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経営者としての器

今日はいつもとちょっと違った切り口から
あるエピソードをお話したいと思う。

今回はあのホンダの創業者である本田宗一郎氏の有名なエピソードをシェアします。

本田氏と言えばあの経営の神様と呼ばれる松下幸之助氏と並んで日本を代表する経営者である。

そんなお方がご自身が現役を引退する際に
「頑張ってくれた従業員一人一人にお礼を言いたい」と言ったそうです。

当時既に全国に数千カ所の工場や販売店を構えていたし、日本を代表する経営者の一人天下の本田宗一郎ですから誰もが本当に実行するとは思わなかったそうです。

しかし実際に彼はそれを実行し一人一人と握手を交わしたそうです。

これだけでも充分に凄いエピソードですが、


ここからがもっと凄いです。

とある工場で本田氏が一人の作業員と握手をしようとしたところ
その作業員が自分の手が油で汚れていた為慌てて手を引っ込めたそうです。

それはそうでしょう、相手はあの天下の本田宗一郎ですから。

しかし、本田氏はそんな彼にこう言いました。 

「いや、いいんだよ、その油まみれの手がいいんだ」

このたった一言で彼の仕事に対する姿勢、
そして従業員に対する愛情が伝わってきますし、これだけ事業を大きくでき、名経営者と言われる所以が分かります。

心の底から自分のビジネスや共に戦う仲間に対して敬意を示していなければとてもじゃないけれど出てこない言葉です。

僕も彼のように経営者として、そして人間として器の大きな人間にならなければと改めて考えさせられたエピソードでした。

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