするスポットでもあり、休日にはカメラやスマホの撮影者で賑わう。 これ、アパートなのだ。家賃は各部屋の面積によりさまざまだが、15〜50万円が相場となっている。ちょっと家賃高めだが人気もそれなりに高く、オールド上海ファン憧れの住居となっている。住まいを休日に撮られまくることになるが、それも数ある魅力の

          上海の角のアパートがシンメトリーで美しい

          あきらめないで!まだ間に合う!備えて安心 中国ロックダウン生活

          4日間限定と言っていた感染症拡大による上海のロックダウンが、今月末で一ヶ月間に到達する。4日間限定と言っていたのに。 当然ながら水や食料をきっちり4日間分だけ準備した人もいれば、半月分以上のストックを準備していた私のような疑り深い性格の人も多いだろう。だが、一ヶ月以上とはさすがに予想がつかなかった。それもこれも4日間限定と言っていたからだ。 ただ、現状こうなってしまったので文句を言ってもどうにもならない、それなら今後ロックダウンが起こりうるであろう他の都市へ向け、少しでも

          あきらめないで!まだ間に合う!備えて安心 中国ロックダウン生活

          上海ロックダウン食料配給大全

          4月1日より開始された4日間限定の上海ロックダウンが、本日で21日目に突入した。意味が分からないと思うがそういうことだ。 ゼロコロナを目指したい上海市だったが、4日間で感染者が減少するどころか粉塵爆発のごとく一日あたり数万人規模で感染が拡大した。こりゃ4日間限定なんて言ってられない。この臨機応変さが中国のウリ。行き当たりばったりとも言うが言ってはいけない。言うなら小声でこっそりだ。 この記事を書いている4月21日時点で隔離生活21日目、今後いつ解除されるかも分からないが、

          上海ロックダウン食料配給大全

          【落ち着くまで毎日追記】感染症対策生活 in 上海

          3月に突入してから感染症拡大が目立ち始めた上海。アパートが封鎖されたり解除されたりまた封鎖されたりと、感染症対策でここ最近忙しい上海。日本でもテレビやニュースで情報を得ることができると思いますが、ここでは生活ベースの情報をお届けしようと思います。 今回の記事につきまして、ニュース性を発信するものではなく、私の生活をベースとして「上海の感染症対策の動きと、その中での生活の様子」を参考までにご覧いただくことを目的としています。そのため、デマの拡散や誤解を与える表現を避けるため、

          【落ち着くまで毎日追記】感染症対策生活 in 上海

          私を中国のスキーに連れてって 〜後編〜

          電光石火のチャイニーズガール鄭さんの願望にちゃっかり乗っかり、中国のスキー場へ連れてってもらうジャパニーズクールガイの私。 前半では上海からスキー場までの行き方と、スキー場の紹介をおこなったが、後半では民宿や村の様子、村グルメ、費用詳細を簡単に紹介していく。「日本で楽しんでいたウィンタースポーツだけど中国では躊躇しちゃうわ」と悩んでいる在中邦人の皆さんも、今回の記事を参考に、来シーズンはぜひ中国文明旅行でスキーを楽しんでもらいたい。 想像していた民宿と違う「民宿」と言われ

          私を中国のスキーに連れてって 〜後編〜

          私を中国のスキーに連れてって 〜前編〜

          2022年2月16日 水曜日 「你想不想去滑雪?」 (スキーに行きたくない?) 鄭さんだ。 〇〇が食べたい、〇〇に行きたいなど、年に数度唐突に発生する彼女の願望。普段は物静かでおとなしいが、何かの拍子にスイッチが入ると電光石火のごとく行動へ移すアグレッシブなチャイニーズガール。その願望を叶えてくれるのがこの私なのだ。好都合な男である。 とはいえ私も中国のスキー場へは行ったことがなく、これは良い機会とばかりに二つ返事でOKを出した。スキー場、民宿、交通は全て鄭さんが手配

          私を中国のスキーに連れてって 〜前編〜

          焼きそば油そば米粉麺 ラーメン以外の中国麺麺麺!

          昨年夏、私がオススメするの中国ラーメン10種を紹介したnote記事を掲載した。自分好みのチョイスなので当然だが、今見返してもどれもこれも美味しそうで、すぐにでも10軒はしごしたくなる。やることが年齢不相応で親や医者から叱られそうだ。 普段はどうなのかといえば、ラーメン以外の麺料理を食べることも多い。中国といえばラーメンのような気もするが、実際のところ焼きそばや油そばも種類が豊富で美味しく、前回の記事ではその魅力をほとんど紹介することができなかった。 焼きそばや油そば系は、

          焼きそば油そば米粉麺 ラーメン以外の中国麺麺麺!

          春節直前!年越しモードでまっ赤っかの浮かれ上海

          「来週は年越し」 正月気分も完全に抜け切った1月下旬にこんなことを言われたら、頭上にハテナマークが飛び出してくるのではないだろうか。アメリカ横断ウルトラクイズの解答用シルクハットが目に浮かぶ。 中国の年越し(春節)は旧暦を採用しているため、毎年1月下旬から2月上旬が年越しとなる。2022年は2月1日が日本の元日に相当する。つまりこの記事を書いている1月28日時点では年越し直前となり、世の中はすっかり春節モード。浮かれきって仕事が手に付かない状態なのだ。一方で、常に冷静な私

          春節直前!年越しモードでまっ赤っかの浮かれ上海