雪だるまつくろう
ずーっと雪が降っています。
もうずっとこんな感じです。
秋田では、年齢を重ねるとともに運転や雪寄せに悩まされて雪が嫌いになる人も多いかと思いますが、幼い頃はみんな雪が好きだったのではないでしょうか。
降り積もったばかりのレアチーズケーキように平面にひろがった美味しそうな雪を見ていると、いてもたってもいられずソワソワしてしまいます。
そんな、ずーっと雪が降っている写真のような曇天の日でも、1時間に1度くらい陽が射すことがあります。
陽が出ると、青空と白い雪のコントラストにお日様の光が当たり、雪がラメのようにきらきらと輝きます。
秋田では雪がしんしんと降っている様子も綺麗ですが、静まり返った青空の輝く雪景色もずっと見ていられるくらい綺麗です。
そんな綺麗な雪景色を窓から見ていると、どこからともなく頭の中にあの有名なフレーズが響きます。
「雪だるまつくろう」
なるほど。私の心の中には以前からムツゴロウさん、ハム太郎くんなどが住んでいますが、どうやら雪の女王の妹さんのアナちゃんも住んでいたようです。
どうにかしてこの子の希望を叶えてあげたい。
そんなエルサばりの強い気持ちが湧いてきます。私は絶対に雪だるまを作らなければいけない。
しかし、束の間の晴天は20分くらいで終わり、すぐに吹雪に戻ってしまいます。綺麗だなあ〜なんてぼやっと外を眺めていると瞬く間に青空は消え、灰色の空と大粒の雪、そして県沿岸部ならではの風が吹きだします。雪は上からではなく横から降ってきます。
秋田商業のサッカー観戦(2回戦突破おめでとう!)や大学ラグビー&箱根駅伝(どっちも母校が出ていました!復路がんばってほしい…)や食事(大事)などで何度もタイミングを逃し、曇天をしばらく見守って、やっとちょうどよい時間に青空がやってきました。
世間ではその束の間の晴天を「雪だるまチャンス」と呼ぶところもあるとかないとか。
ということで、完全防寒対策をして雪だるまを作りにお庭にでました。
わ〜〜!雪、ふわふわ〜〜!
かと思いきや、数日前から降り積もった雪は氷のようになっていました。
私は片栗粉みたいな雪が好きなのですが、お庭に積もっていた雪は完全にガリガリ君でした。冬なのに、こんなときにまでガリガリ君を思い出してしまうなんて。赤城乳業の顧客インサイトに対するマーケティング戦略の底力を思い知りました。
ですが、完全防備した私には関係ありません。手袋先輩を装着しているからです。
まずは周囲の雪をガリガリとかき集めます。
このときのポイントは、手袋の素材です。
幼い頃に好んで着けていたようなふわふわした毛糸の手袋だと雪がつきやすく、砂鉄を集める磁石のように雪がくっついてしまうので自分の手がドラえもんみたいになってしまいます。
しかし、今日の私は勝手に父親の手袋を拝借していました。毛糸であたたかく、かつ中に雪が染みず、雪がくっつかず、すばらしい手袋でした。ありがとう、PERSON'S。ありがとう、お父さん。
本格派の方は、つるつる素材で裏起毛になった手袋がおすすめです。
ガリガリして集まった雪を固めて大きな丸いものをつくり、そこから削って形を整えていきます。
そして、無心で作り始めて約20分。
完成しました。
雪だるまじゃなくて雪イノシシになってしまい、アナちゃんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、とてもかわいくできました。
とっても楽しかったです。
このあいだ「アタイはブログで日記とか書かねえし」って言ったくせに、今日は完全に日記になってしまいました。私、ほんとそういうところあります。御免。
我ながら24歳の楽しみ方とは思えないですが、秋田はとっても楽しいです。
いつか子どもと一緒に雪イノシシ作りたいな。
おわり
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